<マキノピックランド>四季をまるごと感じる滋賀の隠れ名所 #巡る滋賀
滋賀県の最大の魅力といえば、滋賀県の代名詞でもある日本最大の湖・琵琶湖。その他、国宝の「彦根城」やユネスコ世界文化遺産の「比叡山延暦寺」など一度は訪れたい観光スポットもまた有名です。
でも、それだけではありません。有名観光スポット以外に焦点を当て深掘りすると、まだまだ知られていない注目ポイントがたくさん! それを知らないなんてもったいない…!
この連載では、「現地の方がおすすめしたいスポットやお店、それをつくるヒトの魅力をていねいに取材し、お届けする滋賀の観光ガイド“巡る滋賀”」の情報を発信していきます。
滋賀県への旅のきっかけやガイドブックとなりますように…そんな思いを込めて滋賀県の新たな魅力をお伝えします。
年月と季節を重ねて、地域とともに育まれたメタセコイア並木と「マキノピックランド」
近年、SNSの盛り上がりとともに海外のお客様にも注目されている観光スポットが、滋賀県高島市にあります。
全長約2.4Km、日本最大級の規模を誇るメタセコイアの並木道。
この並木道は昭和56年(1981年)に植えられました。平成6年には、読売新聞社の「新・日本街路樹百景」に選出され、滋賀を代表する観光スポットになったのですが、それから50年、観光栗園はいくつもの季節の旬の果物を収穫そして味わうことのできる「マキノピックランド」に姿を変え、並木道とともにマキノの地域の人々と共生するアイコンとなりました。その年月とともに成長してきた魅力を探っていきたいと思います。


オールシーズン楽しめます!
今回お話しを伺ったのは高島市農業公園マキノピックランド(以降、ピックランドと称する)の支配人でいらっしゃいます桂田亘さん。まずは、ピックランドの成り立ちからお伺いしました。
「前身は旧マキノ町の事業として始まったマキノ観光栗園です。昭和46年(1971年)にオープンして以来、順調に営業していたのですが、季節が9月終わりから11月くらいと限定されるため、幅広い集客を目指して、ピックランドの事業構想は早い段階で持ち上がっていたそうです。」
ピックランドとしてオープンしたのは平成11年(1999年)。より長い期間お客様に果物狩りを楽しんで頂けるよう、果物の樹種を増やしてきたと仰います。
「さくらんぼが5月から6月中旬ぐらい、次にブルーベリーが6月中旬から8月末ぐらい、ぶどうは8月上旬から9月下旬、栗が9月中旬から10月中旬ぐらい、さつまいも掘りも9月下旬から10月下旬まで楽しめます」

「開業当初からある栗拾いが一番メインで、50ヘクタールの広さがあり、極力長い期間楽しんでもらえるよう早生から晩生まで12品種を育てています。」
どの時期がお客様に人気なのでしょうか?
「やはり秋のシーズンですね。栗拾いの時期には一万人の来場者数があり、メタセコイア並木が色づく11月下旬から12月初旬がピークではないでしょうか」
「秋・春・冬がいいシーズン」と仰る桂田さんですが、「冬は雪景色がきれいですが、雪の降る日がずいぶん減っています。個人的には芽吹きの季節でもあるゴールデンウィークあたりの時期がおすすめですね。」
ちなみに高さは今でも20〜25メートルぐらいあるのですが、35メートルぐらいまでは成長するそう!!
「木が育ってきているので、木陰が増えています。夏も涼しくていいんですよ。」
どうやらオールシーズンおすすめのようですね。

育み、育まれ メタセコイアの並木

メタセコイアが植えられたのは昭和56年。当時台風の被害が甚大であった観光栗園の防風林としての目的だったと仰います。
「紅葉シーズンの観光用ではなく、シンプルに防風林としての機能を買われてチョイスされたと聞いています。」
植えた当初は花も咲かず、地味な木だったので関係者の中では不評だったらしいのですが、それでも地道に育まれたメタセコイアは日本最大級の並木となり、地元の無くてはならない存在となっていきました。
そして2003年ごろ大ブームとなった「冬のソナタ」の舞台になったロケ地と似ていたところから思いがけず(?)訪れる方が増えていったよう。さらにSNSの発達により、口コミでその良さがどんどん広がっていったといいます。

手入れについては現在、平成22年に結成された並木保存会が中心に保存活動をされています。
「地元の観光施設や有志が中心となって、落ち葉や折れた枝の剪定などの清掃活動、保存活動を行っています。5年に1回ぐらいは高所作業車を使った作業もありますね。業者を使ってそのままお願いすることもできるのですが、樹形をどうするかなど、こちらの想いをどれだけ汲み取ってもらえるかということも重要なので、緊密にコミュニケーションを取りながらやっていますね。」

おすすめグルメとグランピング
並木道、果物狩りだけでないのがピックランド。まだまだあるおすすめもひとつひとつご紹介していただきました。
「まずはジェラートですね。ピックランドで採れた果実をふんだんに使ったもので、ブルーベリーが一番人気。マロンも根強い人気がありますね。」


「あと地元の食材を生かしたレストラン『なみ木食堂ツバメ』もおすすめですよ!」
「高島市のご当地料理『とんちゃん』や、滋賀の産品である赤こんにゃく、稚鮎、近江牛、丁子麩などをふんだんに使ったランチ「びわ膳」は人気ですね。」


その他、メタセコイアを眺めながら味わうスイーツや、並木の絶景を堪能できるグランピング施設も・・・!気になる続きはこちら
ディープな滋賀の魅力に出会える! 人気連載「巡る滋賀×キレイノート」の他記事は#巡る滋賀からご覧いただけます!
編集部のおすすめやお知らせをアップしていきます。
この著者の記事一覧へ



