2023.05.16
チェンマイで小樽を再現?フォトジェニックなスポットと、おすすめカフェ
Slow bar on the way(スローバー オン ザ ウェイ) A Day In Chiang Mai Coffee Brew(ア デイ イン チェンマイ コーヒーブリュー)
チェンマイの旧市街の東側に位置する、以前は活用されていなかったメーカー運河(クローン・メー・カー)が開発され、最新の観光スポットに生まれ変わりました。
北海道の小樽川を再現したといわれるその界隈と、おすすめのカフェを2軒紹介します。
生まれ変わったメーカー運河
何十年も放置され水質汚染が深刻になっていた、チェンマイの重要な水路のひとつ「メーカー運河」。数千万バーツを投じて整備、2022年には若者を中心に注目を集めるエリアに生まれ変わったのです。
この約1kmの区間にはカラフルな植物や花が植えられ、提灯付きの日本の橋が2本設置されています。そして住民の多くは住居の外壁を改造し、ショップやレストラン、カフェとして訪れる人をもてなしてくれます。観光地でありつつも、地元の人とのコミュニケーションが取りやすいのは、そういった理由からかもしれませんね。
そしてこの生まれ変わったメーカー運河が、北海道の小樽運河に似ていることから「チェンマイの小樽運河」とも称されているのだとか。タイでは日本の食やファッションなどが注目され、チェンマイの中心にも日本人街のような一角があるほど。異国で体験する日本もなかなか風情があり興味深いものですよ。
チェンマイ市は今後もこの地域の発展を拡大、チェンマイ中心部の新しいランドマークとして、4kmを目標としているのだとか。今後の進化にも期待が高まります。
【参照サイト】チェンマイのメーカー運河を小樽運河のように
メーカー運河の楽しみ方
メーカー運河沿い一帯は、日本をテーマにしていて屋台やお店、バー、座敷などがたくさんあり驚きます。「いらっしゃいませ」「おいしい」など日本語の看板や暖簾、装飾なども多く、今どこにいるのか一瞬わからなくなってしまうほど!
タイ・チェンマイののどかな雰囲気と日本というテーマが融合し、ノスタルジックな日本を彷彿させてくれます。
ただ日本をテーマにしているとはいえ販売されているのは、ほぼタイのお土産や食べ物なので、お土産探しも楽しめます。片言のタイ語や英語を使って、現地の人とやり取りするのも楽しい時間になるはず。
またフォトジェニックな街並みから撮影のために訪れる人も多く、カメラマンによる撮影をいたるところで目にしました。まるで映画の世界に迷い込んだような写真が撮れるので、ぜひ撮影も楽しんでみては?
風情がアップするのは夕暮れ
今回紹介するカフェなど、朝から開いている店もありますが、メーカー運河が本格的に盛り上がるのは夕暮れから。日が落ちて空の色が変わり始め、川沿いのライトが灯る頃がとても美しくおすすめです。
人通りが増えて活気づくと、まるで夏祭りのような雰囲気が漂いワクワクします。
(右)ひまわりと鯉のイラストがノスタルジック
特に橋の上からは、メーカー運河が少し高い位置から見渡せるため、一緒に写り込みたい人ならぜひここから! 実際にたくさんのタイ人や観光客が自撮りなどの撮影を楽しんでいました。
運河ビューの特等席
Slow bar on the way
メーカー運河のなかでも、特に人気なのがこちらのカフェ「Slow bar on the way」。
こちらも例にもれず住居を改装した一軒で、運河に面した小さな窓から接客をしてくれる様子も、とてもフォトジェニック!
メニューはオーナーおすすめのドリンクで、看板メニュー「Slow bar on the way(ストロベリーソーダ)」をオーダー。お店の方も慣れたもので、「撮影させて欲しい」と頼むとドリンクを仕上げる瞬間を教えてくれるので、フォトジェニックな瞬間を抑えることができます。
(右)ドリンクが提供される小窓
甘くて冷たいドリンクは普段は飲みませんが、こういう観光地ならではの雰囲気の中、しかもムシムシとした夏の日には美味しく感じられ、瞬時に体をクールダウンしてくれます。
コーヒーはチェンマイ、チェンライ産という地元のものを。モカで淹れるそのエスプレッソのおかげかまったく甘ったるさはなく、ビタースイートなバランスで美味しくいただけました。
またオーナー女性のフレンドリーな笑顔と、心地良いおしゃべりのおかげでいい時間を過ごすことができました。
こじんまりした本格派
A Day In Chiang Mai Coffee Brew
メーカー運河を歩き回って、エアコンの効いた空間でゆっくりと過ごしたいなら、メーカー運河より徒歩3分ほどの場所にあるカフェ「A Day In Chiang Mai Coffee Brew」もおすすめ。巨大倉庫内にある同店はコーヒーを提供する空間、そしてケーキを提供する空間があり、どちらでも飲食を楽しむことができます。
(右)カウンターと客席がある空間
チェンマイなど北タイのコーヒー豆を主に扱う、オーナーのコーヒー豆に対する情熱が詰まった一軒です。スタッフの方の素敵な笑顔に、フレンドリーかつ英語の対応で快適。ゆっくりと時間を過ごすことができますよ。
おすすめのケーキは注文を受けてから仕上げるため、とてもフレッシュな状態でいただけるのも魅力。「味はどうですか?」とパティシエ自ら声をかけに来てくれたのも、とても嬉しく同時にケーキへの想いを感じました。
「アイスクリームのようなテクスチャを出したかった」というこちらの「Juicy Cheese Cake」は、まさに濃厚チーズのアイスクリームのよう! かすかな酸味が味わいを引き立てます。ひんやりとした本体に、甘過ぎないクリームを贅沢に盛り付けてサーヴされる、同店の看板ケーキです。
メーカー運河と周辺のカフェを紹介しました。
一般的な観光スポットではない場所を探している、チェンマイには何度も来たことがあるという人には特におすすめしたいスポット! ローカルやタイの観光客に交じってノスタルジックな日本を味わう体験を、楽しんでみてはいかがでしょうか。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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