2022.12.27
長い冬を、温かくポジティブに。ミラノのおこもり系カフェ2選
HYGGE(ヒュッゲ) GOGOL & COMPANY
北欧コンセプトのカフェで、あったかランチ
ミラノのある北イタリアにも、ヨーロッパ特有の霧が立ち込めるグレーな冬が到来しました。
イタリアの陽気で明るいイメージは、全てローマやナポリの南イタリアのもの。スイスやフランスに近いミラノの緯度は、稚内と同じ北緯45度、冬が長いわけです。
この季節に訪れたくなるのが、こちらのカフェ「HYGGE(ヒュッ)」。デンマーク語で「居心地いい空間や時間」という意味で、北欧の人々が心地よくハッピーな日常を送る上で大切にしている言葉です。
店内は自然光と間接照明によって程よく明るく、打ち解けた雰囲気。友人や家族とお喋りしたり、奥まったソファ席でまったりしたり、1人で本を読みながらゆったりと過ごしに来る人もいます。
海外からの旅行者にも人気のカフェ。外国人や一見さんにもウェルカムな雰囲気は、私たちにとってもありがたいですよね。
寒い日に欠かせないのが、ホットチョコレートとチャイ。コーヒーや緑茶が体を冷やすのに対し、体を芯から温めてくれます。
季節の野菜を取り入れたランチメニューは、1ヶ月半ごとに変えているそう。
ラム肉のシチュー(16€/約2,300円・税込)は、ライ麦パンと一緒にいただきます。ドライサンチョーク(菊芋)の甘みとレッドカラントの酸味がスパイスできいていて、ラム独特の重さや臭みがなく、あっさりした仕上がりです。
キムチ入りのパストラミサンドイッチ(15€/約2,200円・税込)。人参キムチとチーズ、パストラミが、トーストされたパンとの相性抜群です。
食後にオーダーしたチョコレートクラフィン。クラフィン(クロワッサン生地のマフィン)は、外はこんがりで中はしっとり。コペンハーゲンでもよく見かけるスイーツです。トンカビーンズカスタードとの甘さ控えめの組み合わせは、クセになる美味しさ。次回は朝食にいただきたいと思いました。
勉強やパソコン仕事にも快適な、本屋さんカフェ
友達とお茶をする時だけでなく、集中して勉強や仕事をしたい時の駆け込み寺にもなっているのが、次にご紹介する「GOGOL & COMPANY」です。
1階と2階の広い店内は、壁一面に本がギッシリ。どのスペースにもテーブルと椅子があって、書斎のような雰囲気の中でゆっくりコーヒーを飲んだり、お喋りしたり、読書したり、思い思いの時間を過ごします。2階にはコンセントも整備されていて、パソコン仕事や勉強に集中できるスペースがあります。
いつも明るくカプチーノとブリオッシュを作ってくれるスタッフ。こちらのカスタードクリームが絶品なのです。
日本フレンドリーなオーナーのセレクトで、イタリア語訳された日本のマンガや料理本なども充実しています。オーナー夫妻は、コロナ渦前は毎年日本で年越しをしていたほどの日本ツウです。
意外に読書好きなイタリア人は、子供にも大人にも本を贈りあいます。絵本やアートの本も揃っているので、イタリア語がわからなくても十分楽しめる本屋さんです。
ヒュッゲと本屋さんのおこもり空間、ミラノを訪れた際にぜひ足を運んでみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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