2023.12.12
メルボルンの魅力たっぷり。歴史・文化に触れられる必訪スポット5選
オーストラリア大陸の南端にあるヴィクトリア州・メルボルン。19世紀にヨーロッパからの移民が築いた街であることから、建物や駅舎、通りの名前にいたるまでそこかしこにヨーロピアンの香りを感じます。そこで、数ある中からそんな歴史を持つメルボルンらしいスポットを5つご紹介します。
オーストラリア最大規模のゴシック教会「セント・パトリック教会」
エルメス、グッチ、ルイヴィトンなど高級ブランドが立ち並ぶシティの“メルボルンの五番街”を抜けると、ひと際大きな教会が目の前に広がります。オーストラリア最大規模の教会「セント・パトリック教会」です。
建物の寸法は高さ105m、幅56m、奥行き103mというからその規模の大きさがわかるはず。1848年に建築計画がなされ、完成したのが1939年。
ローマ・カトリックのゴシック建築で、ステンドグラスは息をのむほどの美しさ。1980年代にはローマ教皇も公式訪問したという、世界でも有数の教会です。シティの中心にあるので、買い物途中でふらっと寄ってみてはいかが?
美しい街と自然をゆっくり味わえる「ヤラ川」をそぞろ歩き
“メルボルンのセーヌ川”と言われるほど有名な、ヤラ川。旅の玄関口となるフリンダーストリート駅の近くの川沿いには、カフェやレストラン、アートスペースが立ち並び、可愛い遊覧船も停泊しています。
また、カヌーを楽しんでいる人々の姿も時折見かけるなど、メルボルン市民に愛されている場所。
おすすめは、フリンダーストリート駅とサウスバンクに向かって川を横目で見ながらゆっくり歩くこと。川沿いにはいくつもベンチがありますし、お洒落なカフェもすぐに見つかるので安心して。
自然に恵まれたメルボルンを肌で、目でダイレクトに感じることができるので、余裕を持って2、3時間は確保して欲しいです!
移民時代の大富豪のお屋敷「ウェリビーパークマンション」
メルボルンから車で40分ほど離れたのどかな街、ウェリビー。ここに移民時代の農業ビジネスで大成功をおさめた資産家の豪邸「ウェリビーパークマンション」があります。
1874年から1877年にかけて建てられたルネッサンスリバイバル建築様式で、総部屋数はなんと60室! ベッドルームやリビングなどの居住スペースのほか、ビジネス棟や農業用の施設などもあります。
成功した初期の農業移民について分かることから、貴重な歴史遺産となっているこのお屋敷。敷地内には広大な庭園が広がり、シーズンになるとバラがいっせいに咲くそうです。
メルボルンっ子が集う世界遺産「カールトン庭園」
メルボルンの中心地、シティからほど近く徒歩なら20分、トラムなら10分で到着するカールトン庭園。
大きな展示会などがたびたび行われる王立展示館もあり、ともに2004年に世界遺産に登録されました。歴史は古く、1839年ヴィクトリア植民地初代総督のチャールズ・トローブが公園用地として活用したことに始まります。1880年にメルボルン万博博覧会が行われた際に大規模改修が行われ、現存に近い庭園になったそう。
敷地面積は26ヘクタールで、季節ごとに美しい花々が咲き、野生動物も生息しています。王立展示館に続く道には小さな湖もあり、メルボルンっ子の癒やしの場所になっています。
アンティークが大好きなら必見!歴史的邸宅「コモハウス」
メルボルンの中心地、シティからトラムで20分ほど離れたサウスヤラは、高級住宅地として知られています。そのエリアにあるのが“白亜の邸宅”と呼ばれるコモハウス。
歴史は古く、建築された1847年から、メルボルン統治官をはじめとする上流階級の人々によって代々所有されてきました。
現在は、ナショナルトラスによって管理されています。芝生や木々のグリーンに映える真っ白なテラス式の建物で、邸宅内には舞踏の間や客間、寝室などがあり、1930年代前後の内装やアンティーク家具なども必見。
また、敷地にはメルボルンでもひと際美しいと言われる庭園もあるのでお見逃しなく。見学の後は、敷地内にあるカフェでゆっくりお茶を楽しんで。
メルボルンの歴史や文化に触れられる5つのスポットをご紹介しました。いずれも中心地の近くにありますし、トラムが走っていますからアクセスも抜群。ぜひ、観光の際は立ち寄ってくださいね!
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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