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2026.08.07

熊を森へ帰す。アリスさんが「奥山再生プロジェクト」で感じたこととは? #一粒万倍旅

数々のファッション誌でモデルとして活躍しているアリスさん。RYT200(全米ヨガアライアンス認定資格)などを取得し、ナチュラルでヘルシーな暮らしを実践しています。そんなアリスさんのライフスタイルを覗かせていただく連載「一粒万倍旅」。旅行にヨガ、美容のことなど、読めば運気がよくなる(!?)情報をたっぷりお届け。

第八回はアリスさんが参加されたという「奥山再生プロジェクト」について。実際に撮影された写真とともにお楽しみください。

【ご挨拶】

みなさまこんにちは。アリスです。

今回ご紹介したいのは私が取材させてもらってきた「奥山再生プロジェクト」です。このプロジェクトでは荒廃した奥山に苗木を植えることで、熊を森に帰し、水資源なども豊かにすることを目的としています。

実際に参加してみて感じること、考えることがたくさんありました。その貴重な体験をみなさまにも共有させてください。

◆「奥山再生プロジェクト」に参加した理由

今、私たちは激動の時代にいます。自分だけが幸せでも、決して健やかに幸せにはなれません。まずは自分、家族、そして地域社会、全てが繋がって健やかに幸せになれるんですよね。

自分だけが満たされてもしょうがない、じゃあ家族を幸せにする、そうしたら今度は地域社会に…とだんだんと視野を広げていった時に、私が気になったトピックスの一つが環境問題でした。

“身土不二(しんどふじ)”という仏教用語がありますが、これは人の身体とそれが拠り所とする環境は切っても切り離せないよ、という意味です。自分がこの日本の土地や環境のためにできることをしたいという思いから、今回、奥山再生プロジェクトを取材させていただきました。

◆先代から続く取り組み

神奈川県山北町で狩猟を行う豊猟会の方々が中心となっている今回のプロジェクト。私が参加した回には、北は岩手から南は九州まで約200人の方が参加されていました。みなさん、ニュースなどを見て胸を痛めているだけでははじまらない、自分たちにも何かできるよね、という思いから集まっていらっしゃったそうです。

活動当日は、朝、山北町にある山のふもとに集合して、標高700メートルの山頂まで豊猟会の方が用意してくださったバスで移動します。そこで苗木を植えていきます。植えた木に実がなるまでには10年ほどの歳月がかかるそう。

現役猟師さんたちの間には、狩るだけではなく、耕していくという考えが、先代の人たちからずっと根強くあるといいます。それが巡り巡って次の世代まで繋がる。私は、ネイティブ・アメリカンの「7世代先まで考える」という教えがすごく好きなのですが、それと似ているなと思いました。

かつて植えた苗木に実際に実がなって、その実を熊が食べた跡がある、と見せてもらって感動しました。ちゃんと行動が繋がっているんだな、と実感できた瞬間です。

◆誰にでもできることはある

山では今、水源も減っているのだそう。以前は足の膝まであった水がくるぶしのところまで下がってきているというお話を聞きました。

私たちも水がなくなったら生きていけません。奥山の再生は、人間にとっても他人事じゃないんです。「持続可能」というより、もう「再生していかなければならない」ところまで来ているんだな、ということを感じました。

こういう活動は他人事で済ませるんじゃなくて、みなさん一人ひとりにも意識してもらいたい。苗を植えに行くことが難しくても、「どんぐりや果物を送ってくれるだけでもいい」と豊猟会の方はおっしゃっていました。どこにいてもできることはあるんだと思います。

本当に印象的なことがたくさんあった1日でしたが、特に、87歳の現役猟師の方の言葉が心に残っています。「山を知っている人たちが山を再生していたのに、最近は山を知らない人たちがチェーンソーを持って山を切り刻みに来ている、壊しに来ている」と言っていて。「自分たちができることは微々たるものでも、みんなでやれば大きな力になるよ」と。難しい問題だと捉えがちですが、ほんの少し意識を向け、みんなで横に繋がれば大きな力に変わるんだと思います。

◆小さなことを少しずつ

今回、参加してみて一番実感したのは、事態を深刻に捉えて、できることをしていかないとまずいな、ということ。そして無関心が一番罪だということです。私は自分にできることを、少しずつでもやっていきたいなと感じました。

たとえば、食品ロス削減に努めるとか、食べ物に感謝していただくとか。そういう小さなことなんですが、日々の生活でも、環境に配慮して過ごしています。あとは自分が気になることには積極的に参加していきたいですね。それが巡り巡って生態系、水源、皆が暮らすこの豊かな日本への恩返しになり、結果、みんなの幸せに繋がるのかなと思います。

Profile
アリス

1982年生まれ。東京都出身。「sweet」や「mini」、「InRed」など様々な雑誌でファッションモデルとして活躍するかたわら、RYT200などヨガの資格も取得し、ビューティーやライフスタイルにまつわる情報発信を積極的に行っている。

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文/ふくだりょうこ

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