2023.10.15
スパも絶景も!バンヤンツリーで非日常感を味わうバンコク極上ステイ
タイ・バンコクのオフィス街・サトーン地区に建つ、細身のビジュアルが目を惹くラグジュアリーホテル「バンヤンツリー・バンコク(Banyan Tree Bangkok)」。アジアンリゾートを感じられる、老舗のラグジュアリーホテルです。
ホテルの名前になっているバンヤンの樹とは、菩提樹の一種。平和と安らぎの象徴とされている木で、タイのお寺にもよく植えられています。
57Fクラブフロアの客室に滞在し、ラウンジも満喫
クラブルームに滞在すると、19Fのクラブラウンジでウェルカムドリンクをいただきながらチェックイン/アウトできるので、スムーズで快適。
奥にはクラブラウンジもありますが、チェックイン時間はちょうどアフタヌーンティータイム。そのまま軽食やドリンクをいただいてゆっくり過ごすこともできます。
今回宿泊した客室は、「セレニティ・クラブルーム(THB8,700+サービス料&税金) 」の5703号室。客室へのフルーツのサービスは、クラブルームの華やかな特典。
高層階なので眺望の良さや客室の広さ、優雅さもさることながら、スイートとともにクラブラウンジ「バンヤンツリー・クラブラウンジ」にアクセスできることは、大きなアドバンテージ。
ラウンジは2015年に改装され、モダンで落ち着いたインテリアとエグゼクティブな空間にアップグレードされています。朝の7時から朝食・昼食・アフタヌーンティー、そしてカクテルタイムまで、さまざまな時間帯で利用可能。スパの優先予約もしていただけるとか。
客室は、ブラック×ブラウン×ホワイトを基調とした、シックな雰囲気。計算し尽くされた間接照明もエレガントです。決して華美ではないですが、客室全体から品の良さがうかがえます。
エココンシャスなホテルらしく、シャンプー・コンディショナー・ハンドソープなどは全て詰め替えタイプ。客室内のミネラルウォーターもガラスボトルに入り、環境意識の高さが感じられます。
調度品や壁の装飾、さらにリネンやスリッパも、温かみを感じるアジアンテイスト。
タイ発祥の、都市型リゾートスパ「バンヤンツリー・スパ」
バンコクへの旅行を考えるのであれば、“美容”や“癒し”は大きなキーワード。首都バンコクには、少し周囲を見渡すだけでもスパやマッサージ店が多く、ホテルスパだけでも数え切れないほど!
その中で最高峰と言われているのが「バンヤンツリー・スパ」。ホテルは2棟に分かれ、スパがあるのは59F建てのタワー2(タワー1よりさらに高層)、21Fに位置しています。
「バンヤンツリー・スパ」のセラピストは全員、「バンヤンツリー・スパ・アカデミー」という専門のスクールを卒業し、350時間以上のカリキュラムを全てこなした強者揃い。しかも、このスクールには入社試験でホテルの正式な社員にならないと入学できないとされています。
レセプションで受付を済ませ、ハーブティーをいただき施術ルームへ移動。広々としたスパルーム「グランド・スパ・スイート」は、カップルや友人同士で一緒に施術が受けられる部屋。施術メニューによっては鮮やかな花びらが敷き詰められたフラワーバスも利用できるので、さらにリゾート気分が高まりそう。
「バンヤンツリー・スパ・バンコク」では全ての施術がフットマッサージからスタート。フットマッサージには単に足をほぐすだけでなく、受ける側の心を整える効果もあるように感じます。施術メニューは、オイルにプラスしてハーバルボールを用いたマッサージ、指圧やストレッチ効果の高いタイマッサージなどバラエティ豊か。人気の施術メニューは「Royal Banyan(150分) THB9,500」だそう。
セラピストと一緒に自分で施術に使用するオイルを選び、調合をしてから施術を受けるスパメニューもあります。
ふっとマッサージが終わると、うつ伏せになり背骨に沿いながら親指を使って深く刺激。大きなストロークを描くような動きが多いので、刺激に敏感な方や、スパトリートメントに慣れていない方にとっても癒やし効果が高いでしょう。
施術後のバタフライピーティーに加え、むくみ対策に効果的とされるキュウリのお菓子もヘルシーな味わい。
翌朝は本格派のムエタイレッスンに参加!
スパのほかにもゲストが体験できるウェルネスプログラムがいくつか用意されていますが、今回の滞在で私は、タイの伝統的な格闘技“ムエタイ”のレッスン(無料)を受講。
スパの近くにあるスタジオで、みっちり1時間ほど贅沢な個人レッスンが受けられます。専用ウェアを着用し、想像以上にハードな運動量でしたが、受けた後は体がスッキリ!
宿泊者のみのプライベートな空間であるプールは、落ち着いた雰囲気。プールサイドで過ごしていると、心が軽くなっていくようですね。プールサイドでは、時おりゲストにフルーツのサービスが行われ、細やかなおもてなしを感じます。
バンコク随一の絶景を眺められる、天空のルーフトップバー
「バンヤンツリー・バンコク」と言えば、とりわけ最上階にある「ヴァーティゴ&ムーン・バー」が有名。数あるルーフトップバーの中でも、眺望の素晴らしさで抜きん出ている存在です。
まずエレベーターで59Fへ上がり、螺旋階段で61Fのルーフトップへ進むと、紫色を基調としたバーがお目見え。ジャズの生演奏もあり、日没後も狙い目(IDチェックがあるため、パスポートの持参を忘れずに)。
空へせり出すように作られた「ムーン・バー」は、オープン当初から夕景の名所として知られ、今でも連日大賑わい。高低差が設けられたテラスに佇んでいると、摩天楼の空をグングン進む船に乗っているかのよう!
眼下にはバンコク名物である渋滞のライトが煌めき、一つの美しい情景となっているバンコクですが、ここは街の喧騒を微塵も感じないほど、静寂でラグジュアリーな空間。
バーは17時オープン。絶景を見ながら、彩り鮮やかなオリジナルカクテルがいただけます。フレッシュフルーツを使ったミクソロジーカクテルは、670THB前後。ノンアルコールカクテルが470THB前後と、意外と価格も良心的。
華やかな夜を過ごせる「ヴァーティゴ」&「ヴァーティゴ・トゥー」
屋外レストランの「ヴァーティゴ」は、お隣の「ムーン・バー」に比べ、しっぽりした雰囲囲気。角の席からはバンコク市内を見渡せます。
夜景を思う存分堪能しながら、シェフが腕を振るうコース料理がゆっくりいただけますが、もし雨天の場合は1F下(60F)にある屋内の「ヴァーティゴ・トゥー」で、同じく生演奏を聴きながら食事ができるのでご安心を。今回の滞在中は残念ながら雨だったので、窓際の小上がり席で4コースのディナー (THB3,690 +サービス料&税金)いただきました。
日中の時間は、ハイティー(アフタヌーンティー)も提供されています。
また、通常のバンのほか、現在は最寄り駅までホテル専用のトゥクトゥクでゲストを送るサービスが毎日運行(9時〜18時まで)。タイ語が分からない旅行者も安心して乗れると好評だとか。
老舗のラグジュアリーホテル「バンヤンツリー・バンコク」は、また帰ってきたいと思わせる心配りのあるホテル。温かみを感じながら、極上の時間を過ごしてみませんか?
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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