2026.10.09
夏の終わり、毛穴が目立つのはなぜ?皮膚科医に聞く秋の正しいスキンケア
台風が過ぎると、一気に秋モードに入ります。過ごしやすい日が多くなりますが、ふと鏡を見ると、「なんだか毛穴が目立つ」「肌がざらつく」「テカリが気になる…」など、肌トラブルを感じるように。
強い紫外線や暑さにさらされ続けた夏の終わりの肌は、思っている以上にお疲れモード。さらに、これから秋が深まれば乾燥がすすみ、シワやたるみといったエイジングのサインも目立ちはじめます。
夏の肌トラブルを秋まで持ち越さないためには、季節の変わり目のお手入れが肝心です。そこで、皮膚科専門医の髙田美子先生に、夏の終わりに気になる毛穴や皮脂のこと、毎日のホームケアから美容医療まで詳しく伺いました。
教えてくれたのは…
フラルクリニック 代表医師 皮膚科専門医 髙田美子先生

秋田・東京浜松町・大阪梅田にてクリニックを運営。16年以上にわたり、皮膚科学の視点から紫外線が肌に及ぼす影響について研究を続けている。
皮脂が多く出ているかどうかのチェック方法&ケア方法は?
夏の終わり、毛穴やテカリが気になるのはなぜでしょうか? 皮脂が多く出ているかどうか、自分でもわかりますか?
見た目や触り心地から判断することができます。肌がベタベタ、ぬるぬるしているのは、皮脂と汗が混ざり合っている状態。鏡を見た時に肌がテカッと光っていたり、顔を洗おうと触った時にざらつきを感じたりするのもサインです。また、メイク直しをしようとするとファンデーションがヨレるのも、皮脂によってメイクが浮いている可能性があります。
――毛穴が目立つと、すぐにピーリングやスクラブなどスペシャルケアを取り入れたくなります。何からはじめればいいですか?
開いてしまった毛穴や過剰な皮脂に対しても、基本は毎日の地道なホームケアで肌を健やかに保つことです。そのうえで、自分の肌状態や目的に合わせて、クリニックでの専門的な治療をはじめましょう。
――ホームケアでは、どんな美容成分に注目したらいいでしょう?
ひとつはナイアシンアミドです。皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがあり、テカリやベタつきが気になる肌のキメを整えるケアにも取り入れられています。ただし、『濃度が高いほどいい』というものではありません。肌がデリケートな方は低濃度から試してみるのもポイントです。
もうひとつが、おなじみのビタミンC。ビタミンCは抗酸化作用で肌荒れを防ぐだけでなく、皮脂バランスを整え、なめらかな肌へ導くなど、幅広い美容効果を持っています。

「何を塗る?」だけじゃない。秋こそ“落とすケア”を見直して
――美容液の他に、どんなケアが必要でしょうか?
夏のダメージをケアするには、与えるケアだけではなく、その前段階であるクレンジングや洗顔もとても重要です。
【髙田先生が考える理想的なクレンジング・洗顔のポイント】
① 洗顔後に使う美容液の肌なじみを邪魔しないこと
② 必要なうるおいまで奪って過度なつっぱりや乾燥を招かないこと
③ メイクや皮脂汚れをきちんと落とせること

ホームケアで物足りない時、美容クリニックでは何ができる?
――毎日のケアを続けても毛穴が気になる場合、美容医療という選択肢もありますか。
肌状態や、短期間で変化を求めたいといった目的によっては、クリニックで専門的な治療を選択する方法もあります。ただし、施術によっては赤みや皮むけなどのダウンタイムやコストがかかるほか、一時的に肌のバリア機能が低下することも。施術後は紫外線対策や保湿も重要です。
【クリニックでの代表的な治療方法】
① ケミカルピーリング
……酸の力で古くなった角質を取り除き、毛穴の詰まりやターンオーバーの乱れにアプローチする
② マイクロボトックス(ボトックスリフト)
……皮膚の浅い層にボトックスを細かく注入することで、皮脂腺の働きを抑え、肌を引き締める効果が期待できる
③ ピコフラクショナル
……レーザーで真皮層に微細な刺激を与え、コラーゲンやエラスチンの産生を促す。毛穴周辺の弾力を高め、頬や小鼻まわりなど、毛穴が気になりやすい部分の肌質改善に用いられる
美容ライター選! 夏の終わりの肌をいたわる、おすすめコスメ
夏の終わりの肌は、あれこれ重ねるより、今の肌状態に合わせて必要なケアを選びたいもの。そこで、今取り入れたいコスメをピックアップ。さらに、気になる毛穴をふんわりカバーする新作ファンデを紹介します。
◆2週間で使いきる、集中ビタミンC美容液

肌へのなじみやすさに着目したビタミンC誘導体「APPS」配合。紫外線を浴びてダメージを受けた肌を立て直す。2週間1本を使い切る集中美容液。毛穴はもちろん、シミやそばかす、くすみにも。
◆毛穴ケアもエイジングケアもできる、ナイアシンアミド配合美容液

高濃度ナイアシンアミド、レチノール誘導体、ヒアルロン酸など9種の成分を配合。毛穴目立ち、くすみ、キメの乱れなどトラブルを抱えた肌に。敏感肌にも使える処方設計も嬉しい。
◆1本で4役をこなす、美容液高配合クレンジング

皮膚科学バイオテクノロジーから生まれたスキンケアブランド。美容成分92%配合のオイルクレンジングで、1本でメイク落とし、角質ケア、ブースター、マッサージの4つの機能を持つ。
◆うるおいを逃がさない、ファンデ美容液でツヤ肌

美容液が先に肌に触れる、セラムファースト技術を搭載したファンデ美容液。3種の植物エキスとグリセリンの組み合わせで、素肌に潤いを与える。乾燥や毛穴、肌あれが気になる肌に。
毛穴が気になる時こそ「やりすぎない」
――最後に、夏の終わりの肌ケアでいちばん大切なことを教えてください。
早く解決したいからと、手当たり次第に強い治療を重ねたり、あれこれ多くの化粧品を塗ったりすると、かえって肌のバリア機能を低下させ、敏感に傾かせてしまうことがあります。
*****
だからこそ髙田先生がすすめるのが、「引き算のスキンケア」。
まずは肌表面の不要な汚れを適切に落とし、本当に必要な成分をシンプルに取り入れる。それでも悩みが続く場合や、積極的なケアをしたい場合には、肌状態を診てもらえるクリニックに相談しましょう。

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住、2025年12月帰国。3年間のオーストラリアで暮らした経験で得たナチュラル&オーガニック美容、ヘルスコンシャスなライフスタイルをまとめた本「オーストラリアナチュラル美容案内」を執筆。“暮らすような旅”をこよなく愛し、年に数回は国内外を訪れている。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
この著者の記事一覧へ


