2021.08.19
【世界を旅するレシピ】3ヵ国目
ミックスカルチャーから生まれたハワイの味
世界一周気分を味わえるレシピ連載の3ヵ国目は、アメリカ合衆国。なかでも、みんなが大好きなビーチリゾートのハワイの味をご紹介します。さまざまな文化がミックスされているハワイは、ヘルスコンシャスな人も多く住むことで知られ、スーパーフードを取り入れたメニューも充実しています。この夏は、華やかなのに簡単にできるローカルの味に挑戦してみましょう。
火を使わない簡単レシピ
私たちが「ハワイ」と親しみを持って呼ぶ地は、太平洋の中部に位置する6つの島から成る火山列島で、独自の文化を築いてきた歴史ある場所です。1959年にアメリカ合衆国のハワイ州となりますが、昔からさまざまな人種と文化が交錯してきたので、日本をルーツに持つローカル(地元民)も多く暮らしています。今回教えてくれるサチ先生も、お祖父様がハワイの出身。「移民が多く人種のルツボと言われるNYと比べると、ハワイはすでにミックスカルチャーが定着している土地。ハワイの人たちはすでに人種がミックスされているのが当たり前の状態で、それをハワイ語では『HAPA(ハパ)』と表すんですよ」と教えてくれました。
それは料理にも共通し、ハワイ料理とひとくくりに表現しても、たくさんの種類があります。例えば、タロイモを蒸した「ポイ」や豚を丸ごと蒸す「カルア・ピッグ」などの古くからの伝統料理。そして、日本や中国、韓国、フィリピンなどのアジア諸国や、ポルトガルなどの移民から影響を受けた料理。島国ならではの豊富な魚介料理に、南国らしいトロピカルフルーツや野菜を使った料理と、まさにバラエティー豊かな食文化が育まれているのです。
「ハワイは島国のため、実は食料自給率が低く、約8割は島外から運ばれていると言われます。今回はなるべく現地でも採れる食材を使うことを意識してみました」とサチ先生。どれも現地の人たちが普段から食べている料理で、日本でも手軽に手に入る食材ばかり。自分らしく盛り付けて、おうちカフェを楽しんでみては。
いつものお刺身がカフェごはんに!
2色のポケプレート
生魚の切り身に調味料や香味野菜などを混ぜ込んだ料理のポケ。一説によると、19世紀に移民した日本人の刺身文化が影響しているそう。今回教わるのは、オーソドックスな味わいの「アヒツナ(キハダマグロ)」と、どこの家庭にもあるという調味料・ホットソース(シラチャーソースとも呼ばれる)を使った「スパイシーサーモン」の2種。アメリカではニワトリマークでお馴染みのフイフォンフードのホットソースが定番だけれど、「違うメーカーになりますが、成城石井などの輸入食品を扱うお店で入手できますよ」とサチ先生。トッピングも自由に楽しみながら召し上がれ!
- ■ A<アヒツナ>
- ○ 刺身用マグロ(赤身)
- 200g
- ○ 万能ネギ
- 2本程度
- ○ 玉ねぎ
- 1/8個
- ○ 白ごま
- 小さじ1
- ○ 醤油
- 大さじ1
- ○ ごま油
- 小さじ1
- ○ 一味唐辛子
- 少々
- ■ B<スパイシーサーモン>
- ○ 刺身用サーモン
- 200g
- ○ 醤油
- 大さじ1
- ○ 酢
- 小さじ1/2
- ○ ごま油
- 小さじ1
- ○ ホットソース
- 小さじ1/2
- ○ マヨネーズ
- 大さじ2
- ○ ホットソース
- 小さじ2
- ○ ごはん
- お好みの量
- ○ トッピング
- お好みの野菜やおかず
HOW TO COOK
栄養もしっかり摂れるスムージー
ピンクとブルーのスムージーボウル
夏の朝食やおやつに食べたい、栄養たっぷりのひんやりスムージー。思わず写真を撮りたくなるカラフルなこちらは、ハイビスカスとブルースピルリナの天然着色料で仕上げているから安心して食べられるのもポイントです。トッピングに使ったココナッツチョコレートグラノーラもおうちで手軽に作れて保存も効く、おうちに常備しておきたい一品。お好みのトッピングを選んで、いろんなアレンジを楽しみましょう。
- ■ ブルースムージーボウル
- ○ 冷凍バナナ
- 2本
- ○ 冷凍パイナップル
- 適量
- ○ ココナッツミルク
- 大さじ4~5
- ○ ブルースピルリナパウダー
- 小さじ1~2
- ■ トッピング(お好みで変更可)
- ○ ドラゴンフルーツ
- 1/2個
- ○ バナナ
- 1本
- ○ ブルーベリー
- 適宜
- ○ ココナッツシュレッド
- 適宜
- ○ チアシード
- 適宜
- ○ ヘンプシード
- 適宜
- ○ グラノーラ
- 適宜
- ■ ピンクスムージーボウル
- ○ 冷凍バナナ
- 2本
- ○ 冷凍いちご
- 適量(7~8個)
- ○ ココナッツミルク
- 大さじ4~5
- ○ ハイビスカスティー茶葉
- 大さじ1
- ■ トッピング(お好みで変更可)
- ○ バナナ
- 1本
- ○ パッションフルーツ
- 1/2個
- ○ ココナッツシュレッド
- 適宜
- ○ チアシード
- 適宜
- ○ ヘンプシード
- 適宜
- ○ グラノーラ
- 適宜
HOW TO COOK
保存もできるグラノーラにもチャレンジ!
今回のスムージーボウルのトッピングにも登場した、ココナッツチョコレートグラノーラも自宅で簡単に作れます。まずはオーブンを170度に予熱。その間に、ロールドオーツ 100g、ココナッツシュレッド 20g、ひまわりの種 大さじ2、チアシード 大さじ1、きび砂糖 大さじ1、塩 2つまみ、ココアパウダー 大さじ1、ココナッツオイル 20g、メープルシロップ 50gの材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせましょう。できたらベーキングシートを敷いた天板に平たく広げ、オーブンで10分間焼きます。一度オーブンから取り出し、ひっくり返すように全体を混ぜて再び広げたら、さらにオーブンで10分間ベイク。焼き上がったグラノーラは完全に冷ましてから密封容器へ。これで数週間保存も可能です。もしドライフルーツを加えるなら、焼き上がりにミックスして。