2023.04.30
おしゃれ通りニマンヘミン。体に優しい、オーガニックカフェでゆるむ時間
Free Bird Cafe(フリーバードカフェ)
GINGER FARM KITCHEN (ジンジャーファームキッチン)
タイの北に位置する古都・チェンマイ。世界中から多くの人が訪れるチェンマイの街には、人や環境に優しい、自然派のカフェやレストランが数多く存在します。
旅行先であっても、できれば健康的な食生活を営みたい人、またセンスのいい素敵な空間で過ごしたい人は多いと思います。今回はチェンマイのカフェ密集地であるニマンヘミン、その中で特におすすめのエシカルなカフェを2つ、紹介します。
チェンマイ、そしてカフェ事情
タイ・チェンマイはバンコクに次ぐ都市で、「北方のバラ」とも称される美しい古都。古都というだけあり、ワット(お寺)や昔ながらの建築物に出合う機会も多く、どこか懐かしさを感じる町でもあります。
さらにここ10年ほど開拓が急激に進み、今ではその治安の良さや暮らしやすさから、ノマドの聖地として大人気の街になっています。そういったニーズに対応すべく、WiFiとコンセントが完備されたノマド仕様のカフェが多く存在します。
また多くの西洋人ノマドが滞在することから、彼らの志向に合ったオーガニック食材を扱うお店も増えています。今回はそういった店が多いニマンヘミンという界隈と、エシカルで人と環境に配慮したカフェを取材しました。
ニマンヘミンが外せない理由
チェンマイが人気の理由のひとつともいえるのがニマンヘミンの存在。
おしゃれストリートとしても知られるニマンヘミン通りは約1kmにわたり、表通りだけでなくそこから派生する数本の「Soi(ソイ=路地)」の両脇にも、センスのいいブティックやカフェ、ギャラリーを見つけることができます。
またニマンヘミンは夜ににぎわいを見せるエリアとしても知られています。タイの旧正月、ソンクラーンもこのあたりは大いに盛り上がっていましたよ。
昼も夜も楽しめる、間違いなく訪れたいスポットです。
ニマンヘミンの街歩きはここから!
ニマンヘミンにおいて、誰もが知っているスポットは「MAYA」、そして「One Nimman」という2大ショッピングモール。待ち合わせや迷った時の集合場所にも便利な、地元の人にとってもランドマーク的存在です。
街歩きならまずそのどちらかから始めるのがスムーズ。
「MAYA」は現代的なショッピングモールで、世界的なファッションブランドやドラッグストアが充実しています。地下と4階にフードコートやレストランがあり、地元フードやヴィーガン、日本食も。また地下にある自然志向な「Rimping(リンピング)」は旅行者も地元の人も通う、品ぞろえの多い輸入食品も扱うスーパーマーケットです。
「one nimman」は交差点を挟んで「MAYA」のほぼ対岸にあります。
レンガ造りの開放的な建築物は、ヨーロッパの街並みを彷彿させるものです。こちらにはチェンマイやタイ発のアロマやコスメショップ、ファッションブランドなど、より地元に根付いた買い物を楽しむことができます。
フードコートではお手軽な価格で衛生的にローカルフードが食べられるほか、話題のレストランやカフェもテナントとして入っているので、要チェック!
また週末にはマーケットが開催され、ファッションや雑貨を扱うテントが並びます。
ニマンヘミン通りをぶらぶら歩きながら、気になるSoi(路地)があればどんどん入ってみましょう。
メインの通りは車やバイクの行き来が多いので、騒音や排気ガスが気になる人もいるかもしれません。Soiではその喧騒から少し離れて、ニマンヘミンらしさを楽しめるはず。大木や咲き乱れる花にも心が癒やされます。
界隈にはタイ北部の名物グルメ、ココナッツカレー麺カオソイの名店「カオソイ ニマン」や、2017年のラテアートチャンピオンの一杯が飲める「Ristr8to Cafe」もありますよ。
「Free Bird Cafe(フリーバードカフェ)」
ヴィーガンカフェとしてだけでなく難民支援活動「thai FREEDOM HOUSE」の拠点として、また異国で暮らす外国人のコミュニティとしても機能している「Free Bird Cafe」。
オーダーカウンターの横にはセカンドハンドショップや、自然派のコスメ、エシカルアイテムが陳列された棚が。セカンドハンドにはまだ使える食器や本、洋服、靴などあらゆるものが並び、まるでお宝探しのようでワクワクします。
注文が終われば、正面に向かって左側の入り口からカフェスペースに入ります。
そしてカフェでは、店員さんのおすすめでフルーツたっぷりのヨーグルトボウルを注文。プラントベースミルク(オーツを選択)のミルクラテを一緒にいただきます。ココナッツの容器に入ったフルーツやケフィア。みずみずしいフルーツは、一週間分くらいの量でお腹いっぱいに!
オーツミルクの「カフェラテ」70THB
メニューの選択肢も多く、雰囲気もいい。必ずまた来たいと思わせられる一軒です。
「GINGER FARM KITCHEN (ジンジャーファームキッチン) 」
「One Nimman」の一角にある、オーガニック食材を扱うカフェ「Ginger Farm Kitchen」。
もしチェンマイの滞在時間が短く、ひとつを選ぶならこちらをおすすめします。というのも抜群の立地、そしてミシュラン2021への掲載や、「CHIANG MAI GREEN KITCHEN CERTIFICATE 2023」などを受賞し、味・品質ともにお墨付きなのです。
材料にはできる限りオーガニックで育てられた野菜を使用し、MSG(グルタミン酸ナトリウム)不使用なのも安心して食べられる理由です。
こちらのカフェ・レストランはとにかく大人気。その理由はクオリティだけでなく、フォトジェニックな内観! 色やタイル使いが抜群で、どこもかしこも絵になる可愛さです。
ランチタイムは満席になっていることも多いので、取材時は3時前に訪れましたが、私以外にもたくさんの人が食事を楽しんでいましたよ。
たくさんあるメニューのなかから今回は、北タイの名物「チキンのカオソイ」と「オーガニックギムネマと平飼い卵の炒め」、バタフライピー入りフレーバーティーをオーダー。カオソーイはパリパリの揚げ麺を、ココナッツベースのカレースープに浸しながら食べるのがお気に入りです。
タイ料理はハーブをたっぷり使うので香り高く、香辛料が好きな人にはたまりません。
プレゼンテーションも美しく、ボリュームも大満足! こちらは友人や恋人、家族など人数が多いほど色々と試せていいのかもしれません。
「オーガニックギムネマと平飼い卵の炒め」135THB
「Antioxidant(バタフライピー・玄米・レモングラス)」120THB
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街歩きが楽しいニマンヘミンエリアと、自然派カフェを2軒紹介しました。
旅行先では知らないあいだに疲れも溜まりやすいもの。そういう時には、オーガニック野菜を扱ったたっぷりの野菜料理を食べて心と体をゆるめ、リセットしてみては。またパワーがみなぎって、街歩きや観光を楽しめるはず!
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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