パリの朝食はここで。スタイル別、3つの幸せカフェ巡り
FOOD

2026.02.28

パリの朝食はここで。スタイル別、3つの幸せカフェ巡り

パリ旅行の楽しみといえば、美しい街並みを見ること、美術館に行くこと、そしてグルメを堪能すること…ではないでしょうか。

中でもフランス“ならでは”の「朝食」は、トライしてみたいことの一つに挙げられる方も多いはず。1日の始まりに美味しいものを食べれば、旅の気分もいっそう高まります。

クロワッサン、バゲット、パンケーキなどさまざまな選択肢があるフランスですが、最近のパリでは、朝食の新名所が着実に増えてきました。今回は朝食のスタイル別に、雰囲気も魅力的なカフェをご紹介します。

La Crème du Palais Royal(ラ・クレーム・デュ・パレ・ロワイヤル)

パリ1区に位置する「パレ・ロワイヤル」。かつてここには、フランス王室の宮殿が存在していました。現在はフランスの文化省など、国の重要な機関が集まるエリアになっています。

とはいえ、その中庭には誰でも無料で入場できるため、市民にとってはオアシスのような場所。中庭をぐるりと囲む回廊も素敵で、散策しているだけでも旅気分が盛り上がります。

パレ・ロワイヤルの回廊

晴れた日にはベンチで日光浴する人も

パリの朝食にぴったりなカフェ「La Crème du Palais Royal(ラ・クレーム・デュ・パレ・ロワイヤル)」は、そんな回廊沿いに位置しています。

一見分かりづらいのですが、目印はガラスのウィンドーに並んでいる美味しそうなヴィエノワズリー(甘めのパン)! 私も初めて訪れた際は、ガラス越しからも香りが漂ってきそうなそのクロワッサンに惹かれて、カフェの扉をえい! と開けました。

店内は、比較的新しい印象です。しかし歴史的建造物にもマッチする趣深いデザインで、小さなカフェながら、あたたかくて居心地の良い空間になっていました。

さて、ここでご紹介したいのが、フランスにおける朝食の大定番「クロワッサン」。フランスといえばクロワッサン、クロワッサンといえばフランス、の一品です。本場のクロワッサン、人生で一度は試してみたいですよね。

私はクロワッサンとカプチーノというシンプルなメニューを選んでみました。日本でしたら、これにサラダやウィンナーがセットになっていそうなところです。

ところがフランスでは、朝にできるだけ火を使わない、料理をしない生活スタイルが一般的。パンを一つだけ、あるいはシリアルだけ、という軽やかな朝食が定番なので、こうした形がフランス人のリアルな朝ごはんに一番近いかと思います。

カプチーノに砂糖が2つ付いてきました。フランスの朝は甘党です

ただ、このクロワッサンにもフランス人なりの慣習があるようです。一つは、クロワッサンを毎日のようには決して食べないこと(脂肪分が多いため)。二つ目は、カプチーノにクロワッサンを「浸して」食べることです。

飲み物はカプチーノでなくても、カフェオレでもホットチョコレートでも構いません。周囲のフランス人によれば、「クロワッサンを浸したあと、最後にカップに溜まった脂肪分を一緒に飲み干すことが至福のひと時」なのだそうです(!)。

クロワッサンとカプチーノだけ、というシンプルなフランスの朝食。しかし周囲の景観が素晴らしいためか、このメニューだけでも随分とゆっくりすることができました。

なお、パレ・ロワイヤルは春から夏にかけてバラが咲き乱れ、雰囲気がよりいっそう素敵になります。朝食後の散策も、合わせておすすめできるエリアです。

■La Crème du Palais Royal
住所:39 Gal de Montpensier, 75001 Paris
営業時間:9:00~19:00、毎日営業

Saint Pearl(サン・ペール)

続いては、パリ7区、サンジェルマン=デ・プレ地区にある「Saint Pearl(サン・ペール)」から。こちらは現在のパリでも、特に高い人気を集めているカフェの一つです。

Saint Pearlでは、抹茶ラテやチャイをはじめとしたドリンクメニューはもちろん、ブランチのメニューもかなり豊富に揃っています。平日・週末を問わず多くの人が訪れていて、地元パリジェンヌからも愛されている印象があります。

あたたかみのあるインテリア

「ブランチ」が一大トレンドになっている近頃のパリ。そんなブランチタイムには、Saint Pearlのメニューがぜひおすすめです。というのも、他ではなかなか見ない華やかなパンケーキがあるためです!

「Flowery Pancakes sans gluten」

見た目が華やかなだけではありません。Saint Pearlの「Flowery Pancakes sans gluten」は、バナナとオートミールの「グルテンフリー」なパンケーキなのです。色とりどりのフルーツとバニラアイス、食用のお花が添えられいるその姿は、まさに眼福!

