2023.09.07
地元の人直伝!水の都ヴェネツィアの上手な歩き方
ヴェネツィアのベストな周り方とおすすめレストランは?
一度は行ってみたい水の都、ヴェネツィア。そこには現実とは思えない、幻想的な景色が広がっています。ミラノからは特急電車で2時間ほどで、日帰り旅行もできる街ですが、少なくとも一泊はしたいもの。私の経験とローカルっ子直伝の情報を織り交ぜて、ヴェネツィアを思う存分楽しめる歩き方をご紹介したいと思います!
ヴェネツィアでの移動手段は徒歩がおすすめ
サンタ・ルチア駅を出た瞬間から広がるのは、ヴェネツィアらしい景色。車は入れないので、移動手段は徒歩かボートの二択。体力さえあればスピード・効率・景色全てのポイントから徒歩がおすすめです。ハネムーンカップルや小さなお子さん、またはお年寄りがいる場合は、プライベートボートという選択肢も出てきます。スーツケースがある場合、ホテルは少し割高でも駅近辺でとって、荷物を預けるのが吉。この街を歩くとき、スーツケースとベビーカーはご法度です。
なぜなら、400以上ある橋のほとんどが階段状になっているからです。橋を渡るたびに素晴らしい景色に出会えるヴェネツィア。軽装かつ歩きやすい靴なら、散策を思いのままに楽しめます。
周辺のお店をひやかしながら、リアルト橋を通り、宝石店などが軒を連ねる橋の上を通って、サン・マルコ広場へと向かうのが一般的なコースです。
サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、時計塔など数々の美しい建物に囲まれた壮大なサン・マルコ広場は、ナポレオンが「世界一美しい広場」と賞賛した場所。博物館などもあり、このエリアにはヴェネツィアの見所が詰まっています。
広場の奥にはアドリア海の玄関口として1300年以上の歴史を持つ港があり、現在も多くの船が往来します。
気軽に乗りたい!ヴェネツィア名物、ゴンドラ
ヴェネツィアに来たからには、一度はゴンドラに乗りたいもの。港を右手にしばらく歩くと、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂行きのゴンドラ乗り場があります。
番頭さんに2ユーロを手渡しゴンドラに乗り込むと、対岸の聖堂までの10分弱、水上トリップを楽しみながら次の観光スポットへと移動することができます。
聖堂の先端にあるスペースは、ローカルッ子に教えてもらった穴場スポット!対岸のサン・マルコ広場やリド島を見渡しながら、心地よい潮風にあたってしばしリフレッシュすることができます。
ヴェネツィアで一番美しい教会とされ、街のシンボルでもある聖堂の内部へも入ることができますよ。
ヴェネツィアのレストラン&カフェならここ!
ランチやディナーは、地元っ子にも人気のサンタ・マルゲリータ広場周辺がおすすめです。大学があるため学生が気軽に立ち寄れるバールやレストランが多く、ヴェネツィアの日常が垣間見られる落ち着いたエリアです。
「BAKARO’」は、アドリア海でとれた新鮮なシーフード料理が人気のお店です。
スタッフに勧められた写真左のシーフードラザーニャ(21ユーロ 約3300円・税込)は、マトウダイとエビ、そして手長エビのビスクが折り重なった旨味たっぷりの一品。写真右は、グリルイカのキャロット&アーモンドソース和え(22ユーロ 約3500円・税込)。季節ごとに変わるソースと柔らかく調理されたイカの組み合わせが絶妙でした。中央のニース風サラダ(18ユーロ 約2800円・税込)は、アンチョビとマグロステーキが入っていてボリュームたっぷりでした。
日暮れから美しさが倍増する街
ヴェネツィアに宿を取ることをおすすめする理由は、夕刻から美しさが倍増するからです。 街灯が点り始め、夜風に吹かれながらゆっくりと散歩するひとときは、ロマンチック以外の何者でもありません。
サン・マルコ広場や港もライトアップされて、とっても幻想的。
広場の一角には、世界最古のカフェ「FLORIAN(フローリアン)」があります。
店内は宮殿のように豪華で麗しく、お土産も充実。夏は広場のテラス席でバンドの生演奏も楽しめます。
広場を挟んだ向かいにあるライバル店のテラス席からは、FLORIANより少し大きい音量の演奏が聴こえてきます。お店同士のわかりやすい対決は、イタリアではよく目にする光景です。
旅の記念に買いたいヴェネツィアンガラス
旅の醍醐味の一つは、ショッピング。この街では、ヴェネツィアンガラスの工芸品に誰もが一度は惹かれます。今回は若い女性アーティストが作った、お守りにもなる目をモチーフにしたブレスレットを購入しました。小さな路地に迷い込めば迷い込むほど、素敵なお店に出会える街です。道に迷いやすいので、マップは必須。写真もたくさん撮ることになるので、モバイルバッテリーがあると安心かもしれません。
ヴェネツィア、一生に一回は訪れる価値ありです!
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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