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2026.09.26

平飼い鶏舎から、アリスさんが動物の幸福を考える。 #一粒万倍旅

数々のファッション誌でモデルとして活躍しているアリスさん。RYT200(全米ヨガアライアンス認定資格)などを取得し、ナチュラルでヘルシーな暮らしを実践しています。そんなアリスさんのライフスタイルを覗かせていただく連載「一粒万倍旅」。旅行にヨガ、美容のことなど、読めば運気がよくなる(!?)情報をたっぷりお届け。

第九回はアリスさんが動物福祉モデル鶏舎「Unshelled」で実施されたイベントへ! 当日の様子をレポートします。

Unshelledの見学へ!

SDGsや環境問題に興味があるアリスさん。今回はアニマルウェルフェアを実践する東京農工大学へお邪魔してきました。東京農工大学では、開かれた環境で鶏の飼育を行い、より養鶏を身近に感じてもらえるようにさまざまな取り組みを行っています。特徴的なのが動物福祉モデル鶏舎「Unshelled」です。

親子向けに行われたサマースクールに参加させていただき、アニマルウェルフェアの一端を覗いてきました。

まず見学させていただいたのは鶏舎「Unshelled」。ひとつの建物の中に4種類の飼育方法が行われています。こんなふうに4種類の飼い方が一気に見られるのは、日本では東京農工大だけなんだそう。ひとつめは「平飼い」。ケージなどに入れず、自由に歩き回れるようにしている飼い方です。屋内に設置された出入り口を通り抜けると広場へと出ることができます。

もうひとつは「エイビアリー」という飼い方。こちらもケージを使わずに、屋内を多段式構造にし、上下の運動も加わり、鶏がより自由に動けるようになっています。一生懸命、動き回る鶏がなんともかわいい! 人間が近づいても、怯えるどころか好奇心旺盛な鶏たちは近づいてきてくれます。

あと2種類はケージによるもの。ひとつは日本で最も多く採用されている「ケージ飼育」です。もうひとつはケージ内を改良し、止まり木や巣箱などを取り付けた「エンリッチドケージ飼育」。

ケージ飼育と平飼いだと、鶏の性格も少し違うものになるのだとか。実際、見学をしているなかで、ケージに入れられている鶏たちのほうが落ち着きがなく、気性が荒いように感じられました。

本当の意味での“動物の幸福”とは?

イベントは子どもたちと一緒に座学からスタート。「たまごはどこから食卓にやってくる?」というお話から始まります。鶏から卵が産まれる瞬間というのはなかなか見られないもの。卵が産まれてからさまざまな検査などを経て、私たちの手元に届きます。

またここでは東京農工大学大学院農学研究院の新村毅教授からアニマルウェルフェアについて説明が。

端的に言うと、アニマルウェルフェアとは動物の幸せのこと。みんな幸せな状態で卵を産めれば良いのですが、実際に平飼いの卵をスーパーで買おうとすると通常の倍ぐらいの値段がかかってしまいます。幸せな鶏がいいな、と思うものの、実際に卵を購入するかというと…? そんな課題も念頭に置きつつ、イベントは続いていきます。

続いては、「オリジナルの未来のたまごパッケージを作ろう」というアクティビティへ。シールやペン、クレヨンを使ってオリジナルのパッケージを作っていきます。アリスさんも「何を書こうかな」とウキウキした様子。子どもたちはシールの貼り方に悩んだり、下書きをしてシミュレーションをしたり、みんな頭を悩ませつつ作業を進めていきます。

アリスさんが作ったパッケージは「我が家のたまご」と名付けられたもの。アリスさんのおうちでは昔から平飼いの卵を食べていたのだとか。それも、クラシックが流れる鶏舎で育てられた鶏から生まれた卵! 「いつも母からその話を聞くたびにわくわくしていました。その楽しい記憶があるからこそ今の私も卵といえば平飼いです。」と、パッケージに込めた思いを話してくださいました。オリジナルのパッケージはとてもキュートなものに仕上がりました。

最後のアクティビティとなるのがクッキーの食べ比べです。それぞれ平飼いの卵とケージの卵で作った鶏型と卵型のクッキーを食べて、どちらが平飼いの卵か当てようというもの。

食べ比べてみると明らかに味が違うのですが、どちらなのかと悩ましげに首を傾げるアリスさん。鶏型のクッキーが平飼いという予想ですが…。子どもたちからもいろんな意見が飛び交います。

正解は鶏型が平飼い、卵型がケージの卵でした。アリスさん、大正解!

平飼いとケージでは、味や硬さ、栄養価にも違いがあり、平飼いのほうが栄養価も高いのだそう。ケージの卵はクリーミーさを強く感じがちになる、と新村教授。その理由は、ケージだと活動が制限されてしまうので、脂肪がたまりがちで卵に移行するそう。一方、平飼いはうまみやなめらかさを感じやすい卵になります。活動量が上がることによってアミノ酸などが多めに出ることが影響するんですね。しっかりと味にも出ていることが分かると、卵を選ぶ際の良い判断基準にもなりそうですね。

最後にアリスさんは…

「畜産の裏側を見られる機会はなかなかないので、今回、こういう風にして食卓に流れてるんだ、と知ることができてよかったです。私もすごくいい経験ができました。人間の身体は食べたものでできているので、食育って大事だなと思いましたね。今回でいう鶏のように、企業の方がアニマルウェルフェアの視点に立って良くしようと動いてくださっているのは素晴らしいことだなと思いました。同時に、私たち買う側の意識も大事だな、とも思いました。食材の値段が安いとか高いとかで選ぶのではなく、まずはその背景を知ることからはじめられたら」

と、感想を話してくれました。

Profile
アリス

1982年生まれ。東京都出身。「sweet」や「mini」、「InRed」など様々な雑誌でファッションモデルとして活躍するかたわら、RYT200などヨガの資格も取得し、ビューティーやライフスタイルにまつわる情報発信を積極的に行っている。

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撮影/渡会春加
取材・文/ふくだりょうこ

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