2023.11.20
【バリ・ウブド】お土産に最適。島の伝統的なオーガニックスキンケア
Toko Paras
UTAMA SPICE
Bali Life Body Care
バリ島・ウブドならではのお土産には、現地で生まれたオーガニックアイテムはいかがでしょうか。
自然豊かな地で、植物の力を信じる人々の手で作られたスキンケア。南国ならではのトロピカルな植物が原料で、自分のためはもちろん、大切な誰かにお土産として贈るのにもピッタリです。
今回はウブドに店舗を構えるこだわりの天然スキンケアやアロマ商品を扱うショップを紹介します。
Toko Paras(トコ パラス)
アロマ製品に特化した、アロマテラピー専門店。観光名所であるモンキーフォレストに近いという立地もあり、約9割が世界からの旅行者だそう。日本人女性がオーナーであるため、特に日本人観光客からは絶大な支持を得ています。
今回店頭で迎えてくれたのは、南国の方らしい大らかさと陽気さを持ち合わせたスタッフ、コマさん。ウブド出身の彼女が商品について色々と教えてくれました。
ウブドやバリ島から手に入れた、花や植物を丁寧に抽出したオーガニックのエッセンシャルオイル。ここでは、このエッセンシャルオイルをベースにさまざまな商品が作られています。その品質と信頼の高さは、日本の高級サロンからの買いつけがあることからもわかります。
日本人の一番の売れ筋は練り硬水で「ウブドのほかの店にもないと思う」とのこと。確かに、ウブドの中心地にあるいくつかのショップを見に行きましたが、練り硬水があるのはToko Parasだけでした。
Toko Parasでは、同じ花であるにもかかわらず、プルメリアとフレンジパニの香りを区別して商品展開をしています。
コマさんの説明によると「濃いピンク色をフレンジパニ、白い部分が多いものをプルメリアと呼んで分けているんです。色もですが、香りが違う」とのこと。どちらも独特の甘い香りなのですが、甘さと爽やかさの割合などにかすかな違いが感じ取れ、それぞれの特徴が生かされています。フレンジパニはバリ島から、プルメリアはジャワ島から採れたものといずれも国産です。
「でもインドネシア人はこのくらい強い香りが好きなの」とコマさんが笑いながら紹介してくれたのは、スプレー式のフレグランス。テスターをシュッとふりかけてみると、わかりやすくその場に香りが広がります。パンチのあるフローラルな香りで、好きな人も多いはず。
売れ筋2番目のボディバターは、同じようなペースト状のアイテム。こちらは商品名の通り体全体に伸ばして使えて、香りはよりナチュラルです。
売れ筋トップ3のバススクラブソルトは、湯船に限らずシャワーでも使用可能。サロン気分を味わうなら、現地のサロンでも使われている「Lulur Bali」と「Green tea」がおすすめです。
実際の使い心地をレビュー
今回は店員さんとも相談し、看板商品の練り香水とバスソルトを試してみることに。どちらも筆者自身が香りをかいで、ピンとくるものを選びました。いずれもコマさんの好きなものだそうで好みがかぶり、期待も高まります。
練り硬水「PLUMERIA」
蓋を開ける瞬間から楽しめる、プルメリアの練り香水。南国の甘い香りが好きな人にはたまらないアイテムです。ただ香る範囲は限定的なため、自分のための香水として使うのに適しています。手首の裏や、耳の後ろに塗ると体がゆるむので、ストレスを感じる機会の多い都会暮らしの人への贈り物にも。
軽く持ち運びしやすいアルミ缶で、お出かけの際の小さなバッグにも楽々収納できます。
ボディスクラブ「SANDALWOOD」
今回選んだのは、インパクトが強く珍しいサンダルウッド。蓋を開けた瞬間にサンダルウッドのエキゾチックな香りが! 香りが強めで癒し効果も抜群です。ウブドの町中で焚かれているお香を彷彿とさせ、お土産としてもいいのではないでしょうか。
ソルトを手に取り、スクラブを転がして体をなでるようにマッサージ。そのあいだも香りに包まれるので、旅の疲れも溶けていくよう。5分程度おいてからシャワーで洗い流します。使用後は肌が柔らかくなめらかに!
