待望の第2弾開催!「BALLET TheNewClassic」堀内將平さんが挑戦し続ける理由
K-BALLET TOKYOのプリンシパルにして振付家・演出家としても活動する堀内將平さんが手掛ける「BALLET TheNewClassic」。2022年に初開催され、クラウドファンディングは驚異の751%達成、座席は全公演完売という大成功を収めました。
あれから2年、満を持して「BALLET TheNewClassic」の幕が再び上がることが発表に。公演に先駆け、フォトグラファーのNamiko KitauraさんとスタイリストのYoshi Miyamasuさんがファッションエディトリアルを作成。堀内さんと、同じくバレエダンサーの中島瑞生さんがモデルを務めます。
約4年前にKIREI METHODに登場したことのある堀内さん、そしてこれまでキレイノートの撮影にもスタッフとして携わっていただいているNamikoさん、Yoshiさんのタッグということで、「現代版・ロミオとロミオ」にインスパイアを受けて撮影されたお写真を特別に拝借。堀内將平さんのスペシャルコメントとともにご紹介します。
バレエの魅力をもっと多くの方に知ってほしい
――「バレエ」を現代の解釈で表現するガラ公演「BALLET TheNewClassic(以下、BTNC)」。どう しても敷居が高いイメージのあるバレエをより身近に感じる機会として、とても 素敵な企画だなと感じます。改めて、どんな思いを持って立ち上げることになっ たのかを教えてください。
14歳から海外にバレエ留学し、その後就職して舞台に立ってきました。9年間過ごした海外では、バレエはハイカルチャーとして扱われ、とても高い地位にあるのが当たり前でした。23歳で日本に帰国した時、世界で一番バレエ人口が多いと言われる日本なのに、一般にはバレエが浸透していない。バレエを習っている子供たちでさえ、生の舞台を見たことがないと言われ驚きました!
400年前に生まれたバレエは、今でもその格式を守り続けています。しかし、それが「古き良きもの」として、現代の人々が敷居が高いと感じてしまう原因なのかもしれません。「現代の価値観でバレエを表現したら、より多くの人々の心にも響くのではないか?」そうした発想から、生まれたのがBTNCです。世界には、トップダンサーとして活躍する日本人がたくさんいます。踊りのテクニックだけではなく、生まれ持った骨格や身体美も求められるバレエの世界で、海外のダンサーと肩を並べるのは、本当に大変なことなんです。そうした素晴らしい日本人バレエダンサーたちに日本で踊る機会を提供し、またバレエの魅力をもっと多くの方々に知っていただくのがBTNCです。
――BTNCは今回で2度目の開催。2年前に行われた第1回の後、どういった反響がありましたか? また、反響を通じて感じたBTNCの意義があれば教えてください。
ありがたいことに、とても多くの反響をいただきました。肯定的なお声が多く「BTNCの挑戦は間違っていなかった」という自信に繋がりました。反対に、否定的なご意見には「Newじゃない」といったものもあり、もっと挑戦しないと「The New Classic」と名乗るには足りないことを教えてくれました。
僕が10歳で始めたバレエは、20年以上経った今でも、日々成長や気づきを与えてくれています。20 代の頃とは変わり、回復力やスタミナが落ちてきた身体を前に、昨日と同じことを繰り返すのではなく、挑戦し続けることでしか、成長はおろか現状維持すらも難しいのだと、日々のレッスンを通して学んでいます。批判的な声に落ち込んだり、自分たちの力不足に悔しい思いをする日もたくさんあります。けれど、BTNCも同じように、挑戦することがバレエの伝統と歴史を守っていくことに繋がると信じています。
カルチャーを生み出すはずのバレエが、時代に取り残されている
――BTNCはダンサーやクリエイターに一流の方々が集結しています。堀内さんは普段の公演でも一流の方とご一緒されることが多いとは思いますが、BTNCだからこそ受ける刺激はありますか?
K-BALLET TOKYOの公演や、他のお仕事でも素晴らしい方々と現場をご一緒させていただく機会に恵まれています。今回、BTNCに参加してくださっているクリエイターの方達からはクリエイションの高さだけではなく、仕事への向き合い方なども学ばせていただいています。
先日「ただ格好良いものを作ってほしい、というだけでは力を貸せない」とクリエイターの方に言われたことがありました。なぜ私たちがBTNCをやっていて、そこにはどんな思いがあり、どんな歴史があり、何を伝えたいのか。そうしたものがなければ、クリエイションをする意味がないと。BTNCでご一緒していると、クリエイターの皆さんはいとも簡単に素晴らしいものを生み出しているように見えますが、そうしたクリエイションは、一つひとつの仕事に真摯に向き合い続けてきた結果なのだと気付かされました。
――公演で使用する衣装について、古いものをアップサイクルして使おうと思ったのはどうしてですか?
バレエの世界で、衣裳をアップサイクルするという試みを聞いたことがありません。舞台のために作られた衣裳は、倉庫に保管され、古くなったものは廃棄されていきます。しかし、消費されていくだけの衣裳は今の時代に合っているのでしょうか? 本来ならカルチャーを生み出すはずのバレエが、時代に取り残されているのを感じていました。
そこで、デザイナーの幾左田さんが以前から取り組んでいるアップサイクルを、BTNCでも実施してもらうことにしました。衣裳に残るネームタグや、ほつれた刺繍、襟元に残るファンデーションの跡。そうした衣裳に残されたストーリーを新しいものへと生まれ変わらせる。それこそがBTNCらしい衣裳との向き合い方だと思っています。
――8月開催のBTNCをどんな人に観てもらいたいですか?
