【九州最果ての島・天草へ Vol.2】天空に浮かぶ豪華客船で、天草の海と美食に包まれる滞在
LIFESTYLE

2026.10.03

【九州最果ての島・天草へ Vol.2】天空に浮かぶ豪華客船で、天草の海と美食に包まれる滞在

天草五橋を車で渡っていると、ふと丘の上に、豪華客船を思わせる白い建築が目に飛び込んできます。まるで天草の海と空を航海する船のような佇まいで、道行く人の視線を集める、この島のランドマークのひとつです。

2泊目は、前回ご紹介した「天使の梯子」から車でわずか数分のところに位置し、同じ竜宮グループでありながらも異なる表情を持つリゾートホテル「天空の船」に滞在しました。

>>【九州最果ての島・天草へ Vol.1】イルカと夕日が見守る絶景温泉リゾートへ

「天空の船」の3つの魅力

全15室すべての客室に広々としたテラスと露天風呂が備わっているのが、この宿最大の贅沢です。客室にいながら、日本夕陽百選に選定された天草の夕焼けを独り占めできます。

もうひとつの見どころは、豪華客船をイメージした母屋2階のレストラン。天草の島々と夕日を一望しながら、地元食材をふんだんに使った本格イタリアンと、イタリア、フランス、カリフォルニアから地元熊本産のワインまで、種類豊富なワインペアリングを楽しめます。

そして、天草五橋を通ってこの宿を訪れる時に見える、丘の上にそびえる母屋の姿そのものも、旅の記憶に残る景色のひとつ。まさに「天空に浮かぶ船」という名にふさわしい佇まいです。

全室オーシャンビュー露天風呂付き客室

オーシャンビューの客室露天風呂に注がれるのは、美人湯として知られる松島温泉。ナトリウム塩化物泉で、肌への効能が高く、湯上がりの肌がすべすべになると評判です。神経痛や筋肉痛、冷え症、疲労回復など、効能の幅も広い温泉です。

海と空に包まれながら、天草ならではの温泉を独り占めできる贅沢な時間です。アメニティには、ニューヨークのグリニッジ・ビレッジで創業されたアメリカ最古のアポセカリー(調剤薬局)発のコスメブランド「C.O. Bigelow」を採用。

15:00|宿泊者専用ラウンジでチェックイン

チェックインは、受付棟にある宿泊客専用のラウンジで。フロントデスクではなく、ソファでくつろぎながら手続きを済ませられるのも、この宿らしいおもてなしです。

※6月中旬から9月中旬まで期間限定でプール営業

今回宿泊したのは、「サンセットビュージュニアスイート」。47㎡の室内に、38㎡のテラスと露天風呂が備わる、風光明媚な天草の海と島々、そして夕陽を一望できる客室です。

16:00|バリエステ「Ibu Laut」で心と体をほぐす

チェックインを済ませたら、オーシャンビューのプールサイドに併設されたエステサロン「Ibu Laut(イヴ ラウ)」へ。インドネシア語で「母なる海」を意味するその名の通り、開放的な南国リゾートの雰囲気にアレンジされた専用ルームで、カウンセリングをもとに自分に合うアロマオイルを選びます。

ベッド2台の落ち着いた空間で受けたのは、バリエステとスウェーデン式マッサージを融合した「スウェディッシュ」という技法の60分コース(9,000円・税別。ほかに90分13,500円、120分18,000円のコースも)。

セラピストの手技はまさにゴッドハンドと呼びたくなるほどで、身体に少し触れただけで、どこに疲れが溜まっているのかを言い当てられてしまいました。わざわざ天草まで彼女の施術を受けに来たくなる。母なる海に抱かれるように、心と身体がほどけていく、忘れられないひと時でした。

18:00|天草の海の幸を味わう本格イタリアン

夕食は、母屋2階のレストラン「Festa del mare」にて。2018年発行の「ミシュランガイド熊本・大分」特別版で、ホテル竜宮・天空の船とともに紹介されました。

