2020.03.20
イタリアーナとキレイの関係 #3
仕事や育児などで多忙な日々を送りながらも、自分らしさを失わないイタリア人女性。
彼女たちのライフスタイルを仕事・家族・美容など様々な角度から、ミラノよりレポートします。
銀行勤務・ヨガインストラクター
Valentina Naldoni
ヴァレンティナ・ナルドーニ
銀行とヨガ。
対照的な仕事も、しなやかに両立中。
第3回は、銀行勤務の傍ら、 ヨガインストラクター
としても働く ヴァレンティナをご紹介します。
充実したワークライフを送りながら、
2児のママとしてのプライベートも楽しんでしまう、
ヴァレンティナのナチュラルなライフスタイルに迫ります。
index 目次
Part1
二足の草鞋を履きこなす
ワークライフ
WEEKDAYS | 銀行勤務も、目標を掲げて躍進中
ヴァレンティナの職場は、ガリバルディ地区の、イタリア随一の高層ビル街にあります。
オレンジ色の旧市街が一望できる、ミラネーゼ憧れのスポットです。
ここに自社ビルを構える、大手銀行の人事部で働くヴァレンティナ。
「銀行勤務というとストレスフルなイメージがあるけれど、勤務地がこのビルに移転してからは、外の景色にとても癒されてる。同僚にも恵まれている今の環境は、とても充実しているの。パートナーのミルコと出会ったのも、同じ職場。将来の目標は、リレーションマネージャーとして、顧客のファイナンスをサポートしていくこと。 」
知的でポジティブ、そして面倒見のいい彼女は、現在35歳。自我の強い周りのイタリア人ともうまく中和して、信頼関係を築いています。
帰宅が遅くなる日は、家のことはシッターさんやミルコと協力して乗り切っています。
SATURDAY | キッズとのヨガレッスンを開催
一週間の銀行勤務を終えた土曜のヴァレンティナは、平日以上にパワフル。
ミラノ市内のヨガスタジオで、子供たちにヨガを教えています。
レッスンを受けているのは、幼稚園から小学校低学年のお転婆ガールズ。
一人一人に呼びかけながら、優しく指導するヴァレンティナ。
瞑想の音楽をかけたり、マンダラの塗り絵をしたり、小さい子も自然にヨガの世界に親しめるような工夫が満載です。
ヴァレンティナのヨガとの出会いは、第一子妊娠を機に始めたマタニティヨガでした。
2人の子供が生まれ、子育てが少し落ち着いてからヨガライセンスを取得。
そして去年、「YOYO-GA」と名付けて手探りで始めた、キッズを対象としたヨガレッスン。
「途中で遊び出す子がいるのはもちろん、1人トイレに行くと言い出すと皆が行くし、1人喉が乾いたというと皆で水を飲みに行くの。私の忍耐力もかなり鍛えられたわ。」
エネルギーが必要な仕事ですが、中にはヴァレンティナが予想していなかった成長を見せてくれた子供もいました。
「暴力的だった子が、レッスンを重ねるに連れて、年下の子にポージングを率先して見せたり、気にかけてくれるようになったの。学校で他の子をいじめることもなくなったとお母さんも話してくれた。あと、いつも閉ざして悲しそうな顔をしていた子が、最近心を開いて、私に笑顔で抱きついてくるようになったのよ!」
「そして、長女のマルティーナ。言葉の発達がゆっくりだと幼稚園の先生に指摘された時、それほど神経質にはならなかったけれど、言語セラピーに通わせたりしていたの。ある時ヨガが効果的かもしれないとふと思って、ヨガを始めさせたら、本人も気に入ってくれて。ポージングが上達していく達成感を感じるようになると、この一年で驚くほどおしゃべりになって、精神的にも成長してくれたの。 ヨガが子供たちへもたらす効果は、想像以上だったわ。」