2022.10.29
ナポリと、その先の海へ。憧れのカプリ・ブルーとアマルフィを巡る旅
SORBILLO(ソルビッロ)
旅のスタートは、ナポリで下町グルメ三昧!
Vedi Napoli e poi puoi. ナポリを見ずして死ぬことなかれ。
南イタリアの都市ナポリを語る時に、使われる言葉です。それほど美しく情緒に溢れた、歴史ある街・ナポリ。人も街もキャラクターが濃く、好き嫌いが極端に分かれる場所でもあります。
高台からは、ポンペイを灰に包んだヴェスヴィオ山や海が見渡せます。このエリアはかつて貴族たちが住んだ高級住宅街で、坂を下ると昔ながらのダウンタウンが広がっています。ナポリはスリが多いことで有名でしたが、今回久しぶりに訪れて、かなり治安が良くなったなと実感しました。
建築家によってそれぞれデザインされたメトロの駅は、観光名所になってしまうほどアートで楽しい空間でした。電車の本数が少なく、実用性がやや低いのが玉にキズ。
ナポリでまず食べたいのが、ナポリピザですよね。世界的に有名な「SORBILLO(ソルビッロ)」は予約を取らないお店で、悠に1時間超えの長蛇の列でした。SORBILLOは諦めましたが、他のどのピッツェリアもハズレがないと言い切れるほど美味しいです。
ナポリ発祥のマルゲリータは、トマト、モッツァレラチーズ、生地、焼き方、どれをとってもすべてが美味しくて、幸せしか感じません。
他にもシーフードのフリットやパルミジャーナというナスのチーズグラタンも、ぜひ試したい南イタリア名物グルメです。
ナポリは、イタリアで一番コーヒーが美味しいと言われています。水がコーヒーに合っていて、他の地方より淹れ方にもこだわっています。
地中海の宝石、カプリ島へ
ナポリも面白いのですが、このエリアの真骨頂はその先にあると断言できます。ナポリのベヴェレッロ港からフェリーに乗り、ナポリ湾の島々やアマルフィ海岸を目指して、いざ出港です。
まずはナポリから約1時間、地中海の宝石カプリ島へ。白い石灰の海底に反射した海の青さがあまりにもきれいで、この島がなぜ古代ローマ時代から別荘地として愛されてきたのかがわかります。
ロープウェーで島の中心へ。海と白い建物のコントラストが眩しいです。
島全体が正真正銘の高級リゾートで、街にはハイブランドのお店が軒を連ねます。カプリサンダルをオーダーメイドで作ってくれるお店も。ショッピングも存分に楽しめる島なのです。
見所満載の島々とアマルフィへ
カプリ島以外の島も、それぞれの魅力にあふれています。別の記事でご紹介した火山島のイスキア島は、イタリア屈指の温泉地として人気です。
プローチダ島は、パステルカラーの街並みが可愛らしい小さな島です。名画「イル・ポスティーノ」などの舞台にもなり、のんびりとした素朴さが旅行者を魅了します。
イタリア本土のソレント半島に向かうと、圧巻の景観美を誇るアマルフィの海岸線が広がります。アマルフィの村は崖上にあり、水路が昔から主な交通手段として使われてきました。
ソレントはアマルフィの入り口にある、美しい街です。ナポリとの間に列車も通っていて、旅の拠点としても人気です。
ソレントからナポリへ戻る列車からの景色も素晴らしかったです。ナポリの手前には遺跡で有名なポンペイがあります。今回一週間程滞在しましたが、到底すべての見所を回りきれず、後ろ髪引かれる思いで帰路につきました。
フェリーと列車で巡る、南イタリアの旅。次のバカンスの候補にいかがですか?
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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