2020.05.21
【おこもり美容ノートfromイタリア】健康食材をもっと身近に
イタリアのクオリティ・オブ・ライフ
イタリアも、新緑がまぶしい季節。
少しずつ都市封鎖が解除されてきましたが、最終目標は、あくまでも元通りの生活を取り戻すこと。
そのためにも多くの人が慎重に、まだできるだけ外出は控え、STAY HOMEの達人の域に達しつつあります。
ところで、イタリアの平均寿命は、昨年のデータで世界6位。
延命治療の概念はなく、老後のクオリティ・オブ・ライフはかなり高いと言えます。
80代になっても、友人や家族とワインを飲む時間を楽しみ、恋愛市場でもまだまだ現役。
今回はそんなイタリア人の健康を支えている食材と、日本でも手に入る材料を使ったレシピを紹介したいと思います。
いい事づくめ、オリーブオイルの出番を増やそう
イタリアの食卓に欠かせないのが、ご存知オリーブオイル。抗酸化作用、動脈硬化や心筋梗塞などの予防、腸内環境の改善、美容効果などが高く、イタリア人の健康維持に大きく貢献している食材です。
栄養効果の高いエキストラバージンオリーブオイル(国際基準の酸度0.8%以下のもの)を選んでくださいね。
こちらは、サラダ用オリーブオイル。
私は、フルーティーでスパイシーなトスカーナ産のものを愛用しています。オイルと自然塩、新鮮な野菜があれば、それだけで十分美味しいサラダに。市販のドレッシングよりヘルシーで、野菜本来の風味を楽しむことができます。
☆ズッキーニのスパゲッティのレシピ
オリーブオイルとズッキーニを使った一皿をご紹介します。
可能なら 、パルミジャーノはぜひブロックのものを。使う直前に削ると、味も香りも最高です。残りは、紙に包んで冷蔵庫で保存します。
材料 (2人分)
・ズッキーニ 小4本
・オリーブオイル 大さじ2
・ニンニク 1かけ
・パルミジャーノ・レッジャーノ 大2〜
・バジル 唐辛子 (お好みで) 適量
・スパゲッティ 適量 (200〜250g)
ズッキーニを薄切りにし、オリーブオイルとニンニク、唐辛子を熱したフライパンで、弱火でじっくりズッキーニに火を通していきます。
沸騰したパスタ用のお湯に塩をたっぷり(鍋に大さじ1が目安)入れ、パスタを茹で始めます。
ズッキーニに軽く焦げ目がついてきたら、塩で味付けします。
茹で時間が半分経過したところで、茹で汁を残したまま、パスタをズッキーニのフライパンに手早く移します。
茹で汁をフライパンに加えて強火にし、パスタを浸し絡ませていきます。
この「乳化」が、美味しさの秘訣。茹で上がるタイミングで水分がちょうどなくなるように、茹で汁を数回に分けて加えていきます。
塩コショウで味を整え、削ったチーズを加えて出来上がり。
ズッキーニの美味しさをしっかり味わえる一品です。
種類豊富な蜂蜜を使いこなそう
イタリアは、蜂蜜の産地としても有名です。
蜂蜜は、甘味は砂糖の3倍でカロリーは砂糖より低く、ダイエットにも効果的。疲労回復、風邪予防、美容効果が期待でき、日常的にもっと取り入れていきたい食材です。
種類も豊富で、味や栄養素、用途も様々。
・アカシア:上品でクセがなく、抗炎症作用が高い
・栗:ほろ苦い味わいでチーズと相性○、貧血の改善、肝臓や腎臓の浄化
・タイム:微かな酸味があり、咳の緩和、殺菌効果
・シナノキ:ハーブ系の独特な風味、リラックス効果
・ひまわり:コクのある味、解熱作用、コレステロール値を低下
写真は、私が通っていたオーガニックマーケットの蜂蜜屋さん。
普段はこちらの百花蜂蜜(イタリア語では「millefiori (千の花)」)を愛用しています。
市場がまだ再開していないので、今回はシチリア産のユーカリ蜂蜜をスーパーで購入してみました。
甘さはかなり抑えめ。風味豊かで苦味がないので、お料理にも使いやすそうです。
ちなみに金属製のスプーンを使うと蜂蜜が変質してしまうので、木製やプラスチックのものを使います。
☆オートミール入りハニーラテのレシピ
これは、私が出産直後、母乳に良いと勧められた朝食メニュー。
手軽で栄養満点なので、今でもよく作ります。
コーヒーやココナッツオイルが苦手な方は、省いてくださいね。
材料 (全てお好みの量)
・コーヒー
・蜂蜜
・牛乳や豆乳などお好きな飲料(今回はアーモンドドリンクを使用)
・オートミール
・ココナッツオイル
牛乳とオートミールを小鍋で弱火にかけます。オートミールが柔らかくなったら火を止め、残りの材料を混ぜて出来上がり。
コーヒーに蜂蜜が、合うんです!
おうち時間を美味しくヘルシーに、ストレスフリーで過ごしていきたいですね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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