2024.01.17
バリ・チャングーの日曜は、ビーチクラブ主催マーケットが正解!
バリ島のチャングーと言えば、海沿いのビーチクラブやバーを筆頭にナイトシーンが活発な町。
そんなチャングーで、日曜日のみ開催されるとっても素敵なマーケットに出逢えました。
開放的な空間に、こだわりの原料を使ったアロマ雑貨からアートクラフト、ジュエリー、世界のグルメスタンドなどが集まるサンデーマーケットです。
実際に訪れてきたので、今回はその様子を紹介します。
緑と海のどちらも感じる、気持ちのいいマーケット
マーケットの開催地は、写真の通り大樹の下で過ごせる気持ちのいい場所。
実はここ、通常は「ラ ブリサ」として営業しているビーチクラブの敷地内なのです。サンデーマーケット開催時には、誰でもが入れるように開放されており、気軽にビーチクラブの雰囲気も楽しめるのもいいですね。
入り口から海までまっすぐの一本道にお店が並び、フードエリアが数ヶ所ありますが、いずれもこじんまりとして歩き回りやすい規模感です。
クラフトゾーンとグルメゾーン
レストランで提供される料理をはじめ、ビーチクラブはサステナビリティを重視した運営を行っています。
いかにも海の町、といった風貌の内装は、500隻以上の古い漁船から再生された木材を使い、熟練した手仕事で装飾されているそう。
また、オーガニック野菜を栽培、販売する「LDYオーガニック」が運営していることもあり、こだわりのアイテムを扱うショップが目立ちます。
メインの通りは、ファッションやジュエリー、雑貨、アートのブースが並んでいます。一味変わったバリのお土産を探している人は、ぜひ店員さんとのおしゃべりも楽しみながら、ここでしか手に入らないものを探してみてくださいね。
目印となるトイレの入った建物を右手に曲がると、そこからはグルメゾーンが広がっています。とはいえ、こちらもそれほど大きくなくグルリとすべて見て回っても、そこまで時間はかかりません。
同マーケットの主催である、LDYオーガニックの野菜やフレッシュジュース、以前紹介したこともある同系列の「Bokashi(ぼかし)」の自然派ショップも並びます。
インドネシア料理だけでなく、南米ペルーの名物セビーチェや日本の手巻き寿司、ソーセージなど世界中の人気メニューが集まっています。
このグルメゾーンは、2つのスペースに分かれているので、奥まで見逃さないように! きっと気になるグルメがみつかるはずです。イートインスペースは十分にありますが、お昼どきは混雑するので、朝ごはんを目的にしてもいいかもしれません。
マーケット内の気になるショップを訪問
散策のおともにぜひ。「Wild Lemonade」のレモネード
マーケットの入り口近くにブースを構える「Wild Lemonade」。女の子とそのファミリーがブースに立ち、コップいっぱいにレモネードを注いでくれます。
砂糖入りかなしかを聞いてくれるので、「なしで」と答えたらかなり酸味が強めだったため、結局、少し甘味を足してもらいました。それでもまだキリッとしたレモンの爽やかさが際立ち、汗をかいた体が欲する一杯です。
「JJ Royal Coffee」のコーヒーはお土産として大人気
マーケットをぶらぶらしていると、トレイを持ってなにかを勧めているスタッフさんがちらほら。気になったので立ち止まってみると、トラジャコーヒーや幻のコーヒーと呼ばれるコピルアックを扱うJJ Royal Coffeeのスタッフさんが、トラジャコーヒーのサンプルを配っていました。
トラジャコーヒーとは、インドネシア中部にあるスラウェシ島で生産されている最高峰のアラビカ種コーヒーのこと。
そしてコピルアックとはジャコウネコが食べ、消化されずに排泄されたコーヒー豆から作られるコーヒーで、その希少性の高さからバリ島のお土産として人気です。
実際、日本人に人気の商品をスタッフに聞くと、まずコピルアックの名前を挙げていました。
もちろん、看板商品でありサンプルで飲ませてもらったトラジャコーヒーも売れ筋だそう。かすかな苦みと酸味、どっしりとしたアーシーな風味です。冷やしてそのままで飲むと、さらにおすすめです。
インドネシア料理なら「Warung Nads Bali」
世界中の料理が楽しめるマーケットですが、せっかくなのでやはり現地の料理を試してみたいですよね。
グルメゾーンをぐるりと回って見つけたのは、Warung Nads Bali。田園風景が見える伝統的なインドネシア料理を提供する「ワルン」が出店しているブースです。
提供されていたのは、ナシバカール。ナシ=ご飯、バカール=焼くという意味で、ご飯をバナナの皮で包んで焼き上げる料理です。今回はここへ、丸2日かけてじっくり調理したという牛肉、魚が好きな人へのサバ、ベジタリアン向けのテンペーという3つの選択肢がありました。テンペーの代わりにチキンが登場するときもあるそう。
迷っていたらすぐ「食べてみる?」と試食させてくれるため、食べてから好みのものを注文することができます。
この日はサバを注文。目の前で鉄板に乗せると、焼き目がつくまでしっかりと焼いてくれます。あたりに香ばしい香りが。
料理が盛られているのはオファリングに使用する、バナナの皮で作られたお皿。バリの文化を感じられる上に、プラスチック不使用のお皿です。
バナナの皮を開くと広がる香りに、食欲は最高潮に!
ご飯とほぐしたサバの身を一緒に混ぜて口に運びます。ホカホカのご飯に染みたサバの旨味と優しい甘味にスプーンが止まりませんでした。
「ラ ブリサ」でバリらしい日曜日を過ごしてみては
世界からの観光客だけでなく、ジャカルタ人にも人気のビーチクラブ、ラ ブリサ。
ラ ブリサはビーチ「Mejan Stone Beach」に面しており、木々のあいだを潮風が吹き抜ける爽やかなエリアです。
ラ ブリサからは直接ビーチにも出られますが、マーケットから行くには一度道へ出てから少しだけ歩きます。ビーチでは、焼き立てのトウモロコシをかじりながら夕陽を眺めている人も……。贅沢なひとときですね。
近くには、お土産から衣類、雑貨を扱う「Canggu Centre」もあるので、お土産を探している場合は、こちらも覗いてみるのがおすすめです。
チャングーのサンデーマーケット、ラ ブリサを紹介しました。
隣にあるショッピングセンターや、ビーチと一緒に楽しめるのも特徴です。ショッピングを楽しんだ後は、ラ ブリサでラグジュアリーなひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
特にサンセットの時間帯は、巡りめく空の色に圧倒されますよ。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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