OMO3京都東寺 by 星野リゾートで、心うるおす東寺の旅へ
古都の歴史や文化を感じる景色が、いたるところに息づく京都。世界に誇る美しい神社仏閣や、伝統を受け継ぐ老舗の味など、見どころ満載の観光地だから、積極的にお出かけしたいもの。そんなアクティブ派におすすめなのが、“寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル”がコンセプトの「OMO」ブランドのホテルです。京都には、東寺、三条、祇園の3つのエリアに誕生し、それぞれ異なる無料のアクティビティも用意されています。今回訪れたのは、東寺エリアに位置する「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」。何度でも滞在したくなる、その魅力をレポートします。
都市観光ホテルで、京都の魅力再発見
京都駅八条口より徒歩約13分、近鉄京都線東寺駅より徒歩約2分のところにある「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」。京都駅からも徒歩圏内というアクセスの良さに加え、下町情緒を感じる落ち着いた街並みが印象的なエリアです。繁華街の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい人や、京都には何度か足を運んでいるというリピーターの方にもおすすめです。
星野リゾートというと、ラグジュアリーなおこもりステイのイメージが強いかもしれませんが、今回訪れた「OMO3京都東寺」は、全く新しいスタイルの都市観光ホテルブランド。街歩きが楽しくなるようなここだけの無料アクティビティは、パッケージツアーや個人旅行では味わえない、スペシャルな体験を約束してくれます。
施設名の「OMO」の後ろの数字は、サービスの内容を表しています。「OMO3」はベーシックホテルの位置付けとなり、ホテルの機能はシンプルながらも、街を楽しみ尽くすディープなおもてなしを用意してくれているので、アクティブ派はきっと大満足できるはず!
さくっとセルフでチェックインができるのもスマートで、今の時代にもぴったり。
エントランス右側には「OMOベース」があります。部屋に戻るのがもったいなくなるほど居心地がよいパブリックスペースには、リラックスして過ごせるソファ席や、電源を完備したデスク席など、目的に合わせて選べるシートを完備。
コーヒーやお茶が無料で楽しめるカフェコーナーもあり、自由に利用することができます。電子レンジやトースターもあるので、テイクアウトしてきたメニューを温めて食事をすることも可能。食事=外食にとらわれない、自由度の高さも魅力のひとつです。
京都らしい抹茶や珍しいしそなど、10種類のフレーバーの飴もご自由にどうぞ。
「OMOベース」の中央にあるのは、砂に文字などを描いて心を整えることができる「写経テーブル」です。東寺にゆかりがある弘法大師空海が、書の達人であることから着想したそうで、“心の時空トリップ”をコンセプトにした「OMO3京都東寺」らしい試みです。
砂の上に筆でさらさらと文字を書くのは新鮮で、なんとも心地よい体験! 半紙や墨を使う書と違い、失敗したなと思ったらすぐ消すことができるので、気負わずトライできるのもうれしいポイント。お題は毎朝「ご近所ガイド OMOレンジャー」と呼ばれるホテルスタッフが出してくれるそうです。
本格的に写経をしたくなった人には、般若心経の写経体験もできます。フロントに写経と500円を納めれば、東寺の金堂に奉納してくれます。
見逃せないのが、壁面にある「ご近所マップ」。「ご近所ガイド OMOレンジャー」と呼ばれるスタッフが、実際に街を歩いてリサーチしたグルメやショップ、観光地などのおすすめスポットがマッピングされています。ガイドブックには載っていない、地元民だからこそ知るとっておき情報(なんと、ご近所の銭湯まで! )が充実。ここへ来れば、旅に必須のガイドブックも、クチコミサイトなどでの事前リサーチも必要ありません。
こちらのご近所マップは、引き戸を開閉することで、現代と平安時代のマップが切り替えられるという粋な仕掛けも! 東寺が建てられた平安京の時代に思いを馳せながら街歩きをすると、街並みも違って見えるかもしれませんね。
東寺への親近感がわく、OMOレンジャーと巡るアクティビティへ
さて、いよいよ「OMO3京都東寺」でしか体験できないサービス、「東寺まんだらさんぽ」へ。世界遺産の東寺をOMOレンジャーと巡るという贅沢なアクティビティが、無料で楽しめます。
今回案内してくれるOMOレンジャーは、歴史が大好きという山本さん。ホテルエントランス前の立体曼荼羅を模したアートワーク「まんだらアート」を見ながら、如来、菩薩、明王についての前知識を入れて、いざ出発です!
世界遺産の東寺までは徒歩約10分。正式な参拝とされている南大門からスタートし、世界遺産であり立体曼荼羅を祀る講堂をはじめ、薬師如来像を祀る金堂(こんどう)、弘法大師空海が暮らしていたとされる御影堂(みえどう)、五重塔などを回ります。
こちらの像が、立体曼荼羅を編み出し、東寺を真言密教の地にした弘法大師空海です。桁外れの天才エピソードは、ぜひ現地で聞いて、舌を巻いてほしいです。
「そういえば、修学旅行で東寺に行ったけど、あんまり興味がなかったなあ」と遠い目をした方も、ご安心を! OMOレンジャーの手作りフリップを駆使しながら、東寺や仏像についてやさしく解説してくれるので、どれも同じに思っていた如来や菩薩についても違いがわかるようになりますよ。東寺にある仏像界トップクラスのイケメン仏像は、ぜひお見逃しなく!
あっという間の1時間は、ただ癒やされるだけではなく、知的好奇心をそそられる濃密で楽しい時間でした。ここで教えてもらった仏像に関する知識は、東寺での鑑賞だけでなく、他の寺院や美術展に行ったときも役立つので、ぐんとお寺や仏が身近に感じられそうです。大人になってからの寺院鑑賞は、歴史や背景を知ると何倍も楽しめます。知識豊富なOMOレンジャーを味方につけないのはもったいないですよ。
もうひとつのご近所アクティビティが、早朝に開催する「国宝の朝さんぽ 〜空海にあえる朝〜」。OMOベースで目覚めの銅鑼(どうら)を聞き、お気に入りの数珠を選んで東寺へ出発!
1200年間欠かさず続けられている、弘法大師へ食事をお供えする法要である生身供(しょうじんく)へ訪れ、OMOレンジャーと一緒にお経を唱えます。こちらもなかなか個人の旅で訪れるのはハードルが高いので、この機会に体験してみては?
帰り道では、東寺からほど近い和菓子屋で、名物の「東寺餅」をぜひ! ふっくらとやわらかな求肥に、きめ細かくなめらかなこし餡が詰まったお餅は、一度食べるとやみつきになること必至です。
OMOベースでお茶を淹れて、東寺餅のやさしい甘さに癒されながらほっと一息を。早朝の凛としたお寺の空気感に思いを馳せながら、お腹も心も満たされるひとときに、「OMO3京都東寺」を訪れてよかったなと心からしみじみ。
大人だからこそ楽しい東寺アクティビティは、日頃の忙しさをリセットしたい人やお寺に癒されたい人にイチオシ。困ったことがあれば、頼りになるOMOレンジャーに相談できるので、旅先の予習はゼロで問題ナシ、おひとりさまの旅にもぴったりです。
【OMO3京都東寺 by 星野リゾート】
所在地:京都府京都市南区西九条蔵王町11-6
料金:5,000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、宿泊税別、食事別)
※スタンダードなお部屋に宿泊した場合の通常最低価格です。
・東寺まんだらさんぽ
時間:15:30~17:00/9:00~10:30 料金:無料 定員数:20 名まで
予約:公式サイトにて前日 22:00 までに要予約※別途拝観料(時期により変動)がかかります。
・国宝の朝さんぽ ~空海にあえる朝~
時間:5:45~7:15 料金:無料 定員数:5 名まで
予約:公式サイトにて前日 22:00 までに要予約
※状況により中止になる場合もあります。
※和菓子屋でのお買い物には別途料金がかかります。
美容ライター。早稲田大学卒業後、アパレル、出版社勤務を経てフリーに。女性誌やWEBで、美容をはじめ、健康、美食に関する記事、著名人へのインタビュー取材などを担当。好きなことは、スキンケアとファッションと旅行。猫が好き。
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