スタートはグラスに注がれたFERRARIのスプマンテから。天草の島々と夕日を一望する絶景のダイニングで、シチリアやトスカーナといったイタリア南部・中部の郷土料理をベースにしたコースが展開されます。

※メニューは季節ごとに変わります

まずは、新玉葱のムースに天草産タコとキャビアを合わせた一皿と、タラの芽のフリットを赤ワイン塩で。

続く前菜は、天草の鮮魚を彩りよく盛り合わせた一皿。鯛にはブラッドオレンジとフィノッキオ(フェンネル)のサラダを添え、マグロはタルタルにしてパンのサラダと。車海老はバーニャカウダソースで、コノシロはオイル煮に菜の花のマリネを添えて。フグの煮凝りや、天草焼酎で蒸したハマグリまで、天草の海の幸を余すところなく堪能できる一皿でした。

温かい前菜には、幻の地鶏「天草大王」をレタスで包んだスープ仕立てが登場。

プリモピアットは、2色のパスタ。緑はほうれん草を練り込み、もう一色はトマトソースで仕上げ、鮑と雲丹をたっぷりとあしらった一皿。

魚料理は伊勢海老のロースト、ハーブとサンブーカの香りを添えて。

メインの肉料理は和牛フィレ肉のグリルで、バルサミコソースと苺のリゾット、イタリア産トリュフの香りが添えられます。

デザートは自家製チーズと松の実のトルタ、そしてズッパ・イングレーゼ。コーヒーまたは紅茶で、コースを締めくくります。

この日はあいにくのお天気でしたが、天草の夕日を眺めながらのイタリアンは、まるで景色そのものをご馳走にしていただいているような時間に。天草の食材がふんだんに使われ、高台からの景色とともに非日常を味わえます。

9:00|ハーフビュッフェの朝食を絶景ダイニングで

翌朝はディナーと同様に「Festa del mare」で朝食をいただきます。基本の一皿は席までサーブされ、サラダやフルーツ、フレッシュジュースなどは自由に選べるビュッフェコーナーから。ハーフビュッフェならではの心地よさがあります。

プレートの主役は、地卵のフリッタータと梅肉ポークのソーセージ、鯛の塩麹焼きなどが盛られたオムレツプレート。南瓜などの本日のスープに、焼き立てパン。季節野菜のサラダやヨーグルト、天草産の食材を使ったデザートやフルーツも並び、朝から天草を味わい尽くします。

中でも評判なのが、白身魚とアオサの雑炊。出汁の効いた優しい味わいで、前夜のごちそうで満たされたお腹にもすっと染み渡ります。

11:00|チェックアウト

名残惜しさを感じながら、チェックアウト。天草の海と空、そして食を存分に味わった、夢のような非日常体験が終わります。

天草への旅が復興支援になる

2026年7月に起きた熊本地震を受けて、熊本県では観光需要の回復に向けた「九州ふっこう応援割」を実施しています。宿泊・旅行代金の60%が割り引かれ、対象は令和8年10月1日から12月25日までの宿泊分です。割引額の上限は、宿泊のみの商品や交通付きの1泊で2万円、交通付きの2泊以上で3万円、宿泊地が2県以上の周遊型で3.5万円とされています。

販売は9月15日から始まっており、楽天トラベルやじゃらんnetなど主要な予約サイトではすでに受付上限に達していますが、宿泊施設への直接予約や旅行会社からの申し込みは、準備が整った事業者から順次可能です。予約を希望する場合は、直接ホテルに問い合わせるのが確実です。

旅先で過ごす特別な時間が、そのまま天草の復興を応援する形になります。この秋は、天空に浮かぶ豪華客船で、海と夕日に包まれるひと時を過ごしてみませんか。

■天草 天空の船
住所:熊本県上天草市松島町合津5984-2
アクセス:熊本空港から車で約90分。空港リムジンバスで約2時間半。天草空港から約60分。
TEL:0969-25-2000
mail:mail@tenku-f.jp
公式サイト:https://www.tenku-f.jp

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