【s**t kingz】s**t kingz流コミュニケーションのコツは「リスペクト」と「我慢しない」
INTERVIEW

2026.07.25

【s**t kingz】s**t kingz流コミュニケーションのコツは「リスペクト」と「我慢しない」

s**t kingzが主催するフェス「s**t kingz Fes 2026 会社」が7月25日、26日にぴあアリーナMMにて開催されます。多くのアーティスト、ダンサーが集い、この場でしか観ることができないパフォーマンスを展開します。

2024年に続き、フェスが行われるのは2度目。前回のフェスのタイトルは「ももたろう」。どうして今回は「会社」になったのでしょう。そんな疑問にズバリ答えていただきました。そしてs**t kingzのみなさんが考える“理想の会社”とは?

「素敵な曲ができました」

――7月15日リリースの新曲「ともパン」について教えてください。

Oguri:今回のフェスのテーマが「会社」なので、なにか曲を作りたいね、という話から、みんなでまず会社の語源を調べたんです。そうしたら、カンパニーが「共にパンを食べる仲間」というところからはじまった言葉らしいんですよね。組織なので、必ずしもみんながみんな気の合う人同士で働けるわけでもないし、いろいろ悩むこともあるとは思うけど、それでも共にパンを食べる仲間として、「まあ今日はとりあえず頑張ろうぜ」という気持ちになれたらいいな、と。イメージとしてはみんなで歌えるような、日本人が親しみやすいメロディー感だったり雰囲気だったりを出しつつ、ちょっと元気が出るような、懐かしさもあり新しさもありみたいな曲を作ろうと思ったら、こんな素敵な曲ができました。

――歌うのはこっちのけんとさんです。

Oguri:レコーディングももう、こちけんさんが最高すぎて!

shoji:すごかったよね。

Oguri:ハモリもすごいんですよ、こちけんさんは。高い声も低い声も安定して出るんです。目の前で聴いていて、この人、本当にすごい人なんだなと改めて実感しました。

Noppo:ボイスパーカッションもできるもんね。

shoji:だから低い声がほぼ楽器みたいな。人間の声ってこんなに低い声が出るんだ、という。これ会場で聴いたらどうなるんだろう、と思いましたね。こちけんさんのスタッフの方も「この低音は聴いたことないです」と言っていて。こちけんさんと同じくらいの高音が出る人はほかにもいるかもしれないけど、低音がここまで出る人はいないと思いますと、周りの方もおっしゃっていました。

テーマが「会社」にたどり着いた理由

――この曲を引っ提げてのフェス「会社」。前回のフェスのタイトルは「ももたろう」でしたが、今回の「会社」はどういった経緯で決まったのでしょう?

shoji:ここで童話を選んでしまうと今後童話縛りのフェスになりそうな気もしたので、じゃあどうしようか、と。いくつか案を持っていったんですけど、しっくりこなくて。改めて4人でどんなフェスをやったら楽しいかな、と考えた時に、「会社」というのが出てきました。会社っていろんな人たちが自分たちの持てる力を持ち寄って一つの物事を成功させるように頑張っていくものじゃないですか。コメディにも寄せられそうだし、ストーリーを作るという意味でも、みんなで協力する話ができそうだね、ということで「会社」になりました。

――シンプルですよね。

kazuki:そこにたどり着くまでめちゃくちゃいろんな奇をてらったことをしようと思ったけど、結局わかりやすさを重視しました。

――最初に「会社」という単語が出てきたのはどういうタイミングだったんですか?

shoji:いろんなオマージュの話をしている中で、『ショムニ』や『半沢直樹』とか、会社をテーマにした作品っていろいろあるよね、と。それこそ『ショムニ』は、部署は地下にあって、全然日の当たらないような人たちなんだけど、その人たちが会社をガラッと変えるじゃないですか。そういうところからも引っ張ってきて、「じゃあ会社の危機にいろんな部署から集められた4人がこの会社を救うというテーマにしたらおもしろいかもね」という話があって、会社というテーマにたどり着きました。

――みなさんは会社や会社員にどういったイメージをお持ちですか?

kazuki:それこそ「ともパン」にあるように、本来は一つの目標をみんなで成し遂げるために仲間が集ってるはずではあるのに、チームでちょっといがみ合ったりとか、場所によっては嫌がらせがあったりとか、ダークな部分もあるんだろうな、と。仲間だということを忘れてしまう瞬間があるのかなと思っています。会社に勤めたことはないですが、サラリーマンの友人たちから聞くのはそういう話ですね。

Noppo:僕も社会人経験がないのでわからないんですけど…自分の好きだけではなかったり、やりたいことだったりといった思いを切り捨てながらも、プロジェクトを成功させるイメージですね。それがちょっと自分にはない感覚かもしれません。自分は気持ちを高ぶらせて、しっかり作品に向き合うみたいなイメージなので、全く逆のことをやられている方々は尊敬します。

理想の会社は「社員旅行がハワイ」

――とはいえ、会社を動かすことと、グループに関わる人々をまとめて形にしていくことには共通点がありそうです。チームとして一つのプロジェクトを推し進めていく上で大事にしていることはありますか?

