2021.03.02
日本でも人気のアルジタル。パワフルなシチリア産クレイの魅力を徹底解剖
イタリア ARGITAL(アルジタル)
お家時間を使ってARGITALを極める
立春も過ぎ、少しずつ春めいてきたミラノ。イタリアの家はセントラルヒーティングで真冬でも温かいのはありがたいのですが、肌が乾燥するのが悩みです。アラフォーの私だけでなく、子供たちも肌トラブルを抱えてしまうほど。
コロナウィルスによる自粛生活がまだまだ続く中、乾燥対策も含めてイタリアでも定番、日本でも人気の高い「ARGITAL(アルジタル)」を色々試してみることにしました。
シチリア島の南に位置するシクリは、建物や道に施された石灰岩の白が眩しい、美しい世界遺産の町です。
この地域がかつて海底だった時代に海泥が積み重ねられてできたグリーンクレイは、マグネシウムやシリカ、鉄分などミネラルの宝庫。ARGITALは1979年シチリアで誕生して以来、イタリア全土で愛用されているブランドです。
海外で人気が出た今でも、クレイの採掘は夏の数ヶ月間のみ行われ、人の手で振動を加えてクレイのエネルギーを活性化させる手法(ダイナミゼーション)をとるなど、丁寧な製品作りを貫いています。
オーガニックスーパーで必ず売っているアルジタルの製品。スタッフのお勧めなども聞きながら、5アイテムを購入しました。
まずはクレイパウダー。イタリアでは2種類発売されています。
右が通常のタイプ(1kg・6.7ユーロ / 約860円)。同量の水に溶かして顔や全身、頭皮に塗ったり、バスタブに入れて使います。肌の汚れを除去し、滑らかに保湿。
左が、風を利用してより丁寧に乾燥させた高品質のパウダー(500g・7.9ユーロ / 約1,020円)。意外かも知れませんが、こちらのタイプは、イタリアでは飲用として周知されています。ヨーロッパでは昔から行われてきたクレイセラピー。原理は肌への塗布と同じで、マイナス帯電のクレイがプラス帯電の体内不純物を吸着して排出し、腸内を強力にデトックスします。
ちなみに日本では化粧品を医薬品として登録できないこともあり、クレイの飲用は認可されていませんが、簡単に飲み方をご紹介しますね。
夜、コップにスプーン1杯のクレイパウダーを入れます。この時、クレイを変質させてしまう金属製のスプーンは使えません。 水を注ぎ、軽くかき混ぜて一晩置きます。
朝、上澄みの水を飲みます。最硬度のミネラルウォーターといった喉ごし。飲用後は、朝食まで1時間以上あけるようにします。
飲用期間は1週間、その後インターバルをおくというサイクルをスタッフに勧められました。お通じと肌の質が良くなるほか、長期間続けるとアレルギー改善や免疫疾患にも効果があるそう。
飲用中はたくさん水分をとる必要があり、便秘症の方やピル服用中の方には好ましくないなど注意点もあり、自己責任を伴います。
クレイのパワーを実感できる一押しアイテム
① フェイスクリーム
① フェイスクリーム
ARGITAL創立者のフェラーロ博士が来日した際、日本人はバラが好きと知ったことから、バラのエキスを配合したシリーズが誕生しました。
こちらのフェイスクリーム(27.22ユーロ / 約3,500円)は、イタリアでも人気が定着。地球との調和を意識した農法で育てられたバラから独自の製法で精油を抽出し、バラ本来の豊かな香りと効果を最大限に引き出しています。
肌のバランスを整え、ベールで包まれたような質感に仕上がります。
② 歯磨き粉
③ シャンプー
スタッフの一押しが、ローズマリーの香りが心地よいこちらのシャンプー(10.45ユーロ / 約1,350円)。クレイが汚れをしっかり吸着して除去し、乾燥する季節もフケを防止して頭皮を健康に保ち、抜け毛まで防いでくれる優れものです。
日本にも店舗ができ、オンラインでも購入しやすくなったARGITAL。皆さんもおうち時間を使って、ぜひクレイの魅力を開拓してみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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