2022.03.16
次回の訪タイに。天然露天温泉三昧。クラビの秘境ホテル「ワリーラック」
タイ ワリ―ラック
現在、私の暮らすタイ南部のクラビにはたくさんの温泉があります。多くのタイ人が通う公衆温泉、川の流れのような温泉。いずれも日帰り温泉ですが、前々から一度訪れてみたいと考えていた温泉付きホテルに今回、初めて宿泊。そのレビューをお届けします。
けものみちを走った先に現れる楽園ホテル
クラビ国際空港から大自然のなか車を走らせること約30分。「ワリーラックホットスプリングスパ」の看板が突如現れます。いまだ舗装途中のけものみちをさらに進んで行くと、ホテルのレセプションがあり、とても優しい笑顔のスタッフが出迎えてくれました。
3月上旬のこの日の気温は、約36℃。これからタイは1年の中でもとても暑い時期を迎えます。スパやレストランでもよく提供されるウエルカムハーブドリンク「パンダンリーフ茶(タイ語ではバイトゥーイ)」で、体のほてりを整えながら、館内の説明をうかがいます。
タイ政府観光庁も推奨!24時間入り放題の温泉、その水質は?
まずは温泉へ。数々行った公共温泉とは趣が違い、とてもクリーンで清潔感があります。野趣あふれる大自然の中に温度の異なる池のような温泉が点在しており、期待が高まります。
ここの温泉は24時間入浴可能ですが、日本とは異なり水着の着用が必須です。ここではホテル専用の可愛いバティック地のワンピースが用意されており、そちらを着て入浴します。
1989年に偶然発掘された天然温泉は、ミネラルが豊富で、冷泉から45℃の温泉まであります。透明でさらりとしていて、かすかに硫黄のにおいを感じる程度。地下深くから汲み上げられており、その水は40年以上も前のものという調査の結果が。
これは、この地が自然保護に優れた環境であることと、信頼できる水質であることの証でもあります。2017年には世界有数のドイツの研究機関「Institute Fresenius」のテストにより「フッ化物含有硫酸カルシウム重炭酸熱水」の泉質を持つ「天然の薬用温泉」であると認定されました。
約70㎡!一番ゴージャスな部屋「ヴィラスィート」
今回、宿泊した「ヴィラスィート」は2階建の戸建てになっており、屋外にキッチンとバスタブが設置されたお部屋。屋内のシャワールームも広く、ガラス張りで小さな中庭を見ることができて開放的な雰囲気でした。室内はこじんまりとしていますが、圧迫感はなく、テレビもないため、まったりとした時間を過ごすことができます。
施設内には、小さなレストランがひとつ。ホテルが森の中にあり、手軽に外食をすることができなかったので、こちらでいただきました。
レビューを見ると味の評判もよく、おすすめされたサテ(タイ風焼き鳥)とパッタイ(タイ風焼きそば)を注文。ホテル価格でも、合計で310バーツ(約1,085円)という良心的な価格設定です。
朝食は宿泊代金に含まれており、卵料理だけ選択制。さらに、タイの朝食としては一般的なカオトム(タイ風お粥)も付いており、美味しくいただきました。
タイ入国の際に利用できます。温泉スパ「ワリーラック」
現在、日本からタイへの入国が比較的緩和され、昨年末からここクラビにもヨーロッパや日本からの観光客が増えてきました。いろいろ入国条件がある中、1泊目だけホテルを押さえておかなければならないというものがあります。そこで、ここ「ワリーラック」を隔離ホテル(SHAホテル)に選び、終了後、大自然のなかで温泉三昧で過ごすのもオススメですよ。
奈良県出身。現在、タイ南部クラビ在住。大学卒業後、大阪、東京で広告販促物のコピーライターとして勤務したのち、フリーランスに。電機メーカー、自動車メーカー、百貨店、ホテル、保険会社、銀行系の仕事に従事。その後、ふとしたきっかけで、カニ専門レストランオーナー兼ホール担当として15年間携わる。そしてタイへ移住。都会ではなく、風光明媚で自然豊かで、何度も旅で訪れたタイ南部クラビに惹かれ、移住先に選びました。タイには日本に紹介されていない「キレイ」にまつわることがたくさんあるので、ご紹介していきたいと思っています。よろしくお願いします。
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