2020.09.30
フランス料理で叶う、キレイの秘密
フランス料理と聞くとハードルが高く感じてしまうけれど、フランスの家庭料理は意外なほどシンプル。あれこれ手を加えるというよりも、素材の味を引き出すための工夫がされています。美味しく仕上げるためには、新鮮な食材を使うことが一番! 栄養たっぷりの旬の野菜にアレンジするなど、お好みで楽しんでみてください。
また、「最近は短めの傾向だけれど、食事の時間を大切にするのもフランスらしさ」とジャック先生。アペリティフからデザートまで、親しい人たちとの会話をしっかり楽しみながら食事を楽しむという習慣は、パリジェンヌのキレイの秘密なのかもしれません。
牛肉
カラダ作りに欠かせない、良質なタンパク質を多く含む牛肉。また、赤身肉に多く含まれるヘム鉄(鉄分の種類)は、体内で吸収されやすく貧血予防にも効果的。免疫力を高めてくれるミネラルの亜鉛も含んでいるので、健康とキレイを両面からサポートしてくれます。
赤ワイン
ポリフェノールを含む赤ワイン。このポリフェノールには、肌やカラダの老化を抑える抗酸化作用があることでも有名。動脈硬化を防いでくれるという研究結果もあり、肉やバターを頻繁に摂取するフランスの食文化と赤ワインの組み合わせは、実は理にかなっているのです。ビールや日本酒に比べると、糖質も控えめ。
マッシュルーム
キノコのなかでもカロリーが低いマッシュルームには、不溶性食物繊維が豊富なため整腸作用が。ビタミンB2 も含まれるので、代謝も促進してくれます。
玉ねぎ&ペコロス
玉ねぎ特有の辛味成分「硫化アリル」には血液をサラサラにする効果があり、ビタミンB1 の吸収を助ける役割もあるそう。ポリフェノールの中でも特に抗酸化作用が強いとされる「ケルセチン」も含み、アンチエイジングを目指す人にはぴったりの食材。
卵
手軽に摂れるタンパク質で知られる卵。1 個(50g)あたりのタンパク質量は6.2g で、ビタミンやカルシウム、鉄分も含む栄養が豊富な食材です。食事からしか摂取できない必須アミノ酸のバランスが良いことでも有名。
ブルーチーズ
青カビと聞くと躊躇してしまうけれど、チーズを熟成するときに発生する青カビは毒素を出さないため食べても安全。チーズの青カビが持つ「リパーゼ」という酵素には脂肪分解の力も。また、ブルーチーズに含まれるラクチトリペプチドは、血管の硬化を防いでくれます。
りんご
晩夏から初冬にかけて旬を迎えるりんご。りんごに含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれる作用がありむくみ予防に効果的。また、腸内環境を整えてくれる食物繊維、疲労の回復や新陳代謝を高めてくれるリンゴ酸も含みます。りんごを加熱することで、ペクチンの抗酸化力が加熱前に比べて9 倍になるという研究結果も。ペクチンには腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。
3 品をコース仕立てで楽しめば、食卓も華やかになり、いつもより会話も弾むはず。おもてなしやちょっとした記念日にもぴったりですが、家庭料理なのでとにかく気負いなく作ってほしい料理です。入れる具材を変えたり、1 品ずつ楽しんだり、自分なりの工夫を加えても大丈夫。体調を崩しやすい季節、体の芯から温めてくれるフランスのキレイレシピで、カラダとココロを労ってあげましょう。