2023.10.21
【タイ・チェンマイ】ココナッツツリーに囲まれた週末マーケットへ
タイ在住の知人に「雰囲気重視なら間違いない!」と教えてもらった、「Kard Ba Paow(ガード・バパーオ)」。とにかくその場の雰囲気が素晴らしく、南国らしさが味わえるとお墨付きをいただきました。
旧市街のナイトマーケットや、近郊のクラフトマーケットとはまた一味違う経験ができるスポット。期待以上に素敵なひとときを過ごすことができたので、ご紹介します。
「ココナッツマーケット」とは
「Kard Ba Paow(ガード・バパーオ)」はココナッツマーケットの名前で知られる、週末のみ開催されるマーケット。
観光客でも気軽に使える配車Grabや赤いオープンバス「ソンテウ」などで、行先を「ココナッツマーケット กาดบะป๊าว เชียงใหม่」と設定、また告げると連れて行ってもらえますよ。
旧市街やニマンヘミンからであれば、「セントラル・チェンマイ」というモールの方向を目指します。
さまざまなスタイルのマーケットが開催されているチェンマイ。そのマーケットのなかでもココナッツマーケットは、クラフト系がメインで、何よりも南国の雰囲気漂う会場がその他のマーケットとは一線を画しています。
ネーミングからわかる通りココナッツの木が象徴となっていて、それらが立ち並ぶ様子は圧巻! 木が並ぶ畝のあいだには運河のように水が張っていて、個性的な景観を創り出しています。比較的新しいマーケットで、コロナ禍ではいったん客足が遠のき出店の数もかなり減ったそうですが、2023年9月現在は活気を取り戻しかなり賑わっていました。
ココナッツマーケットのはじまり
ココナッツマーケットを象徴するツリー群について、マーケットに出店しているオーナーさんより、こんなことを教えてもらいました。
「南タイより移住してきた男性が、庭にココナッツを植えたことが始まりなのよ、今では売却したけれど。チェンマイはココナッツを本格的に栽培するには寒すぎる。これらは食用ではなく、いわば観賞用ね」。彼女はこの木を植え始めた人を個人的に知っているそうで、とても興味深い話を聞くことができました(ただ、信ぴょう性はわかりかねるため、あくまでも噂レベルの話ですが)。
まずは気ままに散策
「Coconut Msrket」と書かれたのれんの門をくぐると、まずグルメ関連のショップが立ち並ぶ通りが。通りはコの字型にココナッツガーデンを囲んでいます。
豊富な飲食店から古着店、ヤギなど動物との触れ合いコーナーまで。さまざまな種類のショップが集まる通りからは、どこを歩いていてもココナッツツリーが目に入り、気分が弾みます。
ハンドクラフト系のショップ
(右)動物にエサをあげることもできる
(左)飲食ブースがずらり
どこに座る?点在する飲食スペース
購入した食事やドリンクが飲食できるスペースは、マーケット内にいくつもあります。それぞれ雰囲気も景観も異なるので、お気に入りのスポットを見つけて食事を楽しんで!
(右)ライブ演奏やカフェの近くにある、飲食広場
(左)ツリーのすぐ下にも売店とテーブルが
フォトジェニックな撮影スポット
個性的な景観が特徴のココナッツマーケットは、どこを切り取っても十分にフォトジェニックです。木々に囲まれるだけでも気持ちよく、雰囲気は抜群!
敷地内にはさらに素敵な写真が撮影できるスポットが、いくつか用意されていたので紹介します。
ココナッツツリーの森のなかに浮かんでいるような写真が撮れる、ブランコと高台は人気のスポット。家族連れやカップルがよく撮影していました。
また動物との触れ合いコーナーのすぐ奥には、「ノマドらしい」一枚が撮影できるこんなスポットもあります。
ココナッツマーケットで出会った、気になるお店を紹介!
「Rejoice Wellness(リジョイス ウェルネス)」
エイジングケアの専門家であり、プロバイオティクスやタイハーブに精通しているという店主・Dr. Poungpet(通称Muayさん)のお店。店頭には興味深い商品が並んでいます。
ブース内には各自で調合できる用意もあり、すぐ体験できるとのことでしてきました。
「あなたがあなたの主治医になるのよ」、Muayさんの一言が印象的です。
主にタイのハーブ6種類とメントールがあり、好きな配合でボトルに詰めていきます。中華料理でお馴染のスターアニス(八角)もありましたよ。
最後には、「あなたのためにメントール足すわね」とニコニコと大きなかけらを投入。こういう対応がチェンマイらしい温かさです。
詰め終わったら振って、ハーブとメントールを馴染ませます。
こうしてできたブレンドは、嗅ぐだけでリラックスできたり頭痛が和らいだりするのだそう。特にメントールは暑さ緩和になるとのことで、その土地で育ったハーブの力を感じます。
「こういったハーブはかつて王室の人たちの医療や美容に使われてきたの。今では、こうやって一般人でも取り入れることができるようになったけど」と店主の女性。そう教えてもらうと、よりありがたみが増しますね。
(右)ハーブアロマは、簡単にオリジナルのものが作れるので楽しい!
(左)オーガニックカカオ
店主・Muayさんはとても若々しく、年齢を訪ねると70歳とのこと! エイジングケアのプロでもある彼女に若さの秘訣を聞き、教えてもらったのがカカオです。カカオ自体には、ポリフェノールがたっぷり入っており抗酸化作用も。
こちらの商品はオーガニックカカオで、22%の含有率ととても濃厚なのです。これを、朝晩に一杯ずつ飲むことを習慣化していると教えてくれました。
店主の若々しさを信じて、カカオの習慣をはじめました。甘味を入れずとも自然なコクと甘さがあります。甘さが欲しいときはココナッツシュガーやキビ砂糖など、天然の甘味を加えても美味しいです。
「Cacao Cafe(カカオ カフェ)」
家族経営のカフェによるショップで、こちらのカカオはすべて自家製! 庭でカカオを栽培し、友人のお菓子ファクトリーにて3日間かけて丁寧に作るのだそう。ブースにはそのカカオを使い、娘さんと奥さんが手作りしたスイーツが並んでいます。
多くのスイーツがカカオパウダーを使って作られるのに対し、カカオから育てている同ショップのスイーツはやはり一味違います。
ドリンクを試飲させてもらうと、甘さ控えめでとっても濃厚。少量でもパワーがみなぎるように感じるのはポリフェノールの力でしょうか。
また「コーヒーと合わせたい」と伝えてすすめてもらったマフィンは、クリームチーズ&コーヒーのマフィン。甘じょっぱさとコーヒーのコクが感じられ、ビターなアメリカーノとの相性もバッチリでした。
(右)カフェの前ではライブ演奏が
(左)コーヒーは「BR8THERS COFFEE」で注文
ココナッツツリー群が印象的な、ココナッツマーケットを紹介しました。
気になるお店や情報はありましたでしょうか。ほかにも魅力的なショップやサービスがたくさんあるので、チェンマイで南国らしい雰囲気のマーケットを探しているなら、ぜひ足を運んでみてくださいね!
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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