星野リゾート バンタカフェ。幻想的な光に癒やされる「イルミーバンタ」を目指して

星野リゾート バンタカフェ。幻想的な光に癒やされる「イルミーバンタ」を目指して

星野リゾート バンタカフェ
OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート

「冬の沖縄が楽しい」。そんな噂を耳にし、12月初めに沖縄を訪れました。東京から約3時間の空の旅を終え、空港の外に出るとその暖かさにびっくり! 晴れていれば長袖一枚で十分な過ごしやすい気候が迎えてくれました。 今回のお目当ては、幻想的なイルミネーションイベント「イルミーバンタ」。早速、那覇空港から開催場所の「星野リゾート バンタカフェ」を目指します。

海辺で過ごす、スローな時間

エネルギッシュな那覇から車で1時間ちょっと。沖縄の中部エリアに位置し、伝統的な焼き物・やちむんで有名な読谷村にやってきました。さとうきび畑を抜けると、2020年7月にオープンした「星野リゾート バンタカフェ」に到着。エントランスの先には高台から海を見下ろす「大屋根デッキ」が。

海岸から大屋根デッキを見上げると、その大きさに圧倒されてしまいます。この屋根の下では波と風の音が反響して、非日常の世界を体験可能。読谷村の西海岸を見渡せる崖の上に立つ「バンタカフェ」ですが、まず驚くのがそのスケール。自然海岸の地形を活かし、個性豊かな客席が用意されています。

こちらはゆったりとしたソファ席の「ごろごろラウンジ」。大きな窓からは海と周辺の自然を眺めることができます。空調が効いた屋内で快適に過ごせるのも特徴。「大屋根デッキ」も「ごろごろラウンジ」も崖の上に建つので、水平線を一望できる絶好のビュースポットです。

もっと海や自然を近くに感じたいなら、崖の下へと降りてみましょう。自生する力強い植物のトンネルをくぐっていくと…。

まるで秘密基地のような「岩場のテラス」にたどり着きます。大きな岩が張り出す様子は、自然が作り出したアート作品。その岩陰や自生する植物に囲まれながら過ごすことができる穴場のエリアです。こちらにはウッドデッキとロッキングチェアが用意されています。

最後は「海辺のテラス」へ。琉球畳がモチーフとなった床が印象的な東屋が点在し、すぐ近くに海を感じることができます。

ぶくぶくジュレソーダ1,000円、ポークたまごおにぎり700円(すべて税込)

せっかくなので「海辺のテラス」でカフェ名物をいただきます。ふわふわの泡がのった「ぶくぶくジュレソーダ」は、レモングラスやミントが香る爽やかなソーダに、カラフルなジュレが浮かんだフォトジェニックなドリンク。フードメニューも充実していて、沖縄のソウルフードのポークたまごおにぎりをはじめ、気軽につまめるスナックもたくさん用意されています。

海岸に降りてコバルトブルーの海を満喫していると日の入りの時間に。普段なら日の入り後1時間で閉店となる「星野リゾート バンタカフェ」ですが、冬の間だけさらに長く楽しめるように。それが『イルミーバンタ 海辺の夜あかり』という期間限定のイベントです。

冬にだけ体感できる幻想的な光のイベント

お散歩スープセット 2名分2,600円(税込)

イベント期間中は、夜カフェを楽しむことができます。まだ夕空がかすかに残る18時からオープン。借りたランタンで足元を照らしながら、2種類のスープとバゲットが入ったバスケットを持って「海辺のテラス」へ。スープは、具沢山のミネストローネ、ヒバーチ香るクラムチャウダー、ゆし豆腐のコンソメスープ、紅芋とカリフラワーのポタージュの4種類から選べます。沖縄らしい食材を使った温かなスープでほっとひと息。すると、待ちに待ったライトアップ&イルミネーションがスタート。

「イルミーバンタ」とは、バンタカフェの名の由来にもなった沖縄の方言「イユミーバンタ(魚を見る崖)」とイルミネーションを合わせた造語で、海や岩などをライトアップ&イルミネーションする、新しい光の体験です。目の前の海や白浜、波に削られた奇岩のライトアップは美しいブルー。しかし光のショーがはじまると、さまざまな色へと変化。

