2022.01.14
コーヒーのお話
佐藤めぐみのセルフケアノート
女優の佐藤めぐみさんに、趣味であるコーヒーやピラティスなどについて語っていただく「佐藤めぐみのセルフケアノート」。今回より連載としてスタートします。
記念すべき1回目は、もはやプロ並みの知識をお持ちのコーヒーについて。佐藤さんご自身がコーヒーにはまったきっかけや、誰でも取り入れられそうな楽しみ方のポイントを教えていただきました。
profile
女優
佐藤めぐみ
1984年東京生まれ。2001年、ドラマ「3年B組金八先生」(TBS)でデビュー。その後はドラマ「花より男子」(TBS)、連続テレビ小説「ちりとてちん」(NHK)、「砂時計」(TBS)など話題作に多数出演。2019年には「旅するドイツ語」(NHK)で旅人を務めた。その後も舞台・CM・ドラマなど幅広く活躍中。
Mind
コーヒーのお話
はじめまして。佐藤めぐみです。この度ここのコラムにお邪魔させて頂くことになりました。宜しくお願いします!
17歳からお芝居の仕事をしています。早いもので、37歳になりました。全く想像していなかった数字。自分にはまだまだ遠い先にある数字だと…。自身の実感はないですが、アラフォーです。
自覚はなくとも、周囲の目はどんどん変わっていきます。そんなところにいる私が、今だから思うこと、日々なにを心がけているかなどシェアしていけたらと思っています。微力ながら、みなさんの生活が楽しくなるヒントになれば嬉しいです。
さて、今回のテーマはコーヒー!
幼稚園児の頃から父の影響でコーヒーの香りを嗅ぎ、某大手コーヒー屋さんが地元の駅にオープンして歓喜。お小遣いをはたいてフ〇ペチーノにつぎ込み、だんだん苦いものも飲めるようになり…サブイボが立ちながらもサードウェーブの浅煎りコーヒーを頑張って飲み…なんだかんだコーヒーの最先端を追いかけようとしていました。
このお仕事をはじめてからはブログやInstagramでそのおいしさ、楽しさを伝えたいと思い、シェアして参りました。
どっぷり、コーヒー文化が好きだなあと実感したのは10年前。バリスタをしている友人に会いに、とあるカフェに通いつめてました。シンプルにラテが美味しい。あの子に会いたい!という気持ちからでしたが、オーディションに行く前、ほっとしたいとき、真っ直ぐ帰りたくない日などにカフェに寄っていて、気持ちのスイッチになっていました。私の生活の中で「あって欲しい場所」になったのです。
そして沢山輪を広げてくれました。行けば誰かしら知り合いがいる、おうちの様なお店がいくつかでき、そこで出逢えた人の中には、十年来のかけがえのない友人もいます。地方のロケでは、撮休に素敵なカフェを探しては出かけ、地元の人におすすめを聞いては連れて行ってもらいました。コーヒーが目的なら知らない土地も、初対面の人と話すことも、こわいものなど飛び越えることができました。
私が実感しているコーヒーの魅力は、コーヒーを真ん中にして、世界が広がり生活を豊かにしてくれること。
ここで、コーヒー屋さん巡りが楽しくなるポイントをひとつ。オーダーするコーヒーの「国を絞る」ことです!
一度飲んで自分が好きかも?と思う国があれば絞って頼むと面白いです。(私は最近エチオピアが好き!)
浅煎りか深煎りか、精製方法はウォッシュド? ナチュラル? アナエロビック? (メニューを見たり、店員さんに尋ねたりすると分かります!)同じ豆でも、こんなにも違うのか!と思えるはずです!
よーーーくメニューを見てみると、農園が書いてあることも。時期よっては、最近この農園が出回っているなぁというのも分かります。こうして、自分はどんな豆が一番好きかを探したり、その道中のバリスタさんとの会話はとても発見があり面白いです。
新しいカフェの扉を開く瞬間のどきどきはまるで小旅行のような気持ち。どんな店内? どんなエチオピアに出会える? お店の人はどんな人だろうか? 大人になると「初めて」がどんどん減っていきますが、小さい初めてを増やしていけたらなぁと思います。
はじめは夢中になれるものが欲しかっただけなのかも。でも、『知りたい』は原動力になる。そこから、出逢いが生まれたり話せる仲間ができたらラッキー! そんな気持ちでなにかを追いかけていくのは、生活にちょっと幅ができて楽しみのひとつになるのではないでしょうか。
こんなご時世ですが、気持ちだけは軽やかに! 楽しみたいものです。コーヒーの話はここまで。
皆様ご自愛下さい! ではまた!
撮影協力:BOTTA COFFEE