鯨岡百合香さんに聞く、トップネイリストであり続けるための5箇条

鯨岡百合香さんに聞く、トップネイリストであり続けるための5箇条

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ネイルを長く楽しみながら地爪の健康もケアしていく【ネイルプロテクト】。キレイ/ネイルでは、この新しいコンセプトをテーマに、ネイルのお悩みを解消する注目の製品情報や、ネイルプロテクトを実践する業界のプロフェッショナル、ネイル好きの著名人のインタビューなどをお届けします。

今回ご登場いただくのは国内外のネイルコンテストで30回以上もの優勝経験がある、ネイルサロン「cranberry nail」代表・鯨岡百合香さん。現在は主宰しているサロンの経営のほか、ネイリスト向けスクール、ネイル商材の商品開発など、ネイル業界の第一線で幅広く活躍されています。業界トップを走り続ける鯨岡さんに、ネイリストとして大切にしていることや今後の業界に期待することなど、さまざまな角度からお話を伺いました。

その1
隙間時間の好きを突き詰める

前職は看護師をしていました。外科のナースとしてハードな日々を過ごしていたんですけど、皮膚科に異動したらなんと17時で帰れるようになって(笑)。自分の時間ができたので、何か習い事をやりたくて始めたのが、ネイルでした。当時は週末2日のお休みにネイルを楽しんでいたんですけど、独学でやるには限界があったし、最低でも2万円はかかっていたので、自分でやれたらいいなという軽い気持ちで習い始めました。ネイルスクールを探そうとネイル雑誌を見ていたら、「これなら自分にもできそう」と前向きになれたのも後押しに。いざスクールに通ったものの、職業柄、日常的にネイルはできないから人にやってあげたくなって、看護師の仕事をセーブし、ネイルサロンでバイトを始めたんです。そしたら、初月の給料の低さにビックリして(笑)! 

でも、お金よりも楽しさ優先で続けていましたね。そのうち、とにかくネイルが面白かったし上手になりたかったので、看護師の仕事を辞めてネイルサロンに就職することにしました。サロンワークの傍ら、隙間時間で作品を作って、ネイル雑誌に送っていたらよく掲載されるようになって。。まったく無名の私でしたが、1ページ丸々作品を掲載していただいたり、読者アンケートに私の名前がよく挙がるようになったんです。さらに、雑誌を見たディーラーさんからセミナー依頼などのお声がかかるようになり、仕事の幅も広がってきました。

その2
お客様一人一人との付き合いを大切に

お客様とは毎月お会いするので、その間に結婚したり出産したりと、一緒に歴史を歩んでいる感じですね。長い方だと10年以上のお付き合いをしている方も。それこそ友達よりも会っているかもしれません。結婚式など大事なセレモニーにネイルをおまかせしていただくこともあって、ネイリストとして嬉しい限り! ここまで関係性を築けているのも、来ていただいたお客様に満足していただくことを大切にしているから。技術面は大前提として、笑顔で帰っていただきたいと思っています。ネイル中は、おしゃべりしたい方もいれば、静かに過ごしたい方もいらっしゃるので、お客様のペースに合わせて居心地のいい空間にするよう心がけています。パワースポットじゃないけど、サロンが毎月行きたいなと思ってもらえるような場所であったら嬉しいですね。とは言っても、あまり記憶力はよくないので、お客様に同じ話を何回もしてしまうこともあるんですけどね(笑)。ただそれも含めて自然体というか、ガチガチに鎧をかぶっていないところが意外といいのかもしれません。

その3
フィルインで地爪の健康を重視

ジェルネイルを何十年と続けても大丈夫でいられるように、と健やかな地爪をキープできる施術をしています。

特に爪に負担をかけるのが、ジェルをオフする工程。方法としては、アセトンを使ってジェルを溶かすか、地爪に接するベースジェルの層を残してマシンで削り、上からジェルを重ねるフィルインがあります。私は昔から、地爪が1番傷まないフィルイン派です。ただし、フィルインは、経験豊富な技術力のあるネイリストがやらないと逆に爪に負担をかけてしまうリスクもある施術でもあります。マシンで削っても耐えられる強度のジェルを選ぶことも大切です。

また、ジェルオフの際に発生するダストは、目が悪くなったり肌によくなかったり、手荒れの原因になる場合もあるので、集塵機にもかなりこだわっています。集塵機次第で、手のかゆみが軽減するケースもあるんですよ。手や身体への影響を考えて、なるべく高機能の集塵機を選ぶようにしています。

