2024.03.10
防災対策できてる?能登地震から考える「みんなでつくるアタラシイ防災」
防災対策、どの程度していますか? 先日開催された「みんなでつくるアタラシイ防災」イベントをレポート。能登地震や、もうすぐ迎える3.11を前に、ご自身の防災意識を見直すきっかけにしていただけると嬉しいです。
自分の命は自分で守るという意識
イベントでは自衛官や防災士の方からお話を伺うトークショーも。特に印象的だった言葉は、「自衛隊は365日、国と国民の命・財産を守るために訓練をしている。でも、自衛隊は災害後にしか派遣されない。普段から備えられるのは自分」という言葉でした。でも、いったい何を備えたらいいの?と思いますよね。特に、一人暮らしの場合は、備えるにもスペースを確保しにくいのも事実…。
これだけは備えてほしい5つ
1. 水
ペットボトルのストックや、電気などを使わない浄水器があるとベター。
2. 食べ物
家に保管できるスペースが少ない方は、普段食べているもの(食べ方がわかっているもの)で日持ちするものをいつもより多めにストックしておくだけでも対策に。
3. ラップや紙皿
被災時の水は貴重品。食器は洗えないことも多いので、ラップがあると都度捨てられて便利。
4. 懐中電灯
コンセントに頼らない電灯を備えておきましょう。電池などは入れっぱなしにしない&定期的に点灯具合を確認して。
5. 簡易トイレ
トイレは我慢できません。数回分でも備えておくと安心です。
カセットコンロやモバイルバッテリーなどもあるとさらに便利。
支援が受けられないものとは?
救助が入ってもすぐに支援が受けられない、薬、メガネ(コンタクト)は必ず備えておきましょう。また、防災士の方からは、「印刷した家族の写真」もあると良いとのこと。通信環境が整っていないときに、避難場所で家族を探すときに写真があると確認が早いそう。
女性の防災必需品とは?
生理用品はもちろん、身を守るためのホイッスル、更衣室がなくても着替えられるロングタイプのポンチョなどがあると便利。スキンケアやドライシャンプーなどもあるとよいです。日常とは違う生活を余儀なくされるので、お気に入りの香りのものなどがあると、リラックス効果が得られそう。
普段から防災を身近にしておく
防災リュックを買ったから大丈夫!ではなく、災害時に中身を使いこなせるか、ということが大切。食べ物の賞味期限などはこまめにチェックを。
「みんなでつくるアタラシイ防災」では、多くの学生団体も参加。普段のファッションに防災アイテムを取り入れたり、キャンプなどを通して、電気やガスのない体験をしてみるのも、防災対策になっておすすめ。
●みんなでつくるアタラシイ防災:株式会社アイクリエイト主催。自衛隊・自治体・企業団体が参画し、学生と防災を考えるイベント。自治体から楽しく防災について学ぶコーナーや、震度7まで体験できる起震車体験など、さまざまなコーナーを通して、楽しみながら防災知識を身に着けることができます。
防災について考えてみよう
イベントを通して感じたことは、地域の参加者が多いこと、防災に対して意識・発信力の高いZ世代も多い、ということ。身近にこのようなイベントがあると、気軽に参加できて、主催者・出展者・参加者と話すことで、自然と防災に対する意識が高まる気がします。この記事が、震災に対する備えを見直し、自分のできる範囲で自分の命を守る、ということを考えてみるきっかけになったら嬉しいです。
日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュ・コスメライター。コスメ薬事法管理者。カネボウ メイクアップ インスティテュート エキスパートコース修了。化粧品の企画開発・品質管理・薬事などに15年ほど従事。訪れた化粧品関連工場は国内外あわせて100カ所以上。化粧品の製造、薬機法にも精通。五感にひびくコスメが好き。草月流師範。Instagram @meisui_0523
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