2020.11.30
韓国料理で叶う、キレイの秘密
発酵食品や発汗作用のあるものを多く食べるイメージの韓国料理。腸内環境を整え、新陳代謝を促進してくれる食べ物として、日本でも知られています。しかし、ミンジョン先生にお話を聞いていると、実は干した野菜も現地では多く食べられているそう。「昔は冬に備えるためのものでしたが、最近ではビタミンDなども多く含まれることが広まり、ダイエットにもいいと注目されています。ナスやズッキーニ、葉野菜なども干し野菜になっているんですよ」とミンジョン先生。これらの干し野菜は、水に戻してナムルに使ったり、ビビンバの具材として食べるのもおすすめとのこと。どの料理も、野菜だけでなく肉や魚介までバランスよく配合されているのも、キレイを育むポイントなのかもしれません。
豚ひき肉
脂が多めだけれど、料理にコクを出してくれる豚のひき肉。豚肉は、他の肉と比べるとビタミンB1を豊富に含み、糖質のエネルギー代謝を助けてくれ、さらに乳酸が体内に溜まるのを防いでくれる効果も。ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2もバランス良く含むのも特徴。
絹ごし豆腐
豆乳をすべて凝固させて作る絹ごし豆腐は、水分を多く含むためしっかりとした満腹感を得られるのに低カロリー。タンパク質の含有量は木綿豆腐に比べると少なくなるものの、肉類と一緒に摂取すれば十分なタンパク質の摂取が可能。女性ホルモンに似た作用が期待されるイソフラボン、脂質の代謝を補ってくれるレシチンなども含む。
アサリ
香港料理のときも登場した食材。マグネシウム、鉄分などのミネラルを豊富に含むため、貧血予防にも効果的。髪や肌の健康に欠かせない亜鉛も摂れる。
ニンニク
ビタミンB1の吸収率をあげてくれる成分が含まれるニンニクは、疲労回復に効果的。おろすことで、アリインという成分が、抗菌作用を高めてくれる成分のアリシンへと変化。免疫力が下がりがちな冬場に嬉しい食材。
野菜
むくみ予防に効果的なカリウム、抗酸化作用を持つβカロテンを含むにんじん。低カロリー&低糖質で、鉄分、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどたくさんの栄養素を含むほうれん草。発酵食品であるたくあんは、食物繊維に乳酸菌が摂取でき腸内を整えてくれる。
牛ひき肉
他のひき肉に比べると鉄分とビタミンB12が多く含まれ、これは貧血の解消だけでなく、冷え性の予防にも効果的。ビタミンEは鶏ひき肉の2.5倍含まれ、動脈硬化を防いでくれる働きが。
ごま油
悪玉コレステロールを下げる働きがあるとされるオレイン酸を含むごま油。ポリフェノールの一種であるゴマリグナンには、抗酸化作用がありアンチエイジングも期待できるそう。また、ミネラルのひとつであるセレンは、酸化から守ってくれる酵素を作り、ビタミンEやβカロテンと一緒に摂取することで、より効果が期待できる。
コチュカル
唐辛子を乾燥させて粉末状にしたもの。カプサイシンには、体脂肪の燃焼を助けたり、血行促進の働きがあり、ダイエットの見方。また、毛細血管の収縮を強くする効果もあるとされ、血流がスムーズになることで、免疫力を高めてくれ疲労回復にもいいといわれる。
大根
これから旬を迎える大根には、デンプンを分解するアミラーゼが含まれ、食べ物の消化を促進してくれる作用が。また、辛味成分のイソチオシアネートには、血栓を予防する効果や抗菌作用もあるそう。ビタミンCも含まれる。
タンパク質やミネラルを豊富に含む肉や魚介、食物繊維やビタミンなどを含む野菜をたっぷり摂取できる韓国料理はいかがでしたか? 今回使用した韓国の調味料や食材は、韓国食材店で購入が可能。ミンジョン先生がよく利用する「韓国市場」(https://www.eprice.co.jp/)では、オンラインでも注文ができます。ちなみに、ミンジョン先生は陶器のような美肌の持ち主で、その秘密を聞いてみると、毎晩シートパックでしっかりと保湿をしているそう。またソウルでは、シミやシワに効果的なスティックバーム流行しているそうで、ミンジョン先生も注文されたんだとか。食事もコスメも、今回改めて韓国のキレイの底力を感じたレッスンとなりました。みなさんもぜひお試しを!
ミンジョン先生
ソウル出身。大学卒業後は、航空会社に勤務。現在は、ご主人の仕事の関係で日本で暮らし、二子玉川で料理教室を開講。小学生の頃に一年間を日本で過ごしたこともあり、日本語も堪能。“しみじみと美味しい”をテーマにしたレッスンは、気軽に再現できる時短料理や昔ながらの家庭料理まで豊富なラインナップが魅力。料理だけでなく、美容や現地で流行っているコトやモノなどの会話も楽しいレッスンが大人気。
レシピ協力/ニキズキッチン
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