<彦根麦酒>非日常の空間だから味わえるクラフトビール #巡る滋賀

<彦根麦酒>非日常の空間だから味わえるクラフトビール #巡る滋賀

滋賀県の最大の魅力といえば、滋賀県の代名詞でもある日本最大の湖・琵琶湖。その他、国宝の「彦根城」やユネスコ世界文化遺産の「比叡山延暦寺」など一度は訪れたい観光スポットもまた有名です。

でも、それだけではありません。有名観光スポット以外に焦点を当て深掘りすると、まだまだ知られていない注目ポイントがたくさん! それを知らないなんてもったいない…!

この連載では、「現地の方がおすすめしたいスポットやお店、それをつくるヒトの魅力をていねいに取材し、お届けする滋賀の観光ガイド“巡る滋賀”」の情報を発信していきます。

滋賀県への旅のきっかけやガイドブックとなりますように…そんな思いを込めて滋賀県の新たな魅力をお伝えします。

荒神山(こうじんやま)の麓、曽根沼(そねぬま)のほとり。田園地帯のわきにぽつんと見える木造建築が、今回訪れた「彦根麦酒(ヒコネビール) 荒神山醸造所」です。自然環境と調和した持続可能なプロジェクトとして、地元集落・大学・一般企業が手を携えた循環型ブルワリーは産声をあげました。この場所だから味わえるクラフトビールを、1杯いただいてみましょう!

荒神山醸造所のオープンは2021年5月のこと。
今回お話しをしてくださった彦根出身の豊村さんは、開業当時からのスタッフではないものの、彦根麦酒への想いがひときわ強い方といっても過言ではないでしょう。

「大学時代までずっと彦根に住んでいたんですが、社会人になってからは京都や大阪にいました。ちょこちょこ週末には日帰りで戻ってくることもあったなか、いよいよ地元に彦根麦酒ができたとの噂を聞きまして『これは行ってみな!』と。当初はお客さんとしてここに来ていました。おしゃれな感じの建物にまずびっくりもしましたが、なによりここで飲んだビールは本当に美味しかったですね」

クラフトビール好きの豊村さんが最初にチョイスしたのはペールエールだったそう。やはり定番から飲むのが良いかな、とのこと。なるほど、勉強になります!

「癒やされました。大袈裟ですけど、あぁ生きててよかったなと思ったのをよく覚えています。彦根でもこんなビールができるんだ、すごい!と思って地元熱が再燃しまして。気づいたら、『求人はありますか?』と問い合わせしていましたね。その味が忘れられなかったです(笑)」

豊村さんをとりこにした彦根麦酒。まずは1杯、入れていただきました。

選んだのは、もちろんペールエール。目の前で注がれるビールに心が躍ります。
「タップで用意しているビールは常時7種類ほど。オーダーをしていただいたらその場で注いで提供しています」

駆け巡る、豊かで華やかな香り。苦みはほどよく、すっきりとした味わいのビール。気づけば「うまいっ!」と口をついていました。なによりこの景色のなかでいただけるというのが最高で、確かにこれは癒やされます!美味しくってニヤけてしまったこの顔が、それを物語っていますよね。

そして、種類の違いを楽しむこともクラフトビールの醍醐味のひとつ。ここでは飲み比べセットの提供も行っています。苦みや甘みなどの味わいはもちろん、香りの違い、色の違いを少量ずつのビールで感じられる大変お得で手軽な楽しみ方です。

店内のカウンターにずらりと並ぶ、定番から期間限定までさまざまなビール。味わいもさることながら、その可愛らしくカラフルなラベルデザインも目を引きます。
「たまたまなんですが、今、従業員は女性だけです。力仕事もあるので男性にも来てほしいんですけど、ちょうどいないんですよね(笑) 女性受けなどはまったく意識していなかったのですが、デザイン担当も女性なので、結果的に可愛らしい感じになっているのかなと思います」

先にご紹介した「ペールエール」のほか、苦味とクセを抑え飲みやすいアイリッシュスタイルの「レッドエール」、華やかな香りに麦芽の風味が広がる、キリッと苦味ある「AOZORA IPA」など、定番銘柄は5種をラインナップ。

コーヒーやチョコ様のロースト香の「ポーター」は、2022年のジャパン・グレートビア・アワーズでブラウン・ポーター部門の金賞を受賞。同年に開かれた、インターナショナル・ビアカップの同部門でも銅賞に輝いたという栄誉ある1本です。

また、土地の名を冠した「石寺ヴァイツェン」には、地元石寺産の小麦を使用しています。華やかな香りのなかに小麦のまろやかさがある、優しい味わいのビールです。

これら定番銘柄には限定ラベルのものも存在しています。時期やコラボレーションなどで随時リリースされており、遊び心いっぱい、見た目にも楽しいポイントです!

ディープな滋賀の魅力に出会える! 人気連載「巡る滋賀×キレイノート」の他記事は#巡る滋賀からご覧いただけます!

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