小ぶりなパンケーキながら、3枚も重なっているため満足度は高めです。誰かとシェアするのもいいですし、ブランチとしてしっかり食べたい日にもいいですね。

Saint Pearlではこうしたブランチメニューを、平日は9:00~16:30、週末&休日は10:00~17:30まで提供しています。時間に縛られずにゆっくりいただけますし、午後のスイーツタイムとして利用するのも良さそうです。

ちなみに、パンケーキ以外では、アボガドトースト、エッグベネディクト、フレンチトースト、オムレツ&トーストといったラインナップがありました。見た目にも味わいにも大満足なこちらの一皿、ぜひ試してみてくださいね。

■Saint Pearl
住所:38 Rue des Saints-Pères, 75007 Paris
営業時間:平日 8:00~19:00、土日祝日 10:00~18:00
Instagram

Le Shack(ル・シャック)

重厚なエントランスが印象的な「Le Shack」

最後に、パリのオペラ地区にある「Le Shack(ル・シャック)」をご紹介したいと思います。あの有名な「オペラ座」から、徒歩1分のところにあるカフェ・レストランです。

重厚な扉に、ここがカフェ?! と目を疑いそうなエントランス…。それもそのはず、この場所にはかつて、カルマン・レヴィ出版社の「印刷所」が存在していました。カフェとして生まれ変わったのは2020年のことです。

右手に「Le Shack」のエントランス。まっすぐ抜けた先がオペラ座です

Le Shackは今回ご紹介するなかで、入るのに一番勇気がいるカフェかもしれません…。それでも、ぜひ思い切って扉を開けてみてください。

1500㎡の空間に、エッフェル様式と呼ばれる鉄骨構造、そしてガラス張りの天井が生み出す開放的なカフェスペース。エントランスの先には、このように素晴らしい空間が待っています。

敷地の中心にあるカフェスペース

2階,3階はシェアオフィス

Le Shackは、新しい働き方の提案として、自宅とオフィスのあいだに位置する「サードプレイス」を提供しています。屋内には上階にシェアオフィスが設けられているほか、ビジネスミーティングに対応した会議室も完備。

もちろん、ここで働く人以外でも、誰もが自由にカフェを利用することができます。

カフェ脇にある大階段。踊り場にあるテーブルも利用可能

朝食を提供している時間は、8:00~11:00まで。クロワッサン、パン・オ・ショコラ、バゲット・タルティーヌ、といったシンプルなメニューが中心でした。シェアオフィスで働く人も利用するためか、やはりフランス人のリアルな朝食スタイルを映しているように感じます。

嬉しいのは、そんなラインナップのなかに「œufs brouillés(スクランブルエッグ)」があったこと。フランスのスクランブルエッグはトロリとしていて濃厚なので、元気をチャージしたい朝にぴったりな一皿です!

濃厚なバターの風味に、塩コショウのシンプルな味付けがとてもフランスらしいです。ケチャップが欲しい…とつい思ってしまいますが、セットのバゲットにちょんと乗せていただくのがおすすめ。リゾット一皿ほどのボリュームがあるので、満足感もたっぷりです。

バゲット入れもキュート

飲み物のおすすめは、「café noisette(カフェ・ノワゼット)」。café noisetteとは、フランスでよく出るコーヒーの一種で、エスプレッソにあたたかいミルクを数滴加えたものです。こちらのcafé noisetteはとくに味わい深く、午前中の一杯として最適でした。

食事を終えたあとは、カフェ内を少しだけ見て回りました。シェアオフィスが併設されているとはいえ、その雰囲気は自由でアーティスティック、そして本当にフレンドリー。緊張することもなく、ゆっくりと朝食をいただくことができますよ。

素敵なインテリア。奥には会議室が

Le Shackのカフェでは、パソコンを持ち込んで作業することも可能です。ただしランチタイムや、夕方からディナーにかけては人の出入りが多くなるため、作業をするならやはり午前中の空いた時間が良いでしょう。

カフェを後にした時に出迎えてくれるのは、パリを代表する名建築「オペラ座」。このエリアはショッピングにも便利なので、朝食で元気をつけてから出かけるのが良いですね。 パリジャン、パリジェンヌの働く姿が垣間見えるのも、Le Shackならではの魅力です。

パリのオペラ座

■Le Shack
住所:4 Imp. Sandrie, 75009 Paris
営業時間:平日 8:00~0:00、土日休
Instagram

味も雰囲気も大切にしたい

テイストの異なる3つのカフェをご紹介しました。今回はその味だけでなく、カフェの雰囲気や立地にも注目しています。それぞれ、都会の喧噪を避けたところをピックアップしていますので、朝の時間をゆったり楽しむことができるでしょう。

澄んだ空気のなか、パリの街を眺めながらいただくパンとカフェ。この記事が皆さまの素敵な旅の一助になれば嬉しいです。

RECOMMEND

CATEGORY