2021.12.16
タイコスメブランド「シーチャン」。マスクにつかないパウダーで話題
カッコイイ、オシャレな「シーチャン」に変化した理由
年中、高温多湿なタイで若い女性の心をつかみ、国民的な人気を不動のものにしたコスメメーカー・シーチャン。
しかし、一時はブランドの存続が危ぶまれたこともありました。
シーチャンは1948年創業の老舗メーカーで、支持の中心は中高年の女性だけでした。これに危機感を募らせた創業者の孫のRawit Hanutsaha氏が、業界では有名なコドラーのマーケティングを取り入れ、次々と実践していったのです。
衝撃的だったのが、タイでは前代未聞である、タイ語が一切ない全編英語のPVを作り、テレビ、ネット、SNSなどで一大キャンペーンを展開をしたこと。「あのCM、なんて言っているんだろう」と何度もYouTubeでCMを見て、意味を確認する人が続出したため、驚異的な視聴回数をたたき出し、現在のタイのパウダー=シーチャンという人気を作り上げました。その時のCMがこちらです。
パッケージもかわいい!「シーチャン」パウダーの使い心地
シーチャンのパウダーが人気なのは、オイル・アルコールフリー、香料・防腐剤なしという優秀な中身にあります。さらに、紫色をベースに花が描かれたかわいいパッケージも、人気を後押ししています。これは有名デザイナーと何度もやりとりを重ねて誕生したそうです。
今回は、赤いパッケージのリキッドファンデーションの組み合わせで試してみることに。
リキッドタイプのテクスチャーは少し固めですが、伸びがよく、カバー力もあります。SPF50、PA++++と日焼け止め効果もあるため、BBクリームのように使用が可能。
紫色のパウダーファンデーションも少し固めのテクスチャーですが、お粉のようにふんわりとした仕上がり感なので、こちらだけでの使用でも大丈夫です。
マスクにつかないファンデーションとして、タイのクチコミで話題
CM動画の効果で人気が再燃したシーチャンのパウダーですが、コロナ禍にも話題の中心になりました。
それは、パウダーがマスクにつきにくいから。 確かにシーチャンのパウダーには、皮脂に強く、落ちにくいという特長もあるため、この効果が幸いしたのですね。
タイではこちらの店員さんのように、 日焼け予防、美白効果のために、たっぷりとファンデーションを塗る女性が多くいます。そんな人でも安心!と、ネットを中心にクチコミが出回り、人気に拍車がかかりました。
タイ人はSNSで自撮りする人が多く、いかに落ちにくいかをマスクの着脱前後の写真をのせて紹介する投稿も多く見かけたので、こういった国民性もシーチャンのパウダー人気をバックアップにしたのかも。
日本でもネット販売。あらゆる年代の女性に
日本でもネット販売されている「シーチャン」のパウダーは、「どの肌色、肌質、年齢の人にもマッチする」がアピールポイントでもあるため、タイでは10代から60代までのあらゆる年代の女性が利用しています。
ただ、CMなどの影響もあり、美意識の高い20〜30代女性が最も多く利用しています。リーズナブルな価格が人気のひとつでもあるようなので、ぜひ、一度ためしてみては。
奈良県出身。現在、タイ南部クラビ在住。大学卒業後、大阪、東京で広告販促物のコピーライターとして勤務したのち、フリーランスに。電機メーカー、自動車メーカー、百貨店、ホテル、保険会社、銀行系の仕事に従事。その後、ふとしたきっかけで、カニ専門レストランオーナー兼ホール担当として15年間携わる。そしてタイへ移住。都会ではなく、風光明媚で自然豊かで、何度も旅で訪れたタイ南部クラビに惹かれ、移住先に選びました。タイには日本に紹介されていない「キレイ」にまつわることがたくさんあるので、ご紹介していきたいと思っています。よろしくお願いします。
この著者の記事一覧へ