サンダルウッドはニキビの予防改善や、肌の明るさの強化、エイジングケアとしても効果が期待できます。
UTAMA SPICE(ウタマスパイス)
バリ島・ウブド生まれのウタマスパイスは100%天然のスキンケアブランドで、今は日本からも購入できます。インドネシアの伝統的なハーブの知識を生かし、純粋なエッセンシャルオイルをスキンやヘア、ボディなどさまざまなプロダクトに使用しています。
人類、自然、神々を尊重し、調和して働くことを約束するというバリの文化的概念「トリ ヒタ カラナ」を守っており、原料選びから製造の過程まで人と自然環境に徹底的に配慮されています。
ボトルにもリサイクル効率のいいガラスとアルミを採用し、店内に詰め替え販売のリフィルコーナーを設けていることからもその姿勢がうかがえます。
今回は中心地にあるウタマスパイスのひとつ、Hanoman店を訪れ今の人気やおすすめを聞いてきました。こじんまりとした店内ですが、ベストセラー商品がそろい、店員さんも時間をかけて丁寧に説明してくれました。
人気のある商品は、まずバリらしく天然の原料を使った虫よけスプレー、そしてセラム。また新発売のヘアオイルもすでに人気になりつつあります。乾燥が気になる肌には、クリームよりオイルの方が高保湿力だそう。
実際の使い心地をレビュー
Hair Oil HERBAL SILK (ヘアオイル ハーバルシルク)
実際に試してみたのは新商品のヘアオイル。なかでもベースのオイルがほかと違い特別な仕様だという一本を購入して、使ってみます。
オイルのベースは、現地の女性も習慣的に使っているククイオイル。低刺激のわりに効能が期待できます。バリの女性の髪は黒々と艶があるので納得ですね。
ほかにもホホバオイル、ひまし油にさまざまな精油が含まれ、赤に近いオレンジ色はブアメラの天然カラーだというからビックリ!
基本はシャンプーの前か後、もしくは朝や睡眠前などにも効果的だそうです。ヘアロスや枝毛などのダメージヘアの改善にもいいと教えてくれました。
ラベンダーやローズマリーといった精油の香りがメインで、ベタっとならず髪への浸透もよく使いやすいです。もみ込んで馴染ませると、うる艶髪に!
Bali Life Body Care(バリ ライフ ボディケア)
オフィシャルストアとしてはウブドに一店舗しかない、ウブド生まれのスキンケアブランドバリ ライフ ボディケア。
地元産の原料を自然のまま使用し、化学物質に頼らずともバリ本来の美しさを反映した製品作りをしています。さらにバリライフは、より自然で持続可能な社会へのアプローチをすすめています。
例えばパッケージは、竹やヤシの葉などの天然素材を使って地元の職人が熟練の技で作っていて、パッケージの一部はクタに拠点を置く人道支援団体から調達することで、コミュニティのサポートにつながっています。
店内は小さいながらも整っており、欲しいものが見つけやすいディスプレイ。気になるものはテスターで実際の香りや使い心地を試すことができますよ。
またスタッフのお姉さんは、デパートの美容部員さんのような丁寧かつ気さくな対応で、気軽に質問に答えてくれます。
またリフィルサービスのコーナーを目立つところに設けていることからも、循環型の運営を意識しているのがうかがえます。ボトルは持参したものを使い、ジャーより直接商品を購入することができます。ビン詰めのものを買うより、半額ほど安くなるのでとてもお得です。
しばらく滞在するなら、検討してみてはいかがでしょうか。
実際の使い心地をレビュー
ハンドクリームやボディクリームが人気だと教えてもらいましたが、湿度が高く暑い時期のウブドでクリームを使うのは至難の業……。ということで、こちらもベストセラーだというアロマテラピーオイルを試してみます。
Bali Herbal Oil Roll-On(バリ ハーバルオイル ロールオン)
ココナッツオイルにティートリーやユーカリと似ている植物カユプテ、シナモン、クローブなどの精油やスパイスをブレンドした、インドネシアの伝統的製法のオーガニック・ヒーリングオイル。リラックスしたいときなどにサッとひと塗りして使うオイルです。
具体的には、筋肉をほぐす、リウマチの痛み軽減、虫刺されによるかゆみの緩和、風邪・アレルギーの改善、肌に保湿などが期待できます。
スパイシーさの中に、優しい甘さも感じられる心地いいアロマです。
ロールオンタイプで、気になる症状に幅広く使えるため、ポーチに忍ばせて旅先に持って行きたい一本です。
バリ島・ウブドに拠点を持つ自然派のスキンケアブランドを紹介しました。どれも植物の力を最大限に引き出す伝統的な製法で作られたアイテムばかり。
いずれのショップでも成分の質について聞くと、笑顔で「保証する!」と答えてくれたのが印象に残っています。
ウブドを訪れた際にはぜひ実際にショップを訪れ、お気に入りの香りを見つけてくださいね。バリ旅行の記憶に残るお土産になること間違いありません!
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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