2022.06.08
足元からキレイ&エシカル!注目のシューズブランド4選
NAE VEGAN SHOES (ナエ・ヴィーガン・シューズ) ALOHAS(アロハス) SETCHU(セッチュウ) TEVA(テバ)
エシカルな靴って?
ファッション業界による、地球環境に与えるダメージが知れ渡るようになった昨今。
大手ブランドがエコなイメージ作りに力を入れるようになり、私たち消費者はその内容にしっかりと目を向け、何を買うのか、買わないのかを選択する時代を迎えています。
これから外出する機会も増え、靴やサンダルがほしくなる季節。ここでは機能性やデザイン性だけでなく、サステナブル度も高い4ブランドをご紹介。同時に、エシカルへの様々なアプローチに触れていきたいと思います。
1:「NAE VEGAN SHOES (ナエ・ヴィーガン・シューズ)」from ポルトガル
コペンハーゲンのセレクトショップで出会って以来、大好きなヴィーガンシューズブランドNAE。No Animal Explotationの頭文字をブランド名にした、動物保護と環境保護にフォーカスしたコンセプチュアルなブランドです。ヴィーガン製品ならすべて環境負荷が低いかというと、決してそうではありません。
NAEは、ヴィーガンだけではなくサステナビリティにもこだわり、コルクやパイナップルの葉など、様々なエコ素材を使い、CO2排出量を抑えた製法を採用しています。
写真のサンダルの履きやすさは、感動を覚えるほど。ヒールは7.5cmですが、半日歩いても疲れを感じないほどの快適さです。
NAEのカラーバリエーションはアースカラー中心でコーディネートしやすく、タイムレスでシンプルなデザインも気に入っています。エコテックスという厳しい繊維の認証基準をクリアした、CO2排出量が低く有害物質を含まない、エシカルで安全な素材でできています。
2:「ALOHAS(アロハス)」fromスペイン
オンデマンド方式(受注後生産)を採用するブランド、ALOHAS。インスタグラムで知られるようになりファッション誌「VOGUE」にとりあげられたこともある、流行をおさえたデザインが揃います。生産前のプレオーダーで最大30%オフになるシステムで、余剰在庫・在庫廃棄という環境へのダメージを最小限に抑えています。
こちらのサンダルは、「Leather Working Group(LWG)」に認定されたレザーを使い、環境負荷の少ない製法、安全性、トレーサビリティなど、厳しい国際基準に沿って作られています。デザインは気に入っていますが、ファストファッションを謳うせいか、縫い目やソールのディテールにはややラフさがあります。
③「SETCHU(セッチュウ)」fromイタリア
GIVENCYのシニアデザイナーだった桑田悟史さんがローンチしたSETCHUは、10 CORSO COMOやANTONIA、イタリア版VOGUEなど錚々たるセレクトショップやファッション雑誌が熱視線を送る、ラグジュアリーなファッションブランドです。
今年のミラノコレクションで話題になった、SETCHUの機能的で美しく、上質な服とアクセサリー。ブランドが最もこだわる、タイムレスなデザインと長持ちするクオリティは、サステナビリティの最大のポイントのひとつです。100%再生プラスチック製の生地や、軽量素材で輸送コストを抑えるなど、あらゆる観点からさらりとエコを実現しているところがすごいブランドです。
履き心地が良すぎるあまり、屋外用と室内用の2足を購入したサンダル。一流ブランド向けに生産され、コモ湖の工場で廃棄予定だった余剰生地が使われています。SETCHUの靴は、10年以上履くことを前提に、細部まで丁寧に作られています。
4:「TEVA(テバ)」fromアメリカ
TEVAは、1984年にカリフォルニアで誕生したスポーツサンダルのパイオニアです。機能性に加え、ストラップやソールのデザインや豊富なカラーバリエーションで、オシャレなアウトドア派にも支持されているブランドです。
2020年より、ストラップの素材に再生プラスチックを採用。以来4000万本以上のペットボトルを再生し、さらにパッケージも大幅に簡素・軽量化しました。自然の中で履くシューズが、自然環境をリスペクトして作られるという「当たり前」を、TEVAはひとつずつ実現している、という印象です。
スポーツサンダルも、長く履くためにはお手入れが大事です。石鹸を浸したぬるま湯に浸けて、柔らかいブラシで汚れを落とします。直射日光でソールが変形する可能性があるので、日陰干しで自然乾燥させます。
目的や好みに合わせてシューズを選ぶとき、環境に配慮されているかどうかも判断基準にできる時代になりました。そして流行に流されず、自分が本当に好きなものを丁寧に長く履くことが、地球環境にとってとても大事なこと。
ネットのワンクリックで買い物ができてしまう今だからこそ、常に意識して賢い消費者でありたいなと思いました。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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