2023.10.22
東北初のラグジュアリーリゾートで過ごすエクスクルーシブな滞在
記録的な暑さが続いた夏が去り、朝晩には肌寒さを感じる日が増えてきました。今回は、こんな季節にもおすすめの自然豊かなリゾートをご紹介します。
世界有数の上質な雪が降ることで、40年以上前からスキーリゾートとして親しまれる岩手県・安比高原に、2022年2月「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」が誕生しました。東北エリアでは初となるラグジュアリーリゾートとして話題を呼んでいます。
東京駅から東北新幹線で約2時間強で盛岡駅に到着。そこから宿泊者専用バス(要予約)に乗って50分ほどでAPPIに辿り着きます。
安比高原ならではの土地の魅力に、インターコンチネンタルの洗練さを融合することで生まれた唯一無二の存在。自然に身を置きながら穏やかに流れる安比時間の中で、上質なサービスに心を潤すスローラグジュアリーリゾートです。
わずか開業8ヶ月でWORLD LUXURY HOTEL AWARDSを受賞
今年2月で開業1周年を迎えた「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」は、2022年10月、旅行業界のアカデミー賞と称される「WORLD LUXURY HOTEL AWARDS 2022」を開業からわずか8ヶ月で受賞するという快挙を果たしました。
さらには、スキー業界のオスカーとも称される「WORLD SKI AWARDS 2023」においてもファイナリストに選ばれました。
山を望むように開けた屋上ビューテラス、岩風呂と檜風呂を擁した温泉大浴場、クリエイティブな美食体験を提供するダイニングとバーなど、贅沢な施設の数々。ワンランク上のエクスクルーシブな滞在を約束してくれます。
1泊2日滞在スケジュール
<1日目>
11:35 盛岡駅発(IHR専用バス・要予約)
12:30 APPI 着
13:00 ランチ
14:30 アフタヌーンティー
15:00 チェックイン
16:00 大浴場
18:00 アペロタイム
19:00 ディナー
21:30 バー
<2日目>
8:00 朝食
11:00 チェックアウト
13:25 APPI 発
14:30 盛岡駅着
幻の絶景、八幡平ドラゴンアイがお出迎え
メインエントランスに足を踏み入れると、外の明るさが嘘のような暗闇に。長い廊下は安比高原の静寂で深い森を思わせるよう。まさに日常から非日常へのアプローチです。
奥からゲストの到着を見守るのは、幻の絶景「八幡平ドラゴンアイ」をモチーフに制作されたという美術家・前田耕氏のアート。秋田県と岩手県に跨る国立公園・八幡平頂上付近にある鏡沼の雪解けの様子が龍の目に見えることからそう呼ばれています。
5月下旬から6月上旬の雪解けの限られた時期にしか見られない神秘の景色だというから、いつか実際に足を運んでこの目で確かめてみたいもの。
早めに到着したらメインダイニングで贅沢ランチ
少し早めに到着したら、お部屋の準備ができるまで、ホテルのレストランでランチがおすすめ。
朝食、ランチ、ディナーを提供する「白露/SHIRATSUYU」は、郷土料理と西洋料理を融合した斬新なローカルクイジーンダイニング。
“森の中の渓谷”をコンセプトにデザインされたレストランの柱には、松川渓谷の玄武岩の隙間に生える植物を表現したプリザーブド素材の苔が幾何学的にあしらわれています。
渓谷を象徴する水と岩を苔で表現したオブジェ。それらを囲むように真四角に配されたレストランエントランスのカウンターテーブルでは、森の東屋で寛ぐようにコーヒーやカクテルを。
中:手打ち蕎麦と八幡平野菜の天ぷら
右:黒毛和牛と八幡平マッシュルームのガーリックライス
ランチはコースとアラカルトの用意があり、地元の新鮮な食材や三陸の魚介類を使用した、シェフが織りなすクリエイティブな料理が楽しめます。
ゲストをもてなすコンプリメンタリーアフタヌーンティー