みんなです! バレエファンの方々には、バレエの新しい可能性をお届けしたいです。また「敷居が高くて、見たことがない」という方々にも、バレエの面白さを感じていただけたら嬉しいです。
そして今回、僕が特に見ていただきたいのが男性です。日本のバレエ公演の会場を見渡すと、お客様のほとんどが女性です。けれど、海外では老若男女問わず、劇場に足を運ぶという文化を楽しんでいます。バレエは、キラキラのお姫様が出てくるだけではないんです。ロックで格好良いものもあれば、涙が溢れてしまうもの、美しさにため息が漏れてしまうものもあ ります。
「言葉がないと分からない」と心配なさる方も多いのですが、言葉がないからこそ、お客さまそれぞれが自由に解釈することができると思っています。言葉のないバレエは、国境も性別も年齢も超えて、多くの方の心に響く力を持っていると信じています。女性を「バレエを観に行かない?」とデートに誘ってみて欲しいです。究極におしゃれなデートの誘い文句だと、僕は思っています(笑)。
モチベーション維持のためには朝のルーティンが大切
――以前、キレイノートにご登場いただいたのが4年前。30代に突入し、肌質や 体型など、なにか変化はありましたか?
特に変わっていないです。
――当時のインタビューでは「ペスカタリアン」を実施していると伺いました。 現在も続けていらっしゃるのでしょうか? また、ほかに取り入れられている食事法があれば教えてください。
今もペスカタリアンは続けています。今年は、シーフードの量も減らして、できるだけビーガンに近づけたいと思っています。絶対に食べないと決めてしまうと生活に制限が多くなってきてしまうので、自分のできる範囲で取り組んでいます。自分の健康のためだけではなく、環境や動物のためにできる私の数少ないことのひとつです。食事は、プチ断食的に、朝は抜くようにしています。そうすると胃腸が休まり、身体が軽くなるのを感じます。
――そのほか、最近ハマっている美容法があれば教えてください。
美容法ではないかもしれませんが、生活に取り入れていることはたくさんあります! 朝、目覚めたら冷水シャワーor水風呂に入るようにしています。代謝を上げて、ダイエットや肌質の改善、眠気覚まし&やる気スイッチをオンにしています。
その後は、白湯を片手に、公園で朝日を浴びています。瞳に太陽の光が入ることで、脳が覚醒します。また、幸せホルモンも出るので、気持ちよく朝の時間を過ごせます。帰宅したら、18分の瞑想です。17分の瞑想が脳の構造を変えるという話を聞 いてから、プラス1分の 18分間の瞑想に取り組んでいます。時間がない時は2~5分くらいの短い瞑想になりますが、それでも瞑想の大切さは実感しています。
こうして朝にいろいろなことを取り入れることで、その日のマインドセットが決まります。朝の時間を活動的に過ごすことで、その日のモチベーションを高く維持し、仕事やジムも頑張れたり、健康的な食生活を心がけられたりしています。気になる健康方やマインドセットはすぐに生活に取り入れ、常に新しい自分でいるのが好きみたいです。
■「BALLET TheNewClassic」公演概要
日時:8月2日(金)15:00/19:00
8月3日(土)12:30/16:30
会場:新国立劇場 中劇場
公式HP:https://www.balletthenewclassic.com/
■チケット情報
S席 16,500円/A席 15,000円(税込)
先行販売:マイチケにて販売中
一般発売:2024年4月6日(土)10:00スタート
※マイチケ/ローソンチケット/チケットぴあ/e+にて販
https://myticketnavi.com/event/list?orderby=1&freeword=ALEXANDRE
【クラウドファンディングに挑戦中!】
開始2分で100%を超える支援を得た、注目のクラウドファンディングを開催中。
開催期間:4月14日(日)23:59終了予定
https://camp-fire.jp/projects/view/723608
スタイリスト/YOSHI MIYAMASU(SIGNO)
撮影/Namiko Kitaura(SIGNO)
<堀内將平 衣装>
1枚目
ジャンプスーツ ¥390,000/ablankpage.(ablankpage.・ablankpage.official@gmail.com)
ベスト ¥36,000/Noir Fr(ノアファー・092-981-3372)
2,3枚目
コート ¥65,000、ベスト ¥36,000/Noir Fr(ノアファー・092-981-3372)
シャツ ¥109,000、パンツ ¥75,000/ablankpage.(ablankpage.)
バレエシューズ(本⼈私物)
4,6枚目
コート ¥110,000/ablankpage.(ablankpage.)
トップス ¥30,000/LASTFRAME(TAKA・03-6670-8089)
スカート ¥968,000/ACUOD by CHANU(ACUOD by CHANU・03-5776-3679)
バレエシューズ、レギンス(本⼈私物)
7枚目
パジャマシャツ ¥42,900、シャツ ¥30,800、パジャマパンツ ¥35,200
/NaNo Art(JOYEUX・03-4361-4464)
<中島瑞生 衣装>
4,5,6枚目
コート ¥176,000、シャツ ¥86,900、スカート ¥70,400
/ACUOD by CHANU(ACUOD by CHANU・03-5776-3679)
トップス ¥30,000/LASTFRAME(TAKA・03-6670-8089)
バレエシューズ、レギンス(本⼈私物)
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