2023.11.01
イタリア土産選びにも!大人気、海外の無印良品「MUJI」に行くべき理由
海外では「意識高い系」として人気のMUJI
日本では、私たちの日常生活に溶け込んでいる無印良品。海外では「MUJI」という名前でミラノには3店舗あり、私のまわりのイタリア人からも支持されています。
「ニッポニズム」とも言えるシンプルなデザインと機能性を兼ね備えたMUJIは、日用品のミニマムな収納にこだわるイタリア人と相性抜群と言えます。
ミラノの一号店で、アイコニックな存在として情報発信するブエノスアイレス店へ。
3階建ての店内。エスカレーターを上がると2階と3階のフロアが広く設けられていて、日本でもお馴染みの商品が並びます。日本の無印良品との大きな違いは、まずはこの1階に集中しています。
地元の食材が並ぶブラッセリーコーナー
こちらの店舗では2020年から、イタリア国内の優良な小規模生産者を支援する目的で食料品の販売をスタートしました。
イタリアのほぼ全ての地方から仕入れている商品はオーガニックに限定せず、MUJIのスタッフが厳選した高品質な商品が揃います。
スタッフのニコロさん。ひとつ一つの商品にこだわりがあり、丁寧な説明を聞きながら買物ができます。
もちろんワインも充実しています。日本へのお土産選びも、こちらで完結してしまいそうです。
卵や肉類の生鮮食品も売られていました。
この日は「MUJI WEEK」のキャンペーン中。ジェラートやマカロンで有名な「ENRICO RIZZI」とコラボした和テイストのジェラートと餅アイスが販売されていました。
ニコロさんオススメの黒胡麻餅アイス(3.5ユーロ 約550円)をいただくことに。黒胡麻は、ヨーロッパでは馴染みが薄いアジアンな食材なのです。
MUJIのために有名なスイーツのお店「ENRICO RIZZI」が試行錯誤の末に完成させた餅アイスは、冷蔵庫から出されてから数分後にちょうどいい柔らかさに。濃厚な胡麻の風味と食感が最高です。
飲料水の無料サービスもあります。ボトルは自分で持参する給水方式です。
海外MUJIならではのユニークなサービスやアイテムたち
2階に上がってまず目に入ったのが、日本でも数店舗で展開されている刺繍サービス。購入したバッグや服、タオルに好きな色やデザインでカスタムでき、プレゼントや子供の名前入れにピッタリ。
イタリア人に人気のあるサービスです。
続いて書籍コーナー。日本を紹介する本や、日本の絵本が並びます。
我が家のお気に入り「11ぴきのねこ」シリーズのイタリア語バージョンもありました!
ちなみにイタリアでは五味太郎さんやヨシタケシンスケさんの絵本も翻訳して売られていて、子供の友達にプレゼントしたり、されたりします。
ミラノでの売れ筋商品が紹介されていました。衣類、スリッパ、食器、コロコロクリーナー、カラーペン、クレンジング、コットン収納ボックスなど、日本でもお馴染みのアイテムが並びます。
スリッパや食器、掃除グッズ、ステーショナリーは、流行に左右されないミニマムなデザインがウケています。
クレンジングなどのスキンケアコスメはあまりマーケティングをしていないのにも関わらず、一度購入した人のリピート率がとても高いそうです。
日本以上に充実しているのは、アロマやフラグランス類。香りを大事にするイタリア人に欠かせないアイテムで、柚子など和の香りも人気です。
一方食料品コーナーは、日本に比べてかなり小規模です。
コスメコーナーには、MUJI以外のブランドも売られていました。固形シャンプーやタブレットの歯磨きなど、プラスチックフリーのものがセレクトされています。日本の無印良品に比べて3倍以上の価格のアイテムもあります。
その分コンセプチュアルでブランドとしての魅力は高く、10月には苔玉のワークショップを開催するなどカルチャーのハブとしても機能。それがイタリア人の心を掴み続けているのだと思います。
ちなみにヨーロッパ最大店舗のヘルシンキ店がさらに面白いらしい模様。MUJIファンの方はそちらもチェックしてみてくださいね!
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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