2020.10.28
ロシア料理で叶う、キレイの秘密
スーパーモデルやバレリーナなど、すらりとしたスタイルを持つ美女が多いイメージのロシア。その秘密には、どうやら食文化も関係しているよう。というのも、意外にも発酵文化が根付いているロシア。リューバ先生のロシアの常備食を聞いていると、今回のレシピでも登場した発酵乳のケフィアだけでなく、漬物もよく食べられているそう。「保存の効く漬物はロシアでは一般的です。例えばザワークラウトもそう。りんごを漬けた甘酸っぱい漬物もあるんですよ」とリューバ先生。腸活にも効果的な発酵食品を日常的に摂取しているという事実に、美女が多いのも納得です。
ケフィア
ロシアをはじめ、北欧などでは当たり前のケフィア。牛乳にケフィア菌を加え、常温で発酵させた発酵乳で、見た目や香りは飲むヨーグルトのようですが、まろやかな酸味で微炭酸。乳酸菌のみで発酵させるヨーグルトと違う点は、ケフィアは乳酸菌と酵母が一緒に発酵していること。腸内環境を整えてくれ、免疫力のアップも期待できるそう。
スモークサーモン
サーモンの身に含まれる赤い色素のアスタキサンチンは、強力な抗酸化作用を持ち、アンチエイジングにぴったりの食材。カラダ作りに欠かせないタンパク質の他に、オメガ3脂肪酸を豊富に含むため、内臓の脂肪燃焼効果も期待できる。ビタミンDも豊富に含まれ、ホルモンの分泌を整えてくれる効果も。
蕎麦の実
主成分は炭水化物だけれど、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルなど、豊富な栄養素を含む蕎麦の実。血糖値が上がりにくい低GI食品としても知られていますが、脂肪の吸収を抑えてくれるレジスタントプロテインという希少なタンパク質を含んでいます。食物繊維、ビタミンE、ポリフェノールの一種であるルチンと、キレイに欠かせない栄養素も豊富。
鶏肉
タンパク質を構成する必須アミノ酸がバランスよく含まれ、消化吸収率が高くダイエッターから支持される鶏肉。ビタミンB群の含有量も注目されており、特に美肌作りに欠かせないナイアシンが多く含まれています。
椎茸
低カロリーの椎茸には、食物繊維が豊富で腸を整える効果が。また、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも含まれ、キレイと健康を支えてくれるキノコ。また、独特の香り成分のレンチナンには、免疫力を高めてくれる効果もあるそう。
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卵
筋肉や皮膚、髪などを構成するタンパク質を効果的に摂取できる卵。皮膚や粘膜の健康を支えるビタミンAも含まれ、さらに体内の活性酸素を抑えてくれ動脈硬化を予防してくれる働きも。
鯖水煮缶
鯖などの青魚には、脳の働きを高めてくれるDHAが含まれることは有名。ほかにも、血液をサラサラにしてくれるEPAが含まれます。また鯖の水煮缶には、ビタミンDも豊富に含まれ、鯖に含まれるカルシウムをより効率良く吸収可能。
ロシアで愛される料理を紐解いてみると、タンパク質が豊富な食材や発酵食品が使われていることがわかりました。しかも、どれもシンプルな味付けなので、真似しやすいのも高ポイント。今回使用したケフィア菌やローストした蕎麦の実は、日本の一般的なスーパーでは手に入りにくいので、専門店やインターネットでの購入がおすすめです。ちなみに、ロシア料理ではハーブのディルが多く登場し、料理の仕上げに散らすだけで本場の風味に近づきます。木漏れ日の中でいただくブランチにもぴったりの3品、ぜひお家で挑戦してみてくださいね。
リューバ先生
ロシアの極東に位置し、日本との繋がりも深いサハリン出身。2005年に留学で来日し、その後日本語学校のスタッフとして働き、ロシア料理のレッスンをスタート。レッスン場所である三鷹の自宅には、マトリョーシカや白樺細工などのロシアのかわいい雑貨も並び、ロシアの家庭料理をわかりやすく丁寧に教えてくれると女性からの支持が高い。
レシピ協力/ニキズキッチン
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