光のショータイムは、18:30から30分間隔でスタート。各回5分

同じライティングでも、潮の満ち引きによってさまざまに変化。思わず息を呑んでしまうほど、美しい情景が広がります。

砂浜からイルミーバンタを眺めることも可能。光と自然が織りなすこの美しさは、ぜひ生で体験してほしいひととき。

光の演出はそこかしこに。大屋根デッキでは、シダの葉やヤシの葉で作られたアレンジメントを照らす影絵が登場。この影絵の世界に自分も入ることができるので、フォトスポットとしても人気が出そう! この『イルミーバンタ 海辺の夜あかり』は、2022年1月31日まで開催中。また1月8日~29日までの土曜日には、クラフト作家が集う「夜あかりマルシェ」も開催されるそう。

コバルトブルーの海を眺める昼カフェも、冬だけの幻想的な夜カフェも、一日中楽しめる「星野リゾート バンタカフェ」。那覇空港から読谷村までは少し距離がありますが、このイルミーバンタ期間中は11月にグランドオープンしたホテル「OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート」発着のバスツアーも開催されていて、そちらを利用するのがおすすめ。しかもこのバスツアーは、イルミーバンタの前には美ら海水族館や道の駅、やちむんの里など観光名所を存分に巡ることができる内容です。

“ちむどんどん”な那覇観光の拠点

お次はそのツアーの拠点となる「OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート」をレポートします。星野リゾートと聞くと、街の喧騒から離れた場所にあるリゾートのイメージが強いかもしれませんが、今回訪れる「OMO(おも)」は新スタイルの都市観光ホテルブランド。“寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル”をコンセプトに、さまざまなアクティビティが用意されているのが特徴です。

ゆいレールの「県庁前駅」から徒歩6分という好立地にホテルはあります。目印は、OMO5のモニュメントと、外壁の装飾に使われた“花ブロック”をモチーフにしたファサード。花ブロックは穴の空いたコンクリートブロックで、昔から沖縄の建築で使われているのだそう。日除けや通風の機能をもちながら、台風にも負けない頼もしいスクリーンなのです。

ちなみに「OMO」の後ろについた数字は、そのホテルで受けられるサービスの幅を表しています。OMO5はブティックホテルの位置付けとなり、「カフェ」「カフェスタイルの朝食」「ローカルガイドアクティビティ」「ご近所マップ」「OMOベース」の5つのサービスが用意されています。

サービスのひとつが「ご近所マップ」。街観光の基地となる休憩スペースの横には、ホテルスタッフ総動員で“ご近所のいいところ”を開拓したマップが掲示されています。グルメ、ショップ、観光地などを網羅し、これからも素敵なスポットが増えていくそう。マップにも書いてある“ちむどんどん”とは、胸がワクワク・ドキドキするという沖縄の方言です。

この「ご近所マップ」は、OMOブランドの共通サービスというのも嬉しい限り。ちなみに現在は北海道・旭川、東京・大塚、京都・祇園、京都・三条、沖縄・那覇にあるOMOですが、2022年4月には大阪にもオープン予定。来年1月からは、小樽やすすきの、赤坂と続々オープンするので要チェックです。

OMO5沖縄那覇の1階には、開放感たっぷりの「OMOカフェ」を併設。こちらは宿泊者以外も利用できるスペースで、朝食からカフェ&バータイムまで、一日中楽しめる憩いのスペースにもなっています。

チェックインまでの時間や那覇観光に疲れたら、ここでひと休憩がおすすめ。南国らしさを感じられるメニューも多く揃っていて、まずはパッションフルーツを使った爽やかな「パッショネード」700円(税込)で喉を潤しました。

こちらは「トロピカルパフェ」500円(税込)。島バナナとマンゴーアイスの上には、シュー生地が。優しい甘さに癒やされます。

2階には宿泊者専用のスペース「ゆんたくライブラリー」が。パソコン作業に集中できるデスク席と、のんびりできるソファ席が用意されています。

OMO5沖縄那覇から、観光スポットである国際通りまでは徒歩7分ほど。観光にもビジネスにもアクセスがいいので、最近ではワーケーションで訪れる人もいるそう。宿泊者なら、チェックイン前&チェックアウト後でも無料の電子ロッカーに荷物を預けることができるので、那覇観光に繰り出しやすいのも嬉しいポイント。