ホテルに到着するやいなや、ラウンジでチェックインの手続きと同時に、ウェルカムスイーツならぬ、アフタヌーンティーをいただきます。宿泊客はもれなく“エクストラサービス”として無料で体験できるというのは嬉しいポイント。
英国の伝統スタイルに岩手の地元食材を使ったフィンガーフードと、香り高く見た目にも華やかなハーブティーでホッと一息。連泊のゲストも考慮して、メニューは日替わりで。セイボリー2段に対してスイーツ1段というバランスも丁度良い。
<季節のアフタヌーンティー(メニュー一例)>
合鴨テリーヌ
パストラミサンドイッチ
イカのマリネ
カポナータを使ったキッシュ
マンゴープリン
ラムレーズンのマカロン
チーズケーキ、ラズベリーのケーキ
抹茶とチョコレートスコーン
全38室の限られたゲストをもてなすスローラグジュアリーリゾート
全38室ある客室は、クラシックツイン、プレミアムツイン、プレミアムスイートなど、7タイプの客室で構成されます。「安比の自然との一体感」をコンセプトに、四季折々の風土と自然を象徴する色調のインテリアを配し、床に木目をあしらい、安比の山々との繋がりを感じられるよう。
冬は白銀のスノーゲレンデ、夏は太陽に映える緑の山並み…檜風呂から絶景を望むビューバスタイプ。一枚の絵画のような景色を眺めながら湯浴みを楽しめます。室内にいながらも露天風呂に浸かっているような、高原ならではの優雅なバスタイムに。
究極の非日常体験が叶う、300㎡超のプレジデンシャルスイート
このホテル最高級の「プレジデンシャルスイート」はフロア面積306㎡を有するメゾネットタイプで、海外からのVIPを迎えるのにも相応しい1室。
10名まで会食ができるダイニングテーブルと、天井高のリビング・ダイニングを配した広々とした空間に心躍ります。室内には専用エレベーターや展望テラスが完備され、邸宅で暮らすような気分が味わえます。書斎エリアや瞑想やヨガに最適な空間など、ワンランク上の寛ぎを満喫できます。
右:ツイードを思わせる裂織(さきおり)のアート
大自然に抱かれて解放感に浸る天然温泉露天風呂
ゆったりと天然温泉に浸かるのも日本の旅先ならではのひと時。ディナー前にひとまず温泉で長旅の疲れを癒やしたいところ。
館内にある温泉大浴場には「岩風呂」と「檜風呂」のテイストの違う2種があり、翌朝には男女入れ替わるスタイル。露天風呂からは目の前に広がる大自然を独り占め。昨今人気のサウナも併設。身も心も“ととのう”を実感できます。
中:温泉大浴場「岩」と「檜」は朝晩で入れ替え制
右:バスアメニティは全世界インターコンチネンタル共通でBYREDOのリフィルボトル
薄暮のラウンジでジャズとフリーフローを楽しむアペロタイム
夕暮れ時にはラウンジ中央に鎮座した円形の暖炉に炎が灯され、至福のアペロタイムがスタート。
夏は温かな西日に包まれ、冬は漆黒の闇に浮かび上がる雪景色と揺れる暖炉の炎を眺めながら、本格的なジャズの生演奏に身を委ねます。
ピンチョスやマリネなど軽食プレートと、シャンパン、ワインなどアルコール類をフリーフロースタイルで。温泉で火照った体にシャンパンの泡が染み渡ります。
アフタヌーンティー同様、アペロタイムもまたコンプリメンタリー。ラグジュアリーリゾートならではのホスピタリティを実感します。
右:ミニバーガー、ライスコロッケとトマトソース、パティシェ手作り生チョコレート、自家製キムチ、ヤリイカのボイル、比内地鶏グリル
みちのくの食材を余すことなく活用するクリエイティブな美食体験
三陸の鮑や帆立、前沢牛、安比高原匠のプライムポークなど、東北とりわけ岩手県は食材の宝庫。
メインダイニング「白露/SHIRATSUYU」では、”Farm to Table”をコンセプトに、みちのくの特選食材や三陸の魚介類などを使ったクリエイティブなメニューと、地酒ワインペアリングを楽しむ、斬新なローカルクイジーンに定評があります。野趣溢れる旬の食材を使った料理や、独自に調合した熟成醤油を使った料理など、オリジナリティに富んだメニューを提案しています。ディナーは和洋いずれかのコースを選べます。
たとえば、その日採れたヤリイカを実から墨に至るまで余すことなく一皿で表現したり、ディナーにとどまらず、アフタヌーンティー、アペロタイムでも、形を変えて味わうことができます。
