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2025.03.21

<佐藤めぐみのcoffee note vol.9>
まさに都心のオアシス!自然の中で癒やされたい時に行きたいお店

東京はおしゃれでかわいい、そして美味しいカフェの激戦区。そこで、コーヒー好きとして有名な女優の佐藤めぐみさんと、東京のカフェを巡る連載をお届けします。

第9回は【焙煎から抽出までこだわったコーヒーを、緑あふれる空間で味わうことができるお店】。ほっと一息つきたくなるような、あなたのお気に入りのカフェが見つかりますように——。

@Little Darling Coffee Roasters

南青山の倉庫跡地をリノベーションした「Little Darling Coffee Roasters(リトルダーリンコーヒーロースターズ)」は、そこが都会の真ん中ということを忘れてしまうほど、緑豊かな空間です。お店に入ると、まずはアートな店内と解放感あふれるテラス席のどちらで過ごすか迷います。そして次にオリジナルコーヒーやフードメニューの豊富さにびっくり。厳選した豆は店内で焙煎され、一杯ずつ丁寧に抽出してくれます。ロースターカフェだけにとどまらない、東京の新たなスポットとしても話題のカフェです。

アートと緑が共存した、海外のような開放的な空間

佐藤めぐみ(以下、佐藤):これまで何度も訪れていますが、いつ来ても落ち着く空間です。それでいてハワイのローカルカフェに来たような雰囲気もあり、非日常体験もできます。また、土日はお客さんがたくさんいますが、平日となるとパソコンで作業をしている人の姿も。来る時によって表情が違うのも魅力ですよね。

鈴木良太(以下、鈴木):家族連れのお客さんから海外のお客さん、ペット連れのお客さんまで様々な方に来ていただいています。写真を撮るお客さんも多く、いろんな楽しみ方をしてもらっているように感じています。

佐藤:コーヒー以外にアパレルや雑貨も扱っていますね。

鈴木:はい、完全オリジナルでデザインしています。豆のパッケージの写真も、以前お店で働いていた方の作品で、海外で撮影したスナップ写真を使っています。“パケ買い”をするお客さんもいらっしゃいます。

佐藤:これだけかっこいいパッケージだと買いたくなります。店内はかっこよくてかわいいものであふれていますね。色の使い方も独特でおしゃれです。そして、なんといっても自家焙煎しているので、店内はコーヒーの香りに包まれていて癒やされます。豆は何種類くらいありますか?

鈴木:常時、10種類から12種類は取り揃えています。そしてオリジナルブレンドは、春夏秋冬と季節ごとに変えています。今の季節は、バレンタインシーズンに合わせて出した「STRAWBERRY LETTER」というフレーバーコーヒーが人気です。

佐藤:かわいいネーミングですね。味はどんな感じですか?

鈴木:飲んだ時にストロベリーを思わせる香りと、ミルクチョコレートのようなほのかな甘みを感じることができます。春になると、「HOPPING SHOWER」という豆も出しています。春の訪れを感じさせる爽やかなフレーバーと、優しい甘さと口当たりが特徴のブレンドです。季節ごとにオリジナルブレンドを楽しんでもらえると嬉しいです。

佐藤:取り扱っている豆のこだわりも教えてください。

鈴木:コーヒーをこれから楽しみたいという方から、コアな方まで楽しんでいただけるように、スペシャルティコーヒーのような高品質な豆から、手に取りやすい豆まで幅広く揃えています。どれにしようか迷っているお客さんには、スタッフが好みを聞いて一緒に選ぶこともできるので、気楽に声をかけてもらいたいですね。

佐藤:これだけあると迷っちゃうので、私も相談にのってもらっています。たとえば「今日は浅煎りがいいな」と思ったら、浅煎りの中でもオススメのものをチョイスしてくれるので、その日の気分のコーヒーが味わえます。

鈴木:豆を見ていたらスタッフが声をかけさせてもらうので、気軽に相談してもらいたいです。一人でも多くの方にコーヒー好きになってもらいたいですね。

佐藤:私も「今日は赤っぽい(ベリー系)感じ」とか、「さっぱりと黄色っぽい(柑橘系)ものがいいかな」とスタッフさんに聞いています。お店に来た際には、それくらいリラックスして聞いてみてほしいです。

佐藤:それから、先日うかがった時に米麹ミルクを使ったラテをいただきましたが、とっても美味しかったです。

鈴木:米麹ミルクを使ったラテは最近の一押しです。コーヒーと合わせると、両方の美味しさをさらに引き出してくれるので人気が出てきています。

佐藤:オーツミルクやソイを使ったラテは他のお店にもありますが、米麹ミルクとは新しいですね。腸活にも良さそう。

鈴木:甘酒のようなテイストですが、さらに飲みやすいです。日本の方にとってはお米はなじみがありますが、海外の方にとっては珍しいようで、興味を持ってくれる方が多いです。都内でも扱っているお店はまだ多くはないと思うので、米麹ミルクラテはぜひ試してほしいです。

佐藤:お店を訪れたお客さんにはどんな気持ちになってもらいたいですか?

鈴木:緑が多く、開放的な空間なので、その日一日の特別な時間として過ごしてもらえたら嬉しいです。コーヒーを飲むことで気持ちが穏やかになり、幸せな気持ちになってもらえたらなと思っています。

佐藤:この癒やし空間が職場という鈴木さんをはじめ、スタッフの皆さんが羨ましいです(笑)。

心がぱっと華やぐ「STRAWBERRY LETTER」

名前の通り、まさに甘酸っぱくて軽やかな、女性が好みそうなテイストです。コーヒーの独特の苦みが苦手な人にも飲みやすく、豆の甘さも感じることができると思います。そして、嬉しいことに、たっぷりの量を提供してくれるので、自分でカップに注ぎながら何杯も楽しむことができます。コーヒーと一緒にもらえる“フレーバーカード“もおしゃれでかわいいので、思わず集めたくなります。

先ほど、鈴木さんはバレンタインの季節に合わせて…と話していましたが、春先に香りを楽しみながら飲みたい、心がぱっと華やぐコーヒーです。

Little Darling Coffee Roastersは訪れる季節、時間、天気によって違う顔を見せてくれる素敵な空間です。私は自然を感じたい時、のんびりしたい時に足を運びます。都内にテラス席のお店は多いですが、ここまで自然を感じながらコーヒーを飲めるお店は少ないので、私にとっても貴重なお店。鈴木さん曰く穴場の時間は10時から12時の午前中か、夕方の16時以降だそうです。暖かくなると、芝生にシートを引いてピクニック気分も味わえるのでオススメです。

これからも都心のオアシス的な存在として、愛され続けていくお店だと思います。

Little Darling Coffee Roasters
東京都港区南青山1-12-32
https://www.instagram.com/littledarling_coffeeroasters

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取材・文/安田ナナ
撮影/渡会春加

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