そのほか、乾燥ケアにも気を配っていて、「美手の雫」を愛用しています。爪の裏って、実はかなり汚れていて不衛生なんです。これは保湿しながら衛生面を保つグッズなので、美しく清潔であるためにもオススメのアイテムです。

その4
求められているものの先の価値まで提供する

セミナーでは、相手が求めているもののその先を見越して、+αの要素を組み立てています。例えば、今だったらフィルインを習いたい人が多いんですけど、そもそもフィルインをするには、持ちがいいジェルを作っておく必要があったり、爪のケアやオフ、ベースの塗り方やネイルのデザインなど、さまざまな前提条件があります。フィルインという断片だけ切り取ってセミナーで話をしても、全体の流れとしては完成せず、ネイリストにとって本当の意味では実にならないんですよね。ですから、「今日はここのやり方を教えるけど、他にも大切なことはたくさんありますよ」という風に種をまいておくことで、フィルインだけを覚えるよりも本質的なところが上達するし、お客様の満足度アップにもつながるんです。

その5
老若男女が訪れやすい身近なネイルサロンに

ネイルサロンって、長い爪にキレイなアートを施すためのキラキラした場所に見られがち。美意識が高くて華やかな人たちだけが通う所と思われて、逆に行くのをためらっている人もいるんじゃないかなと思うんです。そうじゃなくて、誰でも気軽に立ち寄れるような場所になってほしいなと思っていて…。いつかネイルサロンが、性別や年齢に関係なく、爪切りだけで立ち寄れるような敷居の低い場所になればいいですね。だって足の爪って、切り方が悪いと巻き爪の原因にもなってしまうんですよ。また、爪が長くないとネイルができないと思っていらっしゃる方もいますが、ショートの爪でも十分可愛くできるし、その人ならではの美しさってあるんです。爪が弱い方なら、補強に来ていただくだけでもいい。また、年齢を重ねていくと、手元が見えづらくなって爪切りが難しくかったりするかもしれません。そんな時のために、ネイルサロンが “爪切りサロン”的な身近な存在になれるといいですよね

<読者からの質問>

Q.ネイリストをやっています。ネイルコンテストで優勝するための秘訣を教えてください。

コンテストが求める美の基準を見極め、優勝作品を研究すること!

そのコンテストが“何を求めているのか”を見極めることです。審査員が何を重視しているのかを把握しないといけません。そのためには、過去の優勝作品を研究することが大切。審査員が美しいと思うものと自分の基準が違っていたら、一生勝てません。あとは、最初から優勝を狙いに行くのではなく、とりあえず勉強のために出場してみるのも手。実際に優勝した人に会って、その人の作品を見に行ってみるんです。写真と実物って全然インパクトが違いますから。上位の作品を全部見に行ってみて、自分のものと比べると違いがわかると思います。あとは、手のモデルさんも重要なんです。爪の大きさはもちろん、指の美しさも印象を左右します。私はスーパーのレジ係の人をスカウトしたことがありますよ(笑)。

Q.いつか商品開発をしてみたいです…鯨岡先生はどんなきっかけで商品開発に携わることになったのですか? また、商品開発する上で大切にしていることはどんなことですか?

自分が欲しいものや、本当にいいと思ったものだけをプロデュースすることを心がけています

私の場合は、メーカーさんから「何か欲しいアイテムはないですか?」と聞かれて、自分が使いたいものを作らせてもらえるようになりました。それ以前から、私がおすすめしたものはよく売れると言っていただいていたんですけど、それは自分が本当にいいと思ったものだけをおすすめしてきたから。商品開発をまかされたのも、「鯨岡さんがおすすめするものは、間違いがない」とメーカーさんに認識していただいて、信頼関係が築けていた結果なんじゃないかなと思います。

【サロン情報】
cranberry nail 新所沢本店
地爪の健康を第一に考えた、丁寧なカウンセリングや技術が人気のネイルサロン。爪を傷めずジェルネイルが続けられるフィルインや、繊細なフラワーアートが得意です。ネイルケアだけの施術も大歓迎。ワンカラー7,700円〜。
埼玉県所沢市松葉町10−15 明光ビル5F

Profile 
鯨岡百合香

(株)cranberry nail代表取締役
JNA本部認定講師
ネイリスト向けオンラインサロン運営、ネイル用品商品開発や医療者向けフットケア講習等、業界を越え活躍をする美容業界の開拓者。ネイルコンテスト優勝30回以上。技術と理論のエキスパート。エビデンスを元に解説するセミナーは「納得してとことん学べる!」と常に満席。

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