2023.11.13
朝ごはんに、ブランチに。 メルボルンのおいしいパン屋さん4選
“カフェの街”として知られるメルボルンですが、じつはおいしいパン屋さんもたくさんあります。フランス人がつくる本場さながらのバケットやニューヨーク発祥のベーグルをこよなく愛するベーカリーショップなど、世界じゅうの人たちが集まるダイバーシティな都市ならではの4店をご紹介します。
〈RYE +DOUGH〉フランス人がつくる本格バケットを堪能!
セントキルダビーチから徒歩圏内にあるフランス人が営むベーカリーショップ。ヨーロッパの伝統的な専門知識とレシピ、最高級の原料を使うなどこだわりが強めのお店です。サワードゥブレッドをはじめとしたハード系のパン、クッキーやタルトなどのペストリー、各種ケーキ等がパン職人とパティシエによって毎日手作りされています。
おすすめはやはりハード系のパン。定番のバケットから少し酸味のきいたササワードゥブレッド、実がごろごろ入ったオリーブブレッドも人気があります。また、日替わりのサンドイッチなどランチにぴったりのメニューもあって店内飲食も可能。こだわりのコロンビア産コーヒーをオーダーすれば、メルボルンにいながらヨーロピアンの空気を感じることができます。
〈FALCO bakery〉原材料にこだわったこだわりのパンがずらり!
感度の高い人たちが集まるコリンウッドで連日にぎわうのがFALCO。伝統的な製造方法を守りながらも今の時代にフィットするパンづくりを提供しているお店で、サンフランシコで修行を重ねたスタッフ、フィッツロイにある有名パン店で働いた経験のあるスタッフなど4人が集まりお店をオープンしたそう。
随所にこだわりがありますが、中でもすごいのが原材料の選別。ニューサウスウェールズ州産の全粒粉ミリング、ヴィクトリア州産のパウレットヒルから調達した有機小麦粉、メルボルン生まれの有名チョコレートや乳製品を使用しています。また、店内でいただけるコーヒーは近所にある人気コーヒーショップ“ステラコーヒー”のもの。
ペストリーもハード系もどちらもおいしいのでなかなかひとつに絞れないのですが、一番に試してもらいたいのがシンプルなクロワッサン。何層にもなったさっくさくの食感と、口のなかにいれるとじゅわっと広がるバターがホントにおいしい! 他にも、季節ごとに変わる洋ナシやリンゴ、アプリコットなどが入ったフルーツデニッシュ、食事系ならオーツ麦をたっぷり使用したパンがおすすめ。中身がぎゅっとつまっていて、スープと好相性です。
〈FITZROVIA〉朝7時からオープン!時間帯問わず使えるのが嬉しい
おいしいペストリーも食べられるし、カフェも時間帯によってはレストランとしても活用できるマルチなお店。オープンは朝7時と早く、仕事へ向かう途中にベーカリーを購入する人、犬を連れて散歩途中に朝食をとる人などいろいろ。ボリューム満点のサンドイッチやタルトやクッキーなど種類豊富です。
いろいろ試した中で、やっぱりいつもオーダーしてしまうのがアーモンドクロワッサン。中にカスタードがたっぷり入っていて、表面のカリカリに焼いたアーモンドスライスとマッチ。かなり大きいので半分はテラスで食べて、半分は持ち帰って翌日の朝ごはんに食べても!
ちなみに店内奥にあるレストランも行ったことがあります。ヴィクトリア州から取り寄せた新鮮なお肉、卵、野菜を使った本格的なイギリス、オーストラリア料理が手軽なお値段で楽しむことができます。
〈BISSEL .B〉ネーミングが可愛すぎるベーグル
メルボルンに2店舗ある人気のベーグル屋さん。オーナーがニューヨークに旅行した時にベーカリーのあまりのおいしさに感動してショップをオープンしたそう。ボリュームたっぷりの総菜系メニューが人気で、プレーンやチーズ、ポピーシードなど好みのベーグルの種類を選ぶことができます。
メニューの名前にもひとつひとつこだわりがあって、“ニューヨーカー”は、モッツァレラチーズ、ナポリ、ペパロニ、フレッシュバジルなどが入ったピザ風、“ウォール街”は、目玉焼き、ベーコン、ハッシュブラウン、ソーセージパティ、チーズなどアメリカンな食材がたっぷり。おすすめは、ナポリソース、モッツァレラチーズ、フレッシュバジル、自家製ミートボールが入った“リトルイタリー”。口の中に入れた瞬間にイタリアへ旅した気分になれますよ。
フレンドリーなスタッフ、奥に広い店内はテーブルの間隔が広くてゆっくり時間を過ごすことができます。ベーグルの持ち帰りもできるので、翌日の朝食として滞在先で食べるのもおすすめです。
インターナショナルなメルボルンならではのパン屋さん、いかがでしたか? 各国から集まったいろいろな種類のパンが豊富に揃っています。過去の記事で紹介しましたが、日本の食パンやメロンパンもじつは大人気なんです。
また新しいパン屋さんを見つけたら、シェアしますね!
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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