美食、街並み、アートなど金沢の魅力を満喫 OMO5金沢片町 by 星野リゾート
海や山の高品質な食材、多くの食の名店、老舗の和菓子店など、おいしいもの好きな人なら決して素通りできない街、金沢。
なかでも北陸随一のグルメタウンと呼ばれる金沢片町に2022年5月20日にオープンしたホテル、OMO5金沢片町(おも) by 星野リゾートを取材してきました。
加賀百万石の風情を残す街並み、金沢21世紀美術館なども徒歩圏のこちらのコンセプトは「あっぱれ!味のかたまち」。
限られた滞在時間で、金沢の街をたっぷり楽しむ方法をさまざまな方向から提案してくれました。
エントランスを入ると中央にフロント、右側には日帰り利用も可能な広々とした「OMOカフェ」があります。
セルフチェックインでキーを発行したら、さっそくお部屋へ。
館内は6タイプ全101の客室があり、旅のスタイルに合わせて選べます。
私は今回、「スーベリアルーム」と呼ばれる、定員2〜3名の部屋に宿泊しました。
ソファ(沈まないタイプなので長時間座っていても疲れにくい!)とテーブルがあるので、ワーケーションにもぴったり。
洗面台が2つあるので、女性同士で泊まるときも、朝の洗面所渋滞に悩まずに済みます。
さらに、ベッド下にスーツケースを入れられるスペースがあったり、長期滞在時にも便利な引き出し収納があるなど、空間を広く使える工夫も。
エコの観点からアメニティやパジャマなどについて、できる限りムダを省いているのも星野リゾートのこだわりの一つ。
シャンプーや歯ブラシなどは、必要なものだけをエレベーターホールでピックアップ。パジャマも部屋への備え付けはなく、使いたい人は200円でレンタルするシステムです。
また、部屋にティーバッグやお菓子などが置いていない代わりに、1階で加賀棒茶のティーバッグやお煎餅などを1点から購入することができます。エコはもちろんのこと、「せっかくなら、金沢ならではの美味しいものを楽しんでほしい」という思いからなんだとか。
館内にはランドリースペースがあるのですが、こちらにあるのは洗剤なしで洗える洗濯機。キャッシュレス決済で利用できます。
ちょっと休憩したら、さっそく街へ!
金沢に初めて訪れる人はもちろん、以前来たことがある人にもぜひともおすすめしたいのが「金沢片町味わいまっし散歩」というガイドツアー。
「OMOレンジャー」と呼ばれる街を知り尽くした案内人のスタッフさんがホテルの近所を巡りながら、片町の食文化のルーツ、食と伝統工芸品の繋がり、お店の歴史やこだわりなどさまざまなことを解説してくれます。
お寿司屋さんやおでん屋さん、洋食屋さんなど、美味しいお店がたくさんある柿木畠(かきのきばたけ)、藩政時代の情緒ある雰囲気を味わえる武家屋敷跡など、説明を聞きながら歩くと、金沢の街の魅力をさらに深く知ることができます。
また、一見では足を踏み入れなそうなディープなエリアにも連れて行ってくれるも楽しみの一つ。
途中に寄った和菓子屋「茶菓工房たろう」では、カカオの羊羹などを試食させてもらいました。 美味しかったのでお土産に買って帰りました。
OMO5金沢片町では、地元の老舗とコラボレーションしたアクティビティがいくつか行われているのですが、「生らくがん作り体験」もその一つ。
金沢市にある老舗和菓子店「落雁 諸江屋」の型を使い、自分で手作りして、その場でいただくことができます。
材料は和三盆糖、寒梅粉、あんこの3種類のみ。
OMOレンジャーのレクチャーのもと、材料を混ぜ合わせ、好きな柄の型を選んで、押しかためて仕上げます。
私も作ってみましたが、見た目(特に断面)はイマイチながら、普通のらくがんよりもやわらかくてしっとりした口当たりで美味しかったです。
夕方には、ロビーで「いいじな棒茶の飲み比べ体験」ができます。
金沢市の老舗「野田屋茶店」の協力のもと行われているこのアクティビティでは、お茶の歴史や料理との合わせ方、美味しい淹れ方などを教えてもらえます。
淹れ立てのお茶の香りと味わいに癒されるとともに、同じお茶でも蒸し方などによってまったく違う味わいになることに驚きました。
ちなみにタイトルの「いいじな」は金沢の方言で「良い、素敵な」などの意味だそうです。
そしていよいよ夕食時に。
こちらのホテルでは夕食の提供をしていないのですが、それはご近所を楽しんでほしいからだそう。
1階パブリックスペースには「ご近所マップ」という大きな地図があり、OMOから半径800mの範囲にあるおすすめのお店が掲載されています。
そこには全国の食通が足を運ぶ寿司店や小料理屋、地元の人に愛される居酒屋や飲食店などのほか、OMOレンジャーが実際に足を運んで見つけた隠れた名店も。
宿泊者の方たちがこのマップの前で楽しそうに夕食のお店選びをしていました。
私もOMOレンジャーおすすめの金沢おでんのお店へ。一人でも入りやすく、上品な味でとても美味しかったです。
そして翌朝。朝食はOMOカフェで。
メイン料理の5種類のリゾットとクロックムッシュから1つ選び、サラダやヨーグルトなどのビュッフェがつきます。
私は「棒茶と生麩のリゾット」を選びました。
湯葉でご飯を包み、棒茶で煮出して和風に味つけた出汁の餡がたっぷりかかっていて、本当においしかった! 生麩の食感が楽しく、やさしい味でした。
ビュッフェ&飲み物はカラフルで種類も多くて、朝からテンションが上がります。
金沢に来たら一度は行ってみたい、金沢21世紀美術館。人気スポットなので、日中は混雑していることが多いのですが、こちらで朝行われる「金沢21世紀美術館お散歩ツアー」では比較的空いている状態で、解説付きで無料エリアを案内してもらえます。
インスタグラムでよく見かけるウサギの椅子が並んだスポットは、いつも行列ができているそうですが、私が行った日の朝は貸切状態でした。
ぐるっと案内してもらって解散した後は、入場券を購入して有料エリアに入るもよし、はす向かいにある兼六園にお散歩に行くもよし。
朝の時間を有効利用できるので、金沢に初めて行く人には特に、このツアーは絶対おすすめです。
チェックアウトしてから、OMOカフェで地元のさつまいも、五郎島金時を使ったモンブランをいただきました。
自分でクリームを絞って仕上げるので、ちょっと緊張…(笑)。
砂糖不使用のモンブランは、お芋の素朴な甘みに癒されます。
ひと休みした後は観光へ。
フロントの左側には、無料で利用できるロッカーがあるんです。
チェックアウト後に金沢21世紀美術館や兼六園に行きたい、というときも、スーツケースをロッカーに預け、身軽に観光に出かけられます。
金沢に初めて行く人にも、リピーターにも、街の新たな魅力を教えてくれる、OMO5金沢片町。
次の旅のプランにぜひ加えて!
石川県金沢市片町1丁目4番23号
東京在住のビューティエディター。趣味・特技は、牡蠣を食べること(WEBサイト「カキガール」主宰)、相撲観戦、サーフィン、旅行。一番好きな旅先はハワイです。将来は牡蠣とビールだけで暮らしてみたい! プロの視点で、最新コスメや美容スポットなどを、「使ってみた」「受けてみた」という生の声とともにお届けします!
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