Oguri:任せ合うことですかね。もともとは一つのことを全員で決めていたのが、最近はなんとなく担当があって、そこに関しては信頼して任せるようにしています。そうすると自分も楽になるし、ちょっと余裕ができるし、担当するものはきちんとやるという責任感が生まれるのはいいことだな、と思っていますね。

shoji:気になることだけ言う、みたいなね。ここもっとこうしたほうがいいんじゃない? こっちじゃない? というのは言い合える関係なので。

kazuki:やっぱり、すべてを全員で決めていると絶対に意見が割れるし、そこでどう収拾をつけるか策がないんですよね。それだったら、責任を持って担当している人がいろいろ考えた結果、決めたものを信じるのが一番いい気がします。

Noppo:でも、4人で集まる時にはたくさん意見が出るんですよ。そのおかげもあって、納得して進めるみたいな部分はあるかもしれないです。1日話し合いだけで終わった時に、今日決まらなかったな、ともやっとするんですけど、結果進みはじめてみるといろいろ考えた末のことなので、決断力がより出てくるんじゃないかな、と今は思っています。

――コミュニケーションを取る上で気をつけていることはありますか?

kazuki:リスペクトですかね。

shoji:それでいて、意外と我慢はしないよね。僕が今回フェスの演出を担当しているので、最初に案となるテーマを三つくらい持っていったんです。全部却下されたんですけど、別にそれは刺さらなかったら刺さらなかったで大丈夫という感じなんですよね。そこで「じゃあどうする?」とみんなで話し合って、結果「会社」にまとまるというところまでは、みんな忌憚なくいろいろ言い合います。じゃあこれで進めていこうとなったら、各自が責任を持っていろんな役割をやっていく。そこがすごくバランスよくできているのかもしれないなと思います。

――みなさんにとっての理想の会社はどんな会社ですか?

Noppo:理想の会社は給料が高くて…

kazuki:社員旅行は絶対にハワイ!

Oguri:でも社員旅行あるのめんどくさそう。

kazuki:俺めっちゃ憧れるんだけど。

shoji:一回行ったよね。ニューヨーク。

Oguri:そっか、あれは社員旅行になるのか。

shoji:オーストラリアに行ったのも、一応社員旅行。

Oguri:あのくらいの規模感ならいいけど、何百人という会社の社員旅行とかめんどくさそうで。

Noppo:あ、そっか、結構みんなで行動するのか。

――多分会社によりますね。目的地に着いたら自由なところもあると思います。

Noppo:じゃあそれで。理想の会社、それでお願いします。

shoji:それただ交通費負担してくれるだけじゃん(笑)。

kazuki:ともパンする上では大事ですよね。みんなでそうやって旅行したりね。

Noppo:でもs**t kingzみたいに、普段は同じ部署で集中して一つのプロジェクトをやるんですけど、忙しくないシーズンはサッと自分の得意な分野とか好きなところに散り散りになるみたいな感じが好きです。脳みそもフレッシュだし、会った時にもフレッシュな意見をみんなからもらうので。ずっと同じことというよりは、ギュッと結束する時と、あとはそれぞれで動ける、みたいなバランスがあったらいいなと思いますね。

kaszuki:理想の会社ってなんだろうね。朝早くないとか、スーツ着なくてもいいとか、そういうことしか思い浮かばない。家から歩いて行けるとか、なんか中身的なこととかじゃないんだよね。コーヒーが自由に飲めるとか。

shoji:やっぱりみんなが思いを持って集まってる場所がすごく素敵な場所だと思ってて。とにかく毎日げっそりしながら行って、言われたことをやらなきゃいけないのは多分、あんまり理想的な会社ではないと思うんですよね。こういう仕事をこういうふうにしたいから、そのためにこういう細かいこともやらなきゃいけないよね、と自分で割り切ってやれるんだったらいいと思うんですけど。みんながこのプロジェクトをこうしたい、この会社をこうしたいみたいな思いがあって集まれてる場所って素敵だよなと思います。

――改めてフェス「会社」はどんなふうになりそうですか?

shoji:まずひとつシンプルに、音楽フェスとして楽しいです。本当に素晴らしいアーティストのみなさんが参加してくださって、いろいろ打ち合わせしてるんですけど、すごく楽しんでくれている感じがします。あと、普通の音楽フェスにはない、ミュージシャンやダンサーとのパフォーマンスとパフォーマンスの間のつながりが楽しいのがいいところだと思うので、本当に最初から最後まで全体通してずっとワクワクしてもらえるんじゃないかな、と思います。ただ一つ、お手洗いに行く時間が捻出できないという問題があるので、みなさんそれだけ頑張っていただいて(笑)。でもトイレに行けないぐらい楽しいよ! というイメージでいます。

それぞれの思い出の地

――キレイノートが旅を取り扱ったライフスタイルメディアなので、旅にまつわるお話もお伺いしたいんですけど、これまでに訪れた旅先の中で印象的だった場所を教えてください。

Oguri:俺はギリシャですね。サンセットクルーズにみんなで乗ったんです。めっちゃめちゃ景色が良くて。太陽が沈んでいく様が見られて、ダンスしていてよかったとしんみり思った瞬間だったので、また行きたいなと思います。

