<#巡る滋賀>信楽の”いいモノ”があつまるお店

<#巡る滋賀>信楽の”いいモノ”があつまるお店

滋賀県の最大の魅力といえば、滋賀県の代名詞でもある日本最大の湖・琵琶湖。その他、国宝の「彦根城」やユネスコ世界文化遺産の「比叡山延暦寺」など一度は訪れたい観光スポットもまた有名です。

でも、それだけではありません。有名観光スポット以外に焦点を当て深掘りすると、まだまだ知られていない注目ポイントがたくさん! それを知らないなんてもったいない…!

この連載では、「現地の方がおすすめしたいスポットやお店、それをつくるヒトの魅力をていねいに取材し、お届けする滋賀の観光ガイド“巡る滋賀”」の情報を発信していきます。

滋賀県への旅のきっかけやガイドブックとなりますように…そんな思いを込めて滋賀県の新たな魅力をお伝えします。

土の匂いがふっと立ち上がるような、信楽の空気。焼き物の町として知られるこの土地に、「NOTA_SHOP」はあります。運営しているのは、信楽で陶器を軸にしたデザイン活動を行う「NOTA&design」です。

NOTA_SHOPは、その活動の延長線上に生まれた場所で、工芸・アート・デザインの文脈を横断しながら、時代や地域を問わず「次の時代にも残ってほしい」と思えるものを、独自の目線でセレクトしています。

田舎道を車で登って行くと見つけられる、平屋の細長い建物。NOTAという名前の由来は、陶器をつくるときに使う粘土の接着剤「ドベ」の方言、「ノタ」からきています。土同士をつなぐときに使われる“糊”のことです。

その言葉を店名に選んだ背景には、響きの良さだけではない意味があります。接着剤のように「ヒトとヒト」「モノとヒト」を静かにつなぐ存在でありたい、そんな思いがこの名前には込められています。商品を売ること自体を目的とするのではなく、関係が生まれ、育っていく場所であることを大切にしているのです。

さらに、「not a shop(ただのお店ではない)」という、もうひとつの意味も重ねられています。店内にはオリジナルプロダクトの焼き物に加え、さまざまな品物が並んでいますが、買い物だけを促す空気はありません。NOTA_SHOPは、信楽で焼き物と出会うための“入口”のような場所。棚の前で足を止め、手に取って眺める時間そのものが、小さな鑑賞体験になっていきます。

NOTA_SHOPが始まったきっかけは、素直な理由からでした。それは、NOTA&designの代表・加藤さん夫婦が移住を決めた際に、「信楽に、自分が行きたいお店がなかったから」。信楽は作り手が多い町なのに、それを魅力的に伝えるお店があまりない。産地の魅力を、内側から伝え直したい、そんな思いからこの場所は立ち上げられました。

また、建物はもともと信楽焼の製陶所だった場所を改装しています。木の質感、土壁の風合い、屋根の形。さらに、粘土を撹拌していた場所や、鋳込みで泥が飛んだ跡も残されており、訪れる人に「ここが製陶所だった」という背景を静かに伝えています。

什器にも、制作の記憶が自然なかたちで息づいています。作品を乾燥させるための亀板(かめいた)を机の脚に組んだり、ガス窯の土台である「シャトル」を展示台として用いています。

ここで大切にされたのは、きれいに作り替えることではなく、空間の随所にものづくりの痕跡がさりげなく組み込むこと。新築ではつくれない時間の重なりが、そのまま、この空間の表情になっています。

100年後に耐える“美しさ”と“思想”で、セレクトする。気になる続きはこちら

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