2026.09.27
乾燥、冷え、疲れに。温泉のプロが選ぶ、この秋おすすめの「美肌温泉」6選
ようやく夏が終わり、温泉が恋しい季節がやってきました。せっかく温泉旅に出かけるなら、景色や食事はもちろん、美容目線でも行き先を選んでみませんか?
乾燥やごわつき、冷え、なんとなく肌の調子がいまいち…。そんな秋に訪れたい「美肌の名湯」を、温泉ビューティ研究家・旅行作家の石井宏子さんに教えていただきました。
教えてくれたのは…
温泉ビューティ研究家・旅行作家 石井宏子さん

年間200日ほど温泉を旅する、温泉ビューティ研究家・旅行作家。温泉・食・自然環境などを通して心も体も美しくなる「ビューティツーリズム」を提唱。テレビ、雑誌、WEBなど幅広いメディアで温泉の魅力を発信している。
>>「美肌の湯」には、理由がある。温泉のプロに聞いた、キレイを目指すお湯の選び方
美容温泉旅は、「今の自分の悩み」から選ぶ
美容を目的に温泉へ行くなら、どんな基準で選べばいいのでしょうか?
「美容で大切なのは、心・身体・肌を整えること。美容の悩みを解決するには、どんな美容をしたいのかを考えて行き先を決めます。“美肌”といっても、悩みは人それぞれですし、季節によっても変わります」(石井さん)
たしかに寒暖差の激しくなる秋冬は乾燥が引き金となり、さまざまな肌トラブルに見舞われます。「今の私には何が必要?」から温泉を選ぶのがよさそうです。そんな美容目線で、この秋行きたい6つの温泉を紹介します。
おすすめ① 秋枯れ肌が気になるなら|熊本県・黒川温泉



乾燥や肌のパサつきが気になり始めたら、熊本県の黒川温泉へ。宿によって泉質やお湯の感触が異なり、湯めぐりを楽しめるのが魅力です。
「一か所で長湯するのではなく、少しずつ身体を温めるつもりで湯めぐりしましょう。異なる温泉を重ね湯することで、相乗効果も期待できます」
おすすめは「旅館山河」。露天風呂は、不要な角質を落とす炭酸水素塩泉、肌がしっとり潤う硫酸塩泉、塩の被膜で肌を包む塩化物泉が三位一体になった“マルチ美肌の湯”。秋は紅葉を眺めながらの露天風呂が格別とか。
おすすめ② 絶景でリフレッシュするなら|新潟県・妙高赤倉温泉


最近、何となく気分が上らない、気づけばため息が増えた…。そんな時は、絶景の温泉へ行きましょう。石井さんのおすすめは、妙高山の中腹に建つ「赤倉観光ホテル」です。
「さえぎるもののない絶景を見渡せる温泉で心身を解き放ちましょう。硫黄泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉による“トリプルスキンケア”で、肌も心もリフレッシュできます」
秋は早朝に雲海が現れることもあるとか。茜色に染まる空と山、流れる雲海を眺めながら温泉に浸かる時間は、まさに別世界です。
おすすめ③ ツヤ肌を目指すなら|徳島県・大歩危祖谷温泉郷



旅気分もたっぷり味わいたいなら、徳島県の大歩危祖谷温泉郷へ。秘境に湧く単純硫黄泉は、やわらかく、とろりとしたお湯の感触が特徴です。
「硫黄泉は血行を促進して、肌と身体の代謝をサポート。とろんとしたお湯の感触にうっとりしながら、すべすべのツヤ肌に」
「ホテル祖谷温泉」では、紅葉に染まる渓谷をケーブルカーで下って温泉へ。お湯に入るまでの時間も含めて楽しめます。
おすすめ④ しっとり全身肌を潤わせたいなら|神奈川県・湯河原温泉



乾燥が気になるけれど、あまり遠くまで出かけたくない。そんな時は、首都圏からもアクセスしやすい湯河原温泉はいかが? アルカリ性の塩化物・硫酸塩泉で、石井さんいわく「肌をなめらかに整えて、しっとり潤う化粧水のような温泉」。
「意外と知られていない穴場的な美肌温泉です。静かに過ごせる宿も多く、海の幸もおいしい。首都圏から近くてストレスフリーなのも魅力です」
おすすめの宿は「ふきや」。秋は万葉公園で、紅葉の渓流沿いを散策するのも気持ちよさそうです。
おすすめ⑤ 冷え&乾燥が気になるなら|兵庫県・有馬温泉



身体の冷えと肌の乾燥が気になるなら、迷わず有馬温泉の「金泉」。
「金泉は特濃の塩化物泉。塩の成分が肌をベールのように包み込み、潤いを閉じ込めます。保温作用によって“しっとり&ぽかぽか”が続きます」
ただし、濃い温泉だからこそ入りすぎには注意。「ほどほど入浴」で少しずつ楽しむのが石井さん流。肌がデリケートな人は、シャワーで流してから上がるのが◎です。
おすすめの宿は「陶湶 御所坊」。秋の温泉街散歩も楽しんで。
おすすめ⑥ とにかく疲れをリセットしたいなら|栃木県・那須温泉郷



疲れているのに眠れない、忙しくて肌の調子もいまいち…。そんな時は、“何もしない”ための温泉旅へ出かけましょう。
「優しい作用の単純温泉で疲れやストレスをリリース。デジタルデトックスをして、ぼーっとする時間を作り、ただただ湯の温もりに身をゆだねてみてください」
おすすめは「大丸温泉旅館」。山の斜面から自然に湧き出した温泉が川のように流れ、露天風呂へと注ぎます。肌に潤いを与えるメタけい酸を319mg/kg含有しているのも、美容目線で嬉しいポイントです。
温泉旅には、いつものスキンケアを忘れずに!
最後に、温泉でキレイを目指すために覚えておきたいことを石井さんに聞きました。
「温泉に入ると全身がすっぴん肌になり、絶好のお手入れチャンス。いつも使い慣れた化粧品で、やさしくお手入れしてください」
タオルを温泉に浸して絞り、「温泉蒸しタオル」として顔をパックするのも石井さんおすすめの美容法です。

そして、もうひとつ大切なのが湯上がりの過ごし方。
「温泉入浴後の30分は、美肌を育てる大切な時間。水分補給をしながら、身体を冷やさないように静かにのんびり過ごしてくださいね」
温泉街を散歩したり、温泉神社や温泉寺にお参りしたり、湯上がりにカフェへ立ち寄ったりするのも温泉旅の楽しみ。
肌も身体も、ちょっぴりお疲れ気味になる秋。ゆっくり温泉に浸かって、おいしいものを食べて、のんびり過ごす。そんな“キレイを磨く温泉旅”に出かけてみませんか。

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住、2025年12月帰国。3年間のオーストラリアで暮らした経験で得たナチュラル&オーガニック美容、ヘルスコンシャスなライフスタイルをまとめた本「オーストラリアナチュラル美容案内」を執筆。“暮らすような旅”をこよなく愛し、年に数回は国内外を訪れている。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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