Noppo:僕らスウェーデンに結構縁があって。若い時に何回もダンスのワークショップをしに行ってたんです。でもがっつり観光したとか、どんなことかわからないけどスウェーデンらしいことをしたことがないんです。当時はそこの場所でしかできないローカルな暮らしをしていました。振り返るとすごく価値のある時間だったな、と思います。

Oguri:「Another Sky」に出ることになったら、絶対行く。

Noppo:確かに!

kazuki:僕はイタリアのヴェネツィア。街中にあるイタリアンのお店に、確かランチか何かで食べに行ったんですよ。その時に衝撃だったのが、ロブスターがドンッとのってるめちゃくちゃ美味しそうなパスタが1,200円だったこと。それをよく覚えていて。安っ! と。しかもやっぱり本場のイタリアンは違うなというぐらい美味くて感動しました。イタリアの中でもあそこだけ別世界な感じがしましたね。幻想的で素敵でした。

shoji:みんなで初めてドイツにワークショップしに行った時、国内中を車で移動しまくったんですよ。

kazuki:それ嫌な思い出…(笑)。

shoji:そうなんだけど、強い印象として残っていて。ワークショップしてみんなでワーッと盛り上がって。で、車で夜通し法定速度が決まってない自由な道をもう信じられないような速度で走っていって。明け方に次の街に着いて、一瞬だけ寝てレッスンしに行くみたいな、なかなか過酷な旅ではあったんです。各地でいろんなダンサーたちと会うたびに、そこのダンサーの家にみんなで寝泊まりしたりしていたので、ベロベロになるまで酒飲みゲームみたいなことやって。あれは本当に若い頃じゃないと経験できない旅だったので、思い出だなと思います。

――最後に。好きなだけ時間ができたら、どこへ行って何をしたいですか?

Oguri:たまにYouTubeで、山や森の中に土台から家を作っている動画があるじゃないですか。古い城をリノベーションするとか。そういうのを観るのが好きなので、やってみたいですね。場所は空気の美味しい洋風なところであればどこでもいいです。でも涼しくて気持ちいいところがいいな。

Noppo:好きなだけ時間があってもなんかやりたいことがなくて…でも、エジプトに行ってみたいです。あのスケールのピラミッドを見てみたいですね。時間がなくても頑張れば行けるのかな。

kazuki:エジプトってどのぐらいかかるの? ピラミッドにたどり着くまでは結構かかりそうじゃない? わかんないけど。

shoji:でも意外とカイロまで行けちゃえば…。旅系のYouTuberとか観てると、2泊3日ぐらいで多分行ける。

Noppo:エジプト行ってみたいなぁ。昔からのものを見て回りたいですね。

kazuki:僕は好きなだけ時間があるならオーロラを見に行ってみたいです。ドンピシャで行っても見られるかわからないじゃないですか。フィンランドとかカナダとかで見られるんでしたっけ。サウナも好きなので、フィンランドがいいかも。日本じゃ感じにくいような大自然の景色というか、そういう場所に行ってみたいですね。

shoji:ジェットコースターが好きなので、好きなだけ時間があるんだったら、世界中のジェットコースターを全制覇したいですね。一番行きたいのはサウジアラビアのキディヤというところにあるファルコンズフライト。世界中の記録を塗り替えた、日本では法律上絶対作れないジェットコースターがあるんですけど、すごいんです。

――(調べて)時速が250キロと出てきますが…。

shoji:そうなんですよ。ぶわあっと一回崖の上まで登って、落ちてきて、という。ジェットコースターマニアで乗った人たちは「あれはもう別格だ」と言っているので、乗ってみたいなと思いますね。

Profile
s**t kingz
shoji・kazuki・NOPPO・Oguriの4人で構成される世界が注目するダンスパフォーマンスグループ。アメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」では、2010年、2011年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで25カ国以上を訪問。オリジナルの舞台公演は毎回大好評で、2018年の第4作目「The Library」では、全国7都市・全30公演が行われた。2021年1月には、ダンサー発としては異例の全曲オリジナル楽曲で作り上げる<見るダンス映像アルバム>「FLYING FIRST PENGUIN」(Blu-ray)を発売、歌唱しないダンスアーティストとしてテレビ朝日「MUSIC STATION」に出演。2025年には2度目となる武道館公演を成功させた。

■s**t kingz Fes 2026 会社
日程:2026年7月25日(土)、26日(日)
場所:ぴあアリーナMM
開場/開演:DAY1 16:00/17:00
DAY2 14:00/15:00
出演者:DAY1……s**t kingz /三浦大知 / GENERATIONS from EXILE TRIBE / こっちのけんと / PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE /MyM / Shaun Evaristo / Cheer Re-Man’s
DAY2……s**t kingz / SKY-HI / C&K / Little Glee Monster / STARGLOW /Shaun Evaristo / チアリーマンズ
チケット詳細:https://shitkingz.jp/s/stkgzfes2026/

撮影/須田卓馬
取材・文/ふくだりょうこ

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