翡翠茄子においては、焼き茄子を主役の穴子の枕にして、本来ならば捨ててしまうような茄子の皮に、軽く焼き目をつけて線上に飾るという、シェフのセンスが光るサスティナブルな一皿も印象的。
マッシュルームのカプチーノスープはシェフのスペシャリティ。カプチーノの気泡を消すことなく掬い上げるように口に運ぶと、口の中で泡がパチンと弾けてマッシュルームの風味がより感じられるという。
右:無垢[-innocent-]という名の岩手県菊の司酒造の純米酒。おだやかな香りとジューシーな味わいで米の旨味をしっかりと感じられる
右:安比高原の夏の夜空をイメージしたというシェフズセレクション
<開業1周年記念特別企画コース(11月30日まで提供)>※季節によってメニューが変わります
洋野うに牧場四年うにのカクテル
岩手県産グリーンアスパラガスのパートフィロ イカのグリル
八幡平オーガニックマッシュルームのカプチーノスープ
翡翠茄子と八幡平ズッキーニ 大穴子の炭火焼き 赤ワインソース
岩手ブランド牛3種食べ比べ 岩手牛フィレ肉のステーキ
シェフズセレクション 安比高原の夏の夜空をイメージして
大人のための隠れ家バーで酔い痴れる夜
宿泊客でも見落としてしまいそうな客室フロアの一角に佇む、オーセンティックバー「畚(もっこ)/MOCCO」で食後の一杯を。
隠れ家のような静けさの中で、上質なアルコールをいただくひと時。今日の旅を振り返ったり、明日のプランを立てたり、その日の締めくくりをゆったりと過ごすのに絶好の場所。
右:モクテルにアレンジも可能。アルコールが苦手な人でも安心
和洋豊富なメニューから選べる朝食
極上の眠りを約束するシモンズのベッドと遮光カーテンのおかげですっかり熟睡できました。目覚まし時計をかけないとうっかり寝過ごしてしまいそうなほど。
清々しい朝の光を浴びながら自然の中をウォーキングして、体をしっかり目覚めさせた後は、昨夜のメインダイニングへ再び。
セミビュッフェスタイルでサラダや前菜、パン、スイーツ、ドリンクなど、好きなものを好きなだけ。
メインは和食膳、お粥膳、フレンチトースト、パンケーキなど、和洋の種類豊富なメニューから選べます。
朝食・アフタヌーンティー・アペロタイム付プラン(クラシックツイン 65,000円~、プレミアムツイン 100,000円~、プレミアムスイート 300,000円~)なら、ホテルステイを最大限に堪能できます。
右:お腹に余裕があればホテル特製フレンチトーストもおすすめ
終わりに
冬は純白のスノーゲレンデ、夏は緑が一面に広がる高原リゾート。
別荘地やスキーリゾートとして長年愛されてきた、歴史ある安比高原の一等地に突如誕生した外資系ホテル「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」が、この地に新風を巻き起こす存在になりつつあることを実感しました。
日常から離れ、四季折々の自然美に魅せられ、季節の変化を五感で楽しむ。洗練された空間の中で、ホスピタリティが生む究極の至福体験に心を潤す。
東北の自然と溶け合うスローラグジュアリーリゾートで、心満ち足りる休日を叶えてみてはいかが?
17歳から読者モデルとして「Vivi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。6年にわたってMBSラジオパーソナリティを務める。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーランスに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は47カ国。特にタイに精通し、渡航回数は30回以上。ハワイ留学、LA在住経験有り。現在は拠点を湘南に移し、全国各地を巡りながら、東京と行き来してデュアルライフを送る。JSAワインエキスパート呼称資格取得。
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