2024.02.21
【バリ島ウブド】写真映えがすごい!非日常空間が広がる隠れ家カフェ2選
観光客からの人気が高いウブドには、毎日訪れても制覇できないほど多くの素敵なカフェがあります。
そのなかでも今回は、目を引く建築や内装で人々を魅了するカフェをご紹介。さりげなくて見逃してしまいそうな外観でありながら中はゆったりとしたエキゾチック空間が広がるカフェや、中心地から離れているものの客足が途絶えないカフェなど、個性的な隠れ家カフェを訪れます。
Lazy Cats Cafe Ubud Bali
慢性的な渋滞、観光客と彼ら相手の商売人が交差するカオティックなウブドのメインストリートにありながら、知らないと見落としてしまいそうな一軒。
アパレルショップやお土産屋さんなど、小さなテナントが連なった長屋スタイルの建物に「Lazy Cats Cafe」はあります。黄色いファザードの外観が目印です。
一見こじんまりとしているようですが、実はそれは入り口のみ。2階には驚くほど広々とした空間が広がっているのです。写真の開放的な2階部分は全てカフェ空間になっています。
かつてのアートギャラリー
入り口を入るとすぐ、2階にある客席へ続く階段が。洗練されたスタイリッシュさに、一瞬自分がどこにいるかを忘れてしまいそうになります。
それもそのはず、スタッフの方にお話を聞くと、こちらは以前アートギャラリーだったとか。アートや装飾がセンス良くレイアウトされ、今でも当時の面影を色濃く残しています。
階段を上がると、オープンキッチンとカウンター席が目に入ります。活気のある調理場を横目にカフェへと入っていきます。
カウンター席からは目の前のヒンドゥー教寺院「Pura Dalem Ubud」が臨め、心が落ち着きます。
隠れ家感満載、ボーホースタイルの空間
オープンキッチンを後ろにして進むと、目の前にLazy Cats Cafeを訪れる人が誰でも感動するであろう、メイン空間が広がります。高い天井に、壁に配されたアート、エキゾチックを体現したようなインテリアが見事に融合し、瞬時に心を奪われました。
アートギャラリーのなかで、ランチやドリンクを楽しんでいるような気分に!
ちょっとしたテラス席もあり、暑すぎなければここに座って、行きかう人を眺めるのも面白いだろうなと、想像が膨らみます。
メニューは100%ベジタリアン!
Lazy Cats Cafeは完全ベジタリアンカフェ。メニューに(V)とあるものは、ヴィーガンを指します。選ぶときの目安にしてくださいね。
人気メニューはメキシコ料理のQuesadilla(ケサディージャ)とチーズをかけた、「Cheeseadilla」65.000IDR(約620円)とのこと。
モッツアレラチーズたっぷり、乳製品を使うベジタリアンメニューに惹かれますが、今回は同様に人気というご飯もの「CREAMY COCO CHICKPEAS(V)」をチョイス。ドリンクには「FOREST SMOOTHIE」を注文しました。
スムージーは、フルーツがたっぷりと使われている満足度の高い一杯。さまざまなフルーツと混ざり少しわかりにくかったけれど、抹茶も入っていて、モリンガのようなフレッシュさ、心地いいビターさが感じられました。
CREAMY COCO CHICKPEASに使われるひよこ豆(CHICKPIEA)は、インドカレーの定番、ダールでよく使われます。豆の形がしっかり残っていて、噛み応えがありました。ターメリックがココナッツクリームと合わさることでまろやかになり、ご飯とも絡みやすく美味しかったです。
WHILE YOU ARE HERE
次にやってきたのは、バイクやタクシーでの移動が必須ですが、一見の価値があるカフェです。
ジャングルを進むと突如、木製のキャビンがまるでツミキのように重なった「WHILE YOU ARE HERE」(通称WYAH)が現れます。
インスタグラムやYouTubeなどで話題となるのも納得! 一線を画したビジュアルに目が釘付けです。
席選びは愉しみのひとつ
鳥の巣を表現したと言われる、自然と調和した席が連なる独特の景観を持つWYAH。
食事やドリンクはさることながら、WYAHの大きな愉しみは「どこに座るか」ではないでしょうか。
周辺に広がる大自然をそっと見守るために建てられたようなカフェだから、晴れていればやはり野外席に座りたいですね。半野外席、禁煙・喫煙席もあるため、ニーズに合わせて好みの席を選ぶことができます。
オーダーは一番上のキャビンにて
どこの入り口から入るかによって道順は違えど、まず目指すのは一番上のキャビンです。
様々なキャビンを通って行くため、思わず立ち止まってそこからの眺めを確認。どこに座ろうかとワクワクしながら進みます。
オーダーカウンターに到着。スタッフの方いわく、パンなどのベーカリーは午前10時頃にショーケースに並ぶとのことでした。自家焙煎のコーヒー豆を購入することもできるので、飲んで気に入ったら、お土産にしてもよさそうです。
食事は西洋系のブランチメニューからチキンウィング、カラマリなどのおつまみ系、ナシゴレンやナシゴレンといった現地の食事メニューまでが用意されています。
またドリンクはコーヒーからノンアルコールカクテル、そしてスペシャルメニューとしてコットンキャンデイ(わたあめ)がデコレーションされたドリンク「Rainbow Cloud」などもありましたよ。映えなら、こちら一択でしょうね。
朝のジャングルに包まれて朝食を
人気のモーニング「Around The World Breakfast」を注文。嬉しいのはベーカリー(パン類)、ガーデン(サラダや野菜類)、プロテイン(たんぱく質)、エッグ(卵料理)、スイーツのカテゴリーより、ひとつずつ好きなものを選べるという点!
例えばベーカリーなら、サワドーのスライス、ブリオッシュのバター乗せ、クロワッサン、亜麻仁のパンからひとつ。プロテインならカリカリビーフベーコン、サーモンとクリームチーズ、チキンソーセージ、トマト・ビーフベーコン、卵のバーガーからひとつ、といったように自由にカスタマイズすることができます。
ひとつのカテゴリー内でいくつもの選択肢があるため、何度訪れても異なる内容のモーニングが楽しめます。
私はクロワッサン、マッシュドアボカドとごま、オムレツ、チキンソーセージ、パンケーキとココナッツフレークを選びました。席に運ばれてきた、大きな木製まな板のトレーに感激! このプレゼンテーション、素敵すぎませんか。
外はカリカリ、中はしっとりのクロワッサンからはじまり、シンプルな味つけのアボカドやオムレツをチキンソーセージと一緒にいただきます。スイーツカテゴリーなので仕方ありませんが、パンケーキは私には少し甘過ぎました…。
こわだりのコーヒーはフラットホワイトを、オーツミルクでいただきました。可愛いハートがアートされていました。ちょこんと添えられたグラノラクッキーも嬉しいですね。
ご紹介したカフェはどちらも、たまたま通りかかって入る人は少ないであろう立地にもかかわらず、毎日多くのお客さんが訪れます。大人気なのはSNS上でも一目瞭然。
今回実際に足を運んで、その人気の理由がわかりました。サービスや食事とドリンクはもちろん、空間そのものを体験することに価値があるカフェでした。
ウブド観光のあいまに非日常を体験したいなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。前回紹介したローフードカフェと合わせて、ウブド滞在時の参考にしてくださいね。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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