まだ、みんなが知らないプラダ。五感で楽しむトップメゾンの素顔。 | キレイノート

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FOOD

2022.06.24

まだ、みんなが知らないプラダ。五感で楽しむトップメゾンの素顔。

MARCHESI(マルケージ)
BAR LUCE(バール・ルーチェ)

プラダのデザイナーであり、ミラノ生まれのミュウッチャ・プラダ。プラダは言わずと知れたハイブランドですが、ミラネーゼにとっては比較的身近なブランドでもあります。

実はモード界以外でも活躍するプラダ。ミラノで誰もが発見できる、ブランドの奥深い魅力をご紹介します。

洋菓子店をめぐる熾烈な争いに参戦したプラダ

2014年、イタリアのドルチェ業界とモード界に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。ミラノの老舗高級パティスリー「MARCHESI(マルケージ)」が、プラダグループに買収されたというものです。

プラダが内装やコンセプトをすべて手がけてオープンしたのが、こちらのモンテナポレオーネ店。因縁のライバル洋菓子店「COVA(コヴァ)」の目と鼻の先にあります。というのも、COVAはプラダグループが傘下に入れようとしたものの交渉が成立せず、その後ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールなどを束ねるLVMHグループが買収に成功したお店なのです。

モンテナポレオーネの交差点で、プラダVSルイ・ヴィトン、さらにイタリアVSフランスという、ワインやサッカーでも争い続けてきたライバル同士の戦いが密かに繰り広げられています。

メディアが囃したてているだけでは?と思われるかもしれませんが、ショップオープンの際ミュウッチャの夫パトリツィオが 「これでようやく、日曜日にもモンテナポレオーネでコーヒーが飲めるようになる」(※COVAは日曜定休)とユーモア混じりに発言しています。

シックでキュート、長居したくなる店内

マルケージが創業した19世紀初頭をイメージしてデザインされたインテリアは、ミュウッチャが好きなピスタチオグリーンを基調とした明るい雰囲気。

手前のカウンター席と、奥のテーブル席があります。カプチーノは、カウンターで飲むと2ユーロ(約280円)、テーブル席だと8ユーロ(約1,150円)。気軽にさっとコーヒーを飲むカウンターの文化は、イタリア特有かもしれません。

コーヒーと合わせていただく、焼きたてのブリオッシュ類も絶品。ライスプリンも人気です。

右側の壁一面にきれいにディスプレイされたお菓子は、お土産にうってつけ。

チョコレート系が豊富に揃いますが、夏場はやっぱり溶けてしまうこともあるようで、この時期はやめておいたほうがいいですよ、と言われました。

左: Confetti 10ユーロ/約1,400円(税込) 右: Arachidi salate 15 ユーロ/約2,100円(税込)

コンフェッティは、アーモンドを砂糖でコーティングしたもので、イタリアではハレの席で配られるお菓子。右は、アーモンドがキャラメルとミルクチョコレートでコーティングされています。

コンテンポラリーアートの集大成、プラダ財団美術館へ

アートの世界でもプラダの一面を知ることができます。

2015年、プラダ財団はミラノに美術館「FONDAZIONE PRADA(フォンダツィオーネ・プラダ)」をオープンしました。財団が所有するコレクションを常設展として展示し、企画展で様々なアーティストをとりあげています。

訪れる前に頭から拭いきれなかった疑問は、「なぜこの場所に?」。ミラノ中心部からのアクセスは悪くないものの、未開発の土地が広がる退廃的なこのエリア。ミラノで一番家賃が高いガッレリアに堂々と店舗を構えるプラダをイメージして訪れると、軽く裏切られることになるかもしれません。

ジン蒸留所だった広大な敷地に古い工場跡と新しい斬新な建物が共存していて、歩いているだけでアートを感じる空間。それも生と死の間、冥界にいるような、なんとも言えない雰囲気です。

館内のブックストアにある敷地の模型も必見。

「TORRE(トーレ)」というシンボリックな塔の各フロアを贅沢に使って展示されている常設展も、独特。面白さ、怖さ、不気味さなどを醸しだす、エネルギーの強い作品が多いです。プラダの一筋縄ではいかない世界観や死生観が表れています。

古き良きミラノがデザインされた「BAR LUCE」

休憩やランチに立ち寄りたいのが、大人気の「BAR LUCE(バール・ルーチェ)」。美術館に入場せずカフェだけの利用もできるので、現代アートに興味がない方にもお勧めの場所です。

映画監督ウェス・アンダーソンが50〜60年代のイタリアポップカルチャーをモチーフにデザイン。壁紙はミラノのシンボル、ガッレリアがモチーフになっています。

落ち着いたパステルカラーに統一された、全てがかわいいカフェ。ドルチェは、先ほど紹介したパティスリー「マルケージ」のものが提供されます。カプチーノとブリオッシュをオーダーしましたが、テーブル席でも500円前後とかなり庶民的な値段でいただくことができ、びっくりしました。

一言では言い表せない、プラダの魅力。美術館は個性の強いアート作品も多く、好き嫌いが別れるかもしれませんが、私は今回の取材を通してプラダをますます好きになりました。

ぜひ皆さんも、プラダを体感しにミラノに遊びにきてくださいね。

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