2020.02.24
まるで宝石箱 ウィーンのコスメショップにワクワクが止まらない
教会の一角に佇む、宝石箱のようなコスメショップ
今回は、ウィーンの一等地、ホーフブルク宮殿の近くに軒を構えるコスメショップをレポートします。
「 KUSSMUND 」は、 2015 年にオープンした、コスメのセレクトショップです。
ウィーン最古の教会の一つ、12世紀に建てられた 聖ミカエル教会の修道院だった外観は、歴史の重みを感じさせます。
店内のアーチを描いた天井も、当時のまま。アシンメトリーなスペースに合わせて作られた美しい棚に、 60 以上のコスメブランドが取り揃えられています。
オーガニックコスメが中心でも敢えて限定せず、地名度の高いものから小さなローカルブランドに至るまで、美しい肌のためのハイエンドなコスメが厳選されています。
フィレンツェのサンタマリアノベッラ薬局のアイテムの品揃えは、ウィーン随一。特に香水に力を入れています。
ウィンドウに飾られているのは、シチリア島の自然派ボディケアブランド「 ORTIGIA 」。
パッケージも素敵です。
センターのテーブルには、「 BAOBAB 」の鮮やかなルームフレグランスキャンドルが。
大きなもので高さ 40cm もあり、存在感のあるインテリアにもなるアイテムです。さりげなく美しいお店のディスプレイも、ぜひ参考にしたいところ。
こちらは、アンチエイジングを研究し尽くしたバーバラ博士が手がける、ドイツの「 STRUM 」。
ベラ・ハディッドやケイト・モスなど、名だたるセレブが愛用していることでも知られているドクターズ・コスメです。
主力製品のフェイスクリームや美容液など、3 万円超のアイテムのテスターを試すだけでも、トキメキが止まりませんでした。
気を取り直して、もう少し手の届く価格帯のコスメを、2つチョイスすることに。
植物を知り尽くした美肌コスメ「 LE PURE 」
こちらは、バルセロナのオーガニックブランド「 LE PURE 」。
12 歳の時に植物の効能に興味を持ち、それ以来自然療法の研究に携わってきた Marie さんが、 Julia さんが長年悩んできた肌トラブルを治したことがきっかけとなり、 2 人で立ち上げたブランドです。
植物の肌への効果を研究し尽くした Marie さんが手がけるコスメは、余分な化学成分などを徹底的に排除して、肌に良いとされる植物の成分だけでできています。
こちらの「 WAY TO RADIANCE 」( 89 ユーロ / 約 11,000 円)は、高濃度の有効成分が配合されたフェイスクリームです。
肌にのばした直後にぐんぐん吸収されていく、過去に未体験のテクスチャーでした。肌表面に留まることなく、植物の活性成分が肌の奥へと浸透していくのがわかります。使い続けることで肌が呼吸と弾力を取り戻し、小さなシワが改善してきた気がします。少量を 1 日 3 、 4 回塗るのが理想だそう。
アユールベーダにインスパイアされた「 INDICA 」
地元オーストリアブランドも負けてはいません。
こちらは、 CBD 配合のビーガンブランド「 INDICA 」です。
CBD とはカンナビジオールの略で麻の主成分の1つ。
肌だけでなく、様々な薬理効果、効能を持つことで知られるようになった、今大注目の成分です。
CBD 配合のコスメは、ダメージを受けた肌の修復作用に優れ、正常な状態に戻す効果が期待できます。
「 CBD City Detox Day Cream 」( 42 ユーロ / 約 5,100 円)は、アユールベーダの原理に基づいて作られた、 100 %ビーガンで SPF20 のサンスクリーン効果のあるデイクリームです。 CBD 、ヘンプオイル、アロエベラなど 25 種類の有効成分が 75 %配合。
高い抗酸化作用、抗炎症作用の他に、肌トラブルの原因となる大気汚染からも肌を守ってくれます。
テクスチャーはとても滑らかでベタつきがなく、日中の肌を柔らかく健康に保ちます。
とっておきのコスメと出会えた、宝石箱の中に迷い込んだかのように美しく、ワクワクさせてくれるお店でした。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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