チェックインを済ませたらお部屋へ。3タイプある部屋のどれもが約20平米とコンパクトですが、リラックスできる仕掛けがたくさん。今回は特別に全タイプのお部屋をチェックさせてもらいました。沖縄にちなんだ4色のキーカラーにも注目。

沖縄の空や海をイメージしたブルーのお部屋。エネルギッシュな那覇市内を見渡せるシティビューのツインルームで、窓辺には足を伸ばせるソファが。

海ぶどうやゴーヤの緑からインスピレーションを得たグリーンのダブルルーム。こちらは3名まで宿泊可能。ちなみにツインルームとダブルルームは、シャワールームのみ。

最後にチェックしたのは、女子旅におすすめの「やぐらルーム」です。縦の空間を有効利用することで、まるで家のリビングにいるみたいにくつろげる空間に。座面が広いソファはベッドにもなり4名まで宿泊可能。

写真右上・やぐらの上にはベッドが2つ。右下・やぐらルームには、足が伸ばせる大きなバスタブも。部屋とリンクしたカラータイルがかわいい。左・すべての部屋に和紙畳が敷いてあり、家のようにくつろげるのもポイント。ハイビスカスや首里城をイメージしたレッドの部屋

今回私が泊まったのは、マンゴーや太陽をイメージしたイエローのやぐらルーム。タオル類は壁面収納されていたりと、コンパクトながら心地よく過ごせるように設計されています。乙女心くすぐる丸い鏡など、センスのいいインテリアもツボ。クリーンな水回りは使い勝手もよく、シャンプーやコンディショナー、ボディソープが用意されているので安心です。

部屋からは海も望め、やぐら下の広々としたソファは特等席! 美しい海と空をただ眺めているだけで心が洗われるよう。那覇という都市にいるのに、スローな時間も体験できます。

OMOレンジャーとディープな那覇観光へ

少しお部屋でまったりした後は、この立地を活かした観光へ。とはいえ沖縄初心者の私には、名所がありすぎて逆にどこに行けばいいのか迷ってしまう…。そんなときに頼りになるのが「OMOレンジャー」の存在。ホテルスタッフがガイドとなって、ご近所の街を案内してくれるアクティビティがいくつも用意されているのです。16時から始まる「裏国際通りさんぽ」は、メジャー観光地である国際通りの“裏”を案内してくれる参加無料のコース。

メイン通りからほど近く、「ここ入っていいの?」と思うような階段を登ると、そこには「水上店舗」と呼ばれるノスタルジックな空間が。現在はギャラリーや若手クリエイターたちのアトリエが入っていて、感度の高い人たちが集う注目スポットだそう。ちなみにこの水上店舗は、1960年代に氾濫を繰り返すガーブ川に蓋をするように建てられたもの。このように普段の観光ではあまり触れない、土地の歴史も知ることができます。水上店舗の次は、地元民から愛される商店街へ移動。OMOレンジャーがおすすめのお店を案内してくれます。

まずは琉球ガラスのお店へ。ぽってりとしていて細かな気泡が入っているのが特徴の琉球ガラスですが、昔ながらの再生ガラスで作ったグラス、気鋭の作家が作るモダンなアイテムもセレクトされています。

続いて、ダシ文化の沖縄の食卓に欠かせない鰹節の専門店「松本商店」へ。その場で削った鰹節を試食させてもらうと、その香りの豊かさにびっくり。その場で削って袋詰めしてくださるので、料理好きならぜひ訪れてほしい商店です。

迷路のような裏道を奥へ、奥へと進みながら、沖縄の食文化を体験していきます。じーまみ豆腐の「花商 牧志本店」や、卵専門店のサンドイッチやサータアンダギー、沖縄の人がおやつ代わりに食べるという天ぷら(衣は厚め!)など、約1時間の街歩きですっかりディープな那覇のトリコになりました!

OMOレンジャーと「裏国際通りさんぽ」に出かけて驚いたのが、地元のみなさんにすっかり馴染んでいること。商店の方たちと気さくに会話をするOMOレンジャーに混ざって、私も地元の方達にあれこれ質問。普段の観光ではできない深いコミュニケーションに大満足。まるで友人に案内してもらっているかのような、そんな和やかな時間が過ごせました。

「首里城講座」は毎日17:30〜18:00の間で開催。無料で参加可能

アクティビティはまだまだあります。現在、再建へ向けた復興作業が行われている世界遺産の首里城。その周辺のおすすめグルメや首里城の歴史、建物の特徴などを楽しく学べる「首里城講座」は、ゆんたくライブラリーで毎晩開催。琉装のスタッフが、大人も子どもも楽しめるクイズと一緒に首里城の魅力を伝えてくれます。クイズに正解するとちょっとしたご褒美も! 首里城を訪れる前に受けるとより観光が楽しくなるヒント満載なので、ぜひ首里城観光の前に体験してみてください。

都市観光ホテルならではの朝の過ごし方

2日目は「OMOカフェ」の朝食からスタート。ピザトースト、クロックムッシュ、フレンチトースト、パンプレート、サラダプレートの5種類から、メインのプレートを選べます。今回はマンゴーがごろっとのったフレンチトーストをチョイス。ブリオッシュの食パンで作られたフレンチトーストは、外はカリッ、中はふわふわで朝から幸せな気持ちに。サラダとスープ、ドリンクもついているのでお腹も満足。

おいしい朝食でエネルギーチャージをしたら、楽しみにしていた朝のアクティビティに参加します。その内容はというと、地元密着型のスーパーでのお買い物!

目指すは沖縄の地元の人が通うというスーパー「フレッシュプラザ ユニオン前島店」。ホテルから徒歩10分程度
「沖縄の食文化を体験するスーパーマーケットレンジャー」。 時間:8:45〜10:00 料金:1名1,000円(税込)

まずはOMOレンジャーと一緒にスーパー内をぐるりと一周。沖縄そばやちんすこう、さんぴん茶などの特徴や好みに合わせた選び方をレクチャーしてくれます。

沖縄そば、泡盛、生もずく、島豆腐、調味料、郷土菓子などなど。沖縄の食材ならではの小ネタも満載で、「へ〜!!」と勉強になることばかり。沖縄の食文化をたくさん知ることができました。得た知識をご紹介したいけれど、これは参加者だけの特権なので知りたい方はぜひご参加を!

ちなみに参加者には大容量のオリジナルエコバッグをプレゼントしてくれるので、自由時間のお買い物も安心です。スーパーマーケットを巡るアクティビティは、チェックアウト前に設定されているのもポイント。10時頃にホテルに戻ったら、購入品をスーツケースに詰める時間もあり、ゆっくり身支度を整えてチェックアウトすることができます。

美しい幻想的な光の世界とエネルギッシュな那覇観光を満喫した今回の沖縄の旅。沖縄の冬はオフシーズンとされていますが、だからこそ落ち着いて観光できるのが個人的にはよかったポイント。しかも、冬にしか体験できない魅力満載で、またすぐにでも訪れたい場所となりました。冬の沖縄、おすすめです。

【星野リゾート バンタカフェ】
時間:12:00〜日の入り後1時間(日の入りにてラストオーダー)
定休日:木曜日(12月23日を除く)
アクセス:那覇空港より車で約60分、那覇空港からリムジンバスで約90分

冬にだけしか体感できない、幻想的な光の世界が登場!
『イルミーバンタ 海辺の夜あかり』
期間:開催中〜2022年1月31日(毎週木曜日と1月17日〜21日を除く※12月23日は実施)
時間:18:00〜21:30、夜カフェ18:00オープン(フード20:30LO、ドリンク21:00LO)
料金:カフェまたはグリル利用で入場無料
※荒天時は中止となる場合があります。

【OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート】
料金:1泊8,000円〜(1室2名利用時1名あたり、朝食別、税込)
時間:チェックイン15:00、チェックアウト11:00
アクセス:ゆいレール「県庁前駅」から徒歩6分、那覇空港から車で約8分

宿泊者を対象に、沖縄の人気観光地&「イルミーバンタ」をめぐるバスツアーを開催!
「沖縄じょーとツアー」
期間:開催中〜2022年1月29日 時間:9:00〜20:30
料金:大人(中学生以上)1名4000円、子供(3歳以上) 1名3000円(全て税込)
※OMO5沖縄那覇公式サイトにて、参加希望日の7日前18時までに要予約。
※天候や交通事情により、時間や立ち寄り場所が変更になる場合があります。

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