2020.08.28
スペインの巡礼地に建つエコリゾートホテルで極上スパ体験
スペイン リゾートホテル
キリスト教の聖地にあるエコリゾートへ
スペイン北西部の古都、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。サンティアゴ大聖堂に聖ヤコブの遺骸が祀られているという言い伝えから、キリスト教三代巡礼地の一つとして、世界中から巡礼者が目指すパワースポットです。
中心地からタクシーに乗り、程なくガルシア地方の豊かな丘陵地帯へ。今回はその美しい自然に佇むリゾートホテル「A QUINTA DA AUGA」を訪れました。
18世紀の製紙工場だった建物を建築家オーナーが改装した、家族経営のホテルです。
1万平方メートルある広大な敷地は、ガルシア地方の豊かな自然に溶け込んでいます。傾斜した庭を進むと、澄んだ川のせせらぎと、古い水車に遭遇しました。
環境と共生することを目指したこちらのホテルでは、最新技術による燃焼ガスとソーラーパネルで生成されたエネルギーを使用。
スペイン屈指のエコグリーンホテルとして、数々の賞を受賞しています。
館内のサロンは、オーナーのコレクションの骨董品などがセンス良く飾られ、自宅のリビングに招かれたかのような温もりに溢れていました。
一部屋一部屋丁寧にデザインされたゲストルームは、全室インテリアが異なります。ガルシア地方の伝統的な石壁を活かし、アースカラーでまとめられた空間は、巡礼者や旅行者の心と体を芯から癒してくれます。
素朴でありながら洗練されたホスピタリティの真骨頂は、ダイニングで味わえます。
自然に囲まれたテラスでいただく、地元の海の幸やワイン、オーガニック野菜の美味しさは格別。
充実したスパで、極上のひとときを
そして、今回一番楽しみにしていたスパへ。
ジム、プール、マッサージなど、ファシリティとメニューが充実した、大人だけのリラックス空間です。
私の質問やリクエストに、終始笑顔で応じてくれたスタッフ達。
天井から自然光が差し込むプールは、遊泳用と、ジェットスパの二種類あります。
人気のハイドロセラピーサーキットは、水温のゆらぎを利用して体の免疫システムを高め、血行を促進します。
カップルや友人同士で、より贅沢な時間を過ごせるのが、貸切のプライベートスパ。
プールやサウナ、ハマムが完備され、お酒や食事のルームサービスも利用できます。
マッサージは、オーガニックオイルを使ったアロマトリートメントや、アユールベーダのメニューなどが充実。
今回マッサージを担当してくれたカルラさん。
アーユルベーダヘッドマッサージ(25分:50ユーロ/ 約6,300円)とレッグトリートメント(30分:45ユーロ/ 約5,600円)をオーダーしました。
まずは、レッグマッサージ。丁寧に圧をかけて、疲れとむくみを取り除いていきます。
左腿の外側に負荷がかかっていると指摘され、ほぐしてもらいながら、正しい姿勢を心がけなければと反省。
続いてのヘッドマッサージは、心地よい香りに包まれ、あまりにもの気持ち良さに睡魔に襲われました。
アーユルベーダマッサージでは、インドの伝統医学や哲学に基づいて誕生した「SUNDARI」のオイルを使用。
心・体・精神のバランスを整え、インナービューティーを実現するためのコスメです。
ヒーリングラインのボディオイル(42ユーロ/ 約5,200円)を自宅で試してみました。
ニームやトリファラエキスが肌をしなやかに整え、イランイラン、オレンジなどがベースの香りに癒されます。
歴史の深みと自然が一体となった、謙虚で美しく、どこまでも優しいホテル。
今回は飛行機とタクシーに頼った怠惰な旅でしたが、いつか巡礼路を歩き、自分の足でこの地とこのホテルへ辿り着けた時の感動を、妄想せずにはいられないのでした。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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