2020.12.23
イタリア料理で叶う、キレイの秘密
豊かな食文化を持つイタリア。よく使う食材はというと、「エクストラバージンオリーブオイル、玉ねぎ、ニンニク、チーズですね」とアリノ先生。これらの食材は、これまでの世界のレシピでもご紹介したように、美容や健康にいいとされる食材ばかり! イタリア人のハツラツとした美しさの理由がわかったような気がします。
また、今回のレシピではトマトもよく登場しましたが、カットとホールの使い分けについても聞いてみると、「カットトマトは、トマトの新鮮な味を出すために素早く調理する料理に向いています。一方でホールトマトは、ジュースが多いので、じっくりと煮込むようなソースなどによく使います」と、おいしく使い分けるポイントを教えてくれました。栄養バランスにも優れたイタリアンにぜひ挑戦してください。
パルメザンチーズ
タンパク質と脂質のバランスがいいパルメザンチーズ。
タコ
噛みごたえのあるタコは、低カロリーで高タンパクの魚介類。集中力をアップさせてくれるビタミンB12、肌の細胞を活性化する働きのあるビタミンE、代謝を促進してくれるナイアシン、貝類にも含まれる疲労回復にいいタウリン、利尿作用がありデトックスが期待できるアミノ酸、免疫機能を支える亜鉛など、実は豊富な栄養素があります。
なす
その名も「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールを含む。強い抗酸化作用があり、免疫力アップやお肌のアンチエイジングなどに効果的。むくみを解消するカリウムも。
パプリカ
同じ仲間であるピーマンに比べ、成熟して収穫されるパプリカは、ビタミンCやβカロテンなどの栄養価が高いのが特徴。他の緑黄色野菜の中でも、抗酸化成分の「キサントフィル」を多く含み、若々しさを保つために欠かせない野菜。
ほうれん草
豊富な栄養素をバランスよく含む緑黄色野菜のほうれん草。髪や肌を健康に整えるβカロテンをはじめ、カリウム、マグネシウム、ビタミンB群などを含む。旬の冬季には、ビタミンCの含有量も多くなるそう。
合い挽き肉
家計にも優しい合い挽き肉は、牛と豚を混ぜてミンチにしたもの。栄養価も牛と豚の両方を持っているのが特徴。タンパク質や鉄分を多く含む牛肉、ビタミンB1が豊富でタンパク質も摂れる豚肉のいい面を摂取できます。
トマト缶
摂り過ぎた塩分を調整してくれるカリウムが豊富に含まれているトマト缶。抗酸化作用が期待できるβカロテンとビタミンEも摂取可能。同じく抗酸化作用が高いといわれるトマトの赤い色素成分であるリコピンは、生よりもトマト缶などの加工品のほうが吸収率が上がるという研究結果も。
マスカルポーネチーズ
脂肪分を高めるために水分を除いたチーズ(乳脂肪は約80%)で、ミルクのコクをしっかりと感じられるのが特徴。100gあたり、タンパク質は4.4g、カルシウムは150mgあるとされている。カロリーと糖質は高め。
本場のイタリアンはいかがでしたか? 前菜、パスタ、デザートと、コース仕立てでも楽しめるようにメニューを考案してくれたアリノ先生。「シンプルな料理が好き」と話すように、それぞれのメニューで使われる食材もシンプル。また、野菜だけでなくどれもタンパク質を摂れるので、体づくりをしている人にも嬉しいレシピだったはず。
アリノ先生
イタリア中部のジェリアノーヴァ出身。ピザやパスタが得意だったというマンマに影響を受け、料理人を志す。料理学校に通ううちにさまざまな国の食文化に興味を抱き、フランスでシェフ修行。現在は日本のホテルでシェフをしながら、イタリア料理のレッスンを行う。郷土のパスタは「ボンゴレビアンコ」。ポルチーニ茸とエビが好き。柔らかな雰囲気を持ち、ゆっくりと落ち着いたレッスンが人気。
レシピ協力/ニキズキッチン
>>過去の世界を旅するレシピはこちらよりご覧いただけます。
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