2020.11.02
コバルトブルーの海に癒される。イタリア・マルケの秘密のビーチ
イタリア ビーチ
コロナウィルスの影響で、多くのイタリア人が海外旅行を諦め、国内でバカンスを過ごした今年の夏。
私はイタリア半島中部を車で周遊し、「こんなイタリアもあるんだ!」という発見の連続でした。今回はそんな旅レポ第一弾をお届けします!
知られざる海と山の自然の宝庫、マルケ地方へ
ミラノから南下すること約5時間。渋滞を抜け、イタリア半島の東側、アドリア海沿いのマルケ地方へと向かいます。
遠浅で波も小さく水質を気にしないファミリー向け、というイメージがミラネーゼの間で定着している、アドリア海のビーチ。南下するにつれて水の透明度も上がっていきますが、中でもイタリアのベストビーチの一つに選ばれるほどの美しい海が、ここマルケ州のコーネロ国立公園にあります。
まず訪れたのは、シローロという小さな町。ここに」車を停め、20分ほど歩いてビーチを目指します。
スニーカーでも何度も滑りそうになる急斜面の獣道を下ると、眼前に迫ってきたのは、期待以上のコバルトブルーの海。逸る心を抑えながら、慎重に降りていきます。
ビーチの全貌を見て、美しさに感激すると同時に、パラソルと人の数にびっくり!アクセスの悪さをものともしない、イタリア人の美しい海への執念の賜物です。
ビーチの小石の浄水作用のおかげで、この海の美しさが保たれているそうです。海水も冷たすぎず、最高の一言。ビーチハウスがあったり、収集した貝をグリルしている家族連れがいたり、物売りのアフリカ人女性が歩いていたり、メジャー感たっぷりのビーチでした。
息を切らしながら30分程かけて斜面を登り、駐車場へ。より静かで穴場なビーチを目指すことにしました。
シローロから国立公園を少し北上し、地元の人たちからベストビーチと聞いていた「メッザヴァッレ」というポイントへ。写真で斜度は伝わりませんが、こちらも崖を転げ落ちるような急斜面を下っていきます。
こちらは駐車場所も少ないためか、ビーチハウスもなく、のんびりとした雰囲気。
ビーチに到着したのは夕刻でしたが、迷わず海の中へ。シローロを上回る美しさと透明度でした。サルデーニャ島やシチリア島のビーチに少しがっかりした経験のある私にとって、文句なしにイタリアでのベスト海水浴でした。
絶景を見下ろすシーフードアペリティーボ
帰りはシローロへ戻り、 レストラン「LOFFICINA」でアペリティーボ。
海を見下ろすテラス席は、またとない絶好のロケーションです。
シーフードのおつまみと、カクテルのセット(20ユーロ/ 約2,500円)をオーダー。
左から、ヒラメがサンドされたミニバーガー、燻製マグロのタルト、タコのクロケットです。写真のドリンクは、ドライバー用のノンアルコールカクテル。甘さ控えめで、ローズマリーやバラの香りが爽やかな夏らしいドリンクです。他には、ジンベースのカクテルが充実していました。
薄暮の空に星が見えるまで景色を堪能し、名残惜しみながらアドリア海を後にしました。
次回は、マルケ州の山の魅力をレポートしたいと思います!
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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