2021.09.28
日本の美学がヒントに。エシカルブランドWABI-SABI
フランス WABI-SABI(ワビサビ)
自然を詰め込んだファブリックブランド、WABI-SABI
ローカルアイテムを取り扱うブティックで目に飛び込んできた、WABI-SABI(ワビサビ)という文字。
最初は日本のブランドのインポートかと思ったのですが、調べてみるとフランス生まれのファブリックブランドでした。
フランス西部・ブルターニュで2人のデザイナーによって2017年に誕生。自然素材を詰め込んだファブリックアイテムを中心に展開しています。
ハンドクラフトに見出した日本の美意識
すべてのアイテムは、ブルターニュの自社工房で100%ハンドクラフトで仕上げられたもの。
例えば、ラベルシールの仕上がりは機械が行うように均一で完璧な状態ではなかったり、使用する木材や石・ガラスなどの色や質感の個性を楽しめるようにあえてありのままで残したり…。
WABI-SABIの展開する世界観では、その不完全さや歪(いびつ)さを、ありのままの状態の「美」や「趣」として見出しており、私たち日本人の美意識「わびさび」からブランドネームを引用した由来でもあります。
WABI-SABIでは、現在12種類の独自にブレンドした香りとキャンドル、ルームフレグランス、ファブリックスプレーをメインに展開。
その中には、高知県特産物のゆずをメインに、グレープフルーツやヨーロッパの湿度の高い森で見られるオークモスという苔をブレンドさせた「KOCHI(コウチ)」や、桜の花びらやジャスミンがブレンドされた「HANAMI(ハナミ)」など、日本語の香りの名前を見つけて、親近感を感じました。
優しく灯るエシカルなソイキャンドル
フランスの自然と芸術が調和したWABI-SABIのクラフトマンシップのソイキャンドル。
大豆から作られており、GMOや農薬、クルエルティフリーで、環境にも体にも優しいサスティナブルなアイテムです。さらに、使用中に有毒な汚染物質を一切放出しない点も魅力。
セレクトしたのは11.HANAMI(ハナミ)の香り。琥珀色の上質なガラス瓶に詰め込まれた、温かみのあるキャンドルです。火を灯せば、ほんのりと優しいクチナシの花とパッと華やかなジャスミンの香りの奥に、柔らかで繊細な桜の花びらを感じ、懐かしさを覚えます。
日常の空間を彩るルームフレグランス
日常空間におけば、良い香りで気分を盛り上げてくれること間違いなしのルームフレグランス。
こちらもひとつひとつのアイテムが、手作業によって丁寧に注ぎ込まれて作られている、植物由来のアイテムです。そして、2人のデザイナーが旅の思い出を詰め込んだという香りが、この10.Provensa(プロヴェンサ)。
香りには、フランス・プロヴァンス地方を想起させる植物や花をチョイスしています。
プロヴァンス地方といえば、香水の街でもおなじみ。そんな香水の街の華やかさを、ジャスミン、すみれ、オーキッド、バニラ、無花果の葉の香りをぎゅっと濃縮させて表現。まさに香水のように上品なルームフレグランスです。
香りを拡散させたい場合には、付属のウッドスティックのリードを多めに入れると良いそうです♪
シュッと一拭きで癒されるルームスプレー
最後は、シュッと一拭きすれば香りを楽しめるルームスプレー。
アルコールには小麦由来の成分を使用しており、ナチュラルで安心なルームスプレーです。
2.Rêves d’orient(レーブ・ドリオン)の香りは、ローズウッド・パウダームスク・ベルガモット・レモン・オレンジのノート。香りはジェンダーレスで力強い、爽やかな印象です。
先に紹介した2つのアイテムと違って、部屋のあちこちに持ち運びができて手軽に香りが楽しめるので、我が家ではクッションやソファー、カーテンのスプレーとして愛用中です。
フランスの自然をぎゅっと詰め込んだWABI-SABIのある暮らしで、日々の空間にくつろぎと癒しを添えてみてはいかがでしょうか。
元旅行会社勤務。結婚を機にパリに移住。パリのおいしいクロワッサン、ビル・アケム橋からのぞむ風景が大好きです。将来は大学院への進学、それと本場インドでヨガを学ぶのが夢。最先端のトレンドが集まる街・パリの最新オーガニックグルメや人気のカフェ、おみやげにぴったりなプチプラコスメをリアルタイムでお届けしていきます。
この著者の記事一覧へ