
<ローザンベリー多和田>ガーデンだけじゃない!食も体験も叶うテーマパーク #巡る滋賀
滋賀県の最大の魅力といえば、滋賀県の代名詞でもある日本最大の湖・琵琶湖。その他、国宝の「彦根城」やユネスコ世界文化遺産の「比叡山延暦寺」など一度は訪れたい観光スポットもまた有名です。
でも、それだけではありません。有名観光スポット以外に焦点を当て深掘りすると、まだまだ知られていない注目ポイントがたくさん! それを知らないなんてもったいない…!
この連載では、「現地の方がおすすめしたいスポットやお店、それをつくるヒトの魅力をていねいに取材し、お届けする滋賀の観光ガイド“巡る滋賀”」の情報を発信していきます。
滋賀県への旅のきっかけやガイドブックとなりますように…そんな思いを込めて滋賀県の新たな魅力をお伝えします。
お花に囲まれる癒し空間。オーナーの想いが詰まったガーデン「ローザンベリー多和田」
米原にある「ローザンベリー多和田」は自然の中に囲まれたイングリッシュガーデン。お花はもちろん、「ひつじのショーン ファームガーデン」・カフェレストラン・ショップ・体験など年中楽しむ事ができるこの施設は、オーナー大澤恵理子さんのお庭を造りたいという想いから造られました。実際に足を踏み入れると感じることのできる圧倒的なスケール、園内の細かなところにまでオーナーの妥協のないこだわりが伝わるディテール、その魅力についてお伺いしました。
お庭を造りたい。だから苦労なんてなかった。


中に入ると早速出迎えてくれるお花達。周りは山々で囲まれており、借景を活かしたガーデン造りを意識されています。静かに落ち着いてガーデンを楽しむことができます。

園内入ってすぐのところにある石畳の道。ココロードと名づけられたこの道、その先の8つのガーデンエリアに繋がっているのですが、そこにはいろんな想いがあるとのこと。

今回、園内を案内してくださった広報担当の宮元さんがある1枚の写真を見せてくれました。

「開発当時の様子を皆様に知って頂きたいのでホームページにも載せているんですけれども、この場所は昔コンクリート会社さんの採石場でした。酷い所だと10㎝掘ったら岩盤が出てくるような場所で、ダンプカーで何十トンと岩を取り除いたり。また色んな雑草が採石場一面にあって、ようやく草を刈り取ったと思って掘り起こしたらまた岩盤で、という状況だったと聞いています。」(宮元さん)

写真と見比べると一目瞭然。そんな当時と今のこの光景を重ねると…感慨深いものがありますね。
セメント会社の採石場であったこの場所をどうしてガーデンに? ローザンベリー多和田のオーナーである大澤さんにもお話を伺いました。

「子離れしたら絶対何かしようと思ってて、自分に出来ることはやっぱりガーデンかなって思ってたんです。実家の両親揃ってお花が好きで家にもお庭があって、それを手伝ったりして育ってきたので、やっぱり私にできることはそういうことかなと思い始めました。」

「お庭を造りたい」という想いから、会長でもある大澤さんのご主人といろんな場所を探し、この場所と出会い、荒地を見た時に緑化して綺麗にしたいと感じたそうです。
あの広い荒地から長年かけてのガーデン造り…苦労したこともあるのではないかと思いきや…

「それがねぇ、やってる間楽しすぎて。苦労って思った事がないんですよ(笑) 私があれこれ説明すると普通はそれが苦労で大変じゃないんですか?っておっしゃるけど、その時はもうがむしゃらだったので。2003年の10月くらいから工事を始めて次の年の2月ぐらいからメタセコイアなどの大きい木を植え始めたんですね。ヒマラヤスギとか元々あった木を活かしたり、でもその4か月後くらいに季節外れの大型台風が来て植えた木の8割方が倒れてしまったんですよ。それを植え直したりとか、オープンしてからもそういうことがありました」
今ではいい思い出のように話す大澤さん。本当に楽しんでいらっしゃったのが伺えます。
見る・体験する・食べる・買う。ローザンベリーの楽しみ方。

ガーデンでは薔薇を始め、宿根草、牡丹、アヤメなど沢山のお花が育てられています。薔薇だけでも400種類もあるそう。
「薔薇はあえて低く管理をしております。色が凄く豊富で、全部香りが違うんです。なので近くで見て頂いたり、お花の香りを楽しんで頂けるように低く仕立てています。特に黄色系と赤系で全く香りが違いますよ」(宮元さん)

実際に嗅いでみると丁度良い高さで薔薇の花をじっくり見ることが出来ます。1つ1つしっかり香りも楽しむことが出来ました。個人的に黄色の薔薇のフルーティな香りが好き。


ガーデンを見ていると感じてくるのはナチュラルさ。ここには大澤さんの好きなお花だからこそのこだわりが。

「私はノイバラが好きなんです。皆さんもご覧になったことあると思うんですが、畑とかちょっとした山際など、その辺に咲いてますよね。アレが好きなので開発の時から残してます。鳥が糞をポトッと落とすとそこにノイバラの種が入ってたりするんですよ。思いがけない所から生えてきたり。そういうものも全部残してます。きちんと整備されてっていうのじゃなくて、『あっ、こんなところに』っていうのが咲いてたりするのが楽しいかなって思うんです。」
大澤さんがこだわっていらっしゃるのは、周囲の環境との調和。元々あった木々や植物を生かし、この「多和田」の土地でしか作れない庭を作りたい、そんな思いをこの庭園に込めていらっしゃいます。
そして丁寧に造られたガーデンもさることながら、ほかにも様々な施設があるローザンベリー。その1つになんと日本でもテレビでおなじみのクレイ・アニメーション「ひつじのショーン」の世界を忠実に再現したリアルワールドがあるんです!その名も「ひつじのショーン ファームガーデン」。

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