2026.06.12
【メズム東京】レンブラントの「光と影」を味わう。アートを食べるアフタヌーン・エキシビション体験
絵画を“鑑賞する”から、“味わう”へ。そんな新しいアート体験を求めて訪れたのは、東京・竹芝にあるモダンラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション(mesm Tokyo, Autograph Collection)」。今回ご紹介するのは、同ホテル16階バー&ラウンジ「Whisk(ウィスク)」で2026年9月30日(水)まで提供される、アフタヌーン・エキシビション チャプター17『レンブラント―光のオランダ紀行―』です。


テーマとなったのは、17世紀オランダ黄金時代を代表する画家・版画家の レンブラント・ファン・レイン。光と影を巧みに操る表現で知られ、今なお世界中の人々を魅了し続けています。今回のアフタヌーンティー・プログラムでは、レンブラントの人生や作品世界を、スイーツやセイボリーで表現。オランダの伝統菓子や郷土料理を取り入れながら、「光と影」という彼の芸術の本質を五感で楽しめる内容に仕上げられています。
初日に訪れてみると、そこにあったのは単なる“映えるアフタヌーンティー”ではありませんでした。絵画の背景にある物語や時代に思いを巡らせながら、一皿ずつ作品を読み解くように味わう、まるで小さな展覧会を巡るような時間。レンブラントが好きな人はもちろん、「名前は知っているけれど詳しくはない」という人にも、その魅力に自然と触れられる体験をご紹介します。
レンブラントとは?光と影を描いた巨匠

レンブラント・ファン・レインは、17世紀オランダ黄金時代を代表する画家・版画家です。代表作に《夜警》や《百グルデン版画》などがあり、最大の特徴は「光と影」を巧みに使った表現。暗闇の中から人物の存在感や感情を浮かび上がらせる描写は、今なお多くの人を魅了しています。光だけではなく、影があるからこそ光が際立つ。その世界観を、メズム東京は“食”という形で表現しています。
東京湾を望む空間で始まる、小さなオランダ旅行


会場は、メズム東京16階のバー&ラウンジ ウィスク。大きな窓の向こうには東京湾が広がり、開放感あふれる空間が迎えてくれます。最初に提供されるのは、8種のスイーツとセイボリー。レンブラントが生まれたライデンから、晩年を過ごしたアムステルダムまでの人生を辿るように構成されています。アフタヌーンティーのはじまりとともに、小さなオランダ旅行のスタートです。
レンブラントの人生を辿る8種のスイーツ&セイボリー

小麦粉とそば粉を使ったオランダの伝統菓子「ポッフェルチェ」、甘酢ニシンを使ったサンドイッチ、現地で親しまれているクロケット、アップルタルトなど、オランダの食文化を感じられるラインアップ。

なかでも印象的だったのは「ニシン・サンド」です。レモンやザワークラウトの酸味が爽やかで、ニシンの旨みを引き立てています。ワインと合わせたくなるような大人の味わいでした。また、セイボリーが充実しているのも魅力のひとつ。甘いものが続くアフタヌーンティーが少し苦手という方でも、最後まで飽きずに楽しめるバランスです。ランチ代わりにも満足できる内容でした。
前菜とともに提供されるペアリングドリンク「ライデンの風」にも注目
レンブラントが生まれたオランダ・ライデンの街を吹き抜ける風をイメージしたノンアルコール・ビアモクテルで、オランダのビール文化から着想を得た一杯です。ノンアルコールビールをベースにしながらも苦味は穏やかで、暑さを感じるこれからの季節にもぴったりな爽やかな飲み口。喉越しが心地よく、前菜の味わいを引き立ててくれます。ビールが苦手な人でも飲みやすく、口の中をリセットしてくれるので次の一品がより楽しみになります。
光と影を表現したメインデザート「後光のパンナコッタ」

メインスイーツ「後光のパンナコッタ」は、レンブラントの代表作《百グルデン版画》から着想を得た動きのある一皿です。漆黒のカカオソースと白いパンナコッタが織りなす鮮やかなコントラストは、まさにレンブラント作品の世界観そのもの。
黒の中から光が差し込むような構成は、レンブラントが描いた“光と影”を思わせます。ホイップクリーム入りのシュークリームやラズベリーカスタードの酸味もアクセントになり、最後まで軽やかに楽しめる味わいでした。
甘さを引き締める「漆黒のエスプレッソ」

ペアリングドリンクの「漆黒のエスプレッソ」も印象的でした。竹炭を加えた真っ黒なモクテルは、レンブラントの“影”を思わせるビジュアル。重厚感のある見た目とは対照的に、後味は驚くほど軽やかです。エスプレッソの香ばしい苦味がスイーツの甘さを引き締め、味わいに奥行きを与えてくれます。特に「後光のパンナコッタ」と合わせることで、カカオの余韻や香りの重なりをより深く楽しめました。
美術館とあわせて楽しみたい、この夏だけの体験
2026年7月7日(火)から9月23日(水)までは、国立西洋美術館で企画展『版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト』も開催されます。アフタヌーンティーでレンブラントの世界観に触れたあとに展覧会を訪れる。あるいは美術館で作品を鑑賞したあと、その余韻を味わいにメズム東京へ足を運ぶ。そんな過ごし方も、この夏ならではの楽しみ方かもしれません。

レンブラントをよく知る人にとっては新たな発見に。知らない人にとっては、興味を持つきっかけに。食を通してアートを体験する、メズム東京ならではのクリエイティブなひとときでした。
■メズム東京、オートグラフ コレクション
住所:東京都港区海岸1-10-30
アクセス:JR・モノレール「浜松町駅」徒歩約6分/新交通ゆりかもめ「竹芝駅」直結
会場:16階 バー&ラウンジ「ウィスク」
提供期間:2026年6月1日(月)〜9月30日(水)
詳細はこちら
週5フルタイム会社員×週末トラベルクリエイター(旅・食・ホテル)
大学卒業後、大手金融機関で6年間勤務し、その後IT企業に転職。平日は会社員として働きながら、週末や有給を活用して全国・海外のホテルステイやグルメを楽しむライフスタイルを発信中。ライターとしての執筆活動に加え、商品撮影、動画制作なども手がけ、ホテルや観光業界を中心にコンテンツ制作を行う。仕事も旅も全力で楽しむスタイルで、“働きながら旅を楽しむ”リアルな